桐島ノエルのレビュー一覧

  • ペガサスの記憶
    今まで桐島洋子氏の本は読んだことがなかった。
    ただ氏に関しては、世間の評判で漠然と、自由奔放に生きてきて、自身も著名な作家でありながら、恋を楽しみ、才能ある子どもたちを育ててきた、、、といった一般的な知識しか持ち合わせていなかった。
    しかしこの本を読んで、、、どうだろう!なんと驚くべき行動力と自由な...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    桐島洋子さんが自身と子供たちの人生について途中まで執筆し、その後をかれんさん、ノエルさん、ローランドさんが、まるで渡されたラグビーボールをパスで繋いでいくかのように執筆した作品。
    洋子さんが描き出した半生のなんと、ドラマチックで、自由であることか! そして文章の瑞々しいことといったら、本当に他に比べ...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    三菱財閥の一族の1人として育った筆者。舞台は上海、葉山、東京と次々移り変わる。勤務先の文藝春秋には仮病で2ヶ月の休暇をとってる間に第一子かれんを出産。第二子ノエルは世界一周旅行終盤の船上で出産。第三子はベトナム戦争従軍記者として日本を離れいる間に..。そして、3人すべてアメリカ海軍中佐との隠し子なの...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    大学合格祝いのコンポステレオとともに上京した私には、そのカタログの表紙の桐島かれんさんは、憧れの都会の少女でした。
    媚びない、アンニュイな表情。
    有名な御一家、きっと煌びやかな日々に違いないと、想像していた人も、ひとりの少女として沢山のことを感じながら暮らしていたのだ、と。
    桐島洋子さんのファンとし...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    アルツハイマー性の認知症の家族をもつ人の体験が知りたくて読んでみた。前半は桐島洋子さん自身が書いた半生記。他にもどこかで読んだり聞いたりしたことのある話が多く、多くの人に語るうちに完成した「美化された思い出」という印象。桐島氏自身はシングルマザーになるのを厭わなかったのかもしれないが、結婚している男...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    桐島洋子さん、なんという魅力的な女性だろう。

    スカーレットオハラ、伊藤野枝など、情熱的でまっすぐに生きた「わたしの大好きな女性リスト」の一人にこの方も。

    知的でユーモアがあり、エネルギッシュで、社交的で思いやりがあって凛として。

    一番好きな文章
    「自分が思い描いた物語を現実化してしまう、ものす...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    桐島洋子さん、これまでに本屋でエッセーの類いを目にすることがあり「どんな人なんだろう?」とうっすら思っていました。イメージとしては“聡明であり大胆な明るい女性像”を描いていました。

    長女である桐島かれんさんの写真集を以前から集めており、かれんさんのインテリアに対する独自の世界観、また家族や人々に対...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    子供の頃母が桐島洋子の事を奔放な女、3人の子供のお父さんがみんな違うって言っていた。(実際は同じお父さん)でもなんか憧れがあったのかな?本は読んでたもんな。今この本も読みたいって言っているしな。面白かった。ノエルさん誕生の先も読んでみたかったな。
  • ペガサスの記憶
    何てチャーミングな文章を書くのだろう。引き継いで書かれた3人の子供からの目線も面白いが、やっぱり桐島洋子さんの文章に惹かれる。彼女の人生は到底まねできるものでもないし、考え方も自分とはまるで違うし、破天荒すぎて羨ましいとは思えない。けれど、そのドラマチックな人生を、嫌みもなくチャーミングに書いてしま...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    未婚のまま3人の子どもを出産し、子どもはそれぞれ異なる分野で活躍しているーそんなイメージだけだった桐島洋子さんの自伝。
    ノエル出産以降を子どもたちが担当するのは、そういう趣旨かと思っていたら、ノエルさんのあとがきで洋子さんの今を知って驚きました。

    私も比較的自分の考えで子育てをしてきて、他の母親と...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    あの聡明で闊達な著者が認知症になり、連載していた自伝を
    子どもたちのかれん、ノエル、ローランドの3人がそれぞれの目線から桐島洋子を描き、完成させた一冊。
    若い頃は、いや40過ぎてからも恋多き女で、ノーベル経済学賞の候補だった青木昌彦氏とも事実婚だったことは知らなかった。
    アメリカの海軍退役軍人との間...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    前半の桐島洋子編は、生い立ちから始まり、様々な人物との逸話や、高卒で文藝春秋に入社し、活躍した話。
    当時の時代背景も勢いがあって、面白かった!
    後半の桐島三兄弟のエピソードも良かった。
    三人ともとても謙虚で、母に対して色々と思うところもあり。
    外から見たイメージと、実際の家族像にずれがあるというとこ...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    「聡明な女は料理がうまい」という素敵なタイトルの著書があることくらいしか桐島洋子を知らないのだが、家族ぐるみで書いた最新刊が出たということで、内容も知らないまま読んでみた。
    驚いた。
    前半は完全に桐島洋子の自伝である。想像もつかないほどのお嬢様として育ち、戦後ありえないほどの没落を経験し、都立駒場高...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    桐島かれんの夫で写真家の上田義彦氏が撮った「椿の庭」という映画を観た。撮影には自身の自宅を使用とのことでその暮らしぶりを知りたくてこの本を手にしたのだが、まったく触れられておらずそこは残念だったのだけど、桐島洋子を中心としたファミリーの紆余曲折の歴史はなかなか興味深いものがあった。桐島洋子の生き方は...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    第一章 洋子の章
    一緒に冒険しているような⁉︎
    なんという、生き方。

    第二章 それぞれ姉弟目線。

    面白かったぁ。
    ページを捲る速度の速いこと、そして、じっと見入るその時々の家族写真…。
  • ペガサスの記憶
    桐島洋子 さんが書かれた前半よりも、子どもたちが書いた後半が興味深かった。ドラマチックに生きる親が子どもに受け取らせてしまうものの濃淡や陰影、ままならなさ。見えているものの違いとか。
    だから、もし桐島さんが最後まで書き通していたら、読まなかったかもしれない。
  • ペガサスの記憶
    面白くて一気に読んだ。桐島洋子さんのことは全く知らなくて、お子さんの名前を聞いたことがあるくらい。もっと上の世代にはすごく有名なのだろうけど。

    前半は洋子さんが、後半は3人のお子さんからそれぞれ桐島ファミリーの人生が語られる。

    圧倒されるほど力強いある女性の一生。
    (注:ご存命です)
    信じられな...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    子供を1年間も病院や知り合ったばかりのアメリカ人家庭に預けたりする。家庭のある人と恋愛し相手の家庭を平気で壊す。子供の居場所を無くすような男性と結婚し、子供に絶縁状を書かれる。それにも関わらず、子供3人がひとかどの大人になり、それぞれに活躍し、母を尊敬していることに驚きしかない。
    世の中本当に不公平...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    普通は常識にとらわれて枠の中に収まってしまうところ、枠を飛び出して自分だけの人生を開拓していく。おそらくADHD とかアスペルガーの類なのかなと思うが、未来を切り拓いていくのはそういう人たちなのだ。

    常人たるわたしには真似できない人生だけど、こんな子育て、こんな判断もありなのだと、可能性を示しても...続きを読む
  • ペガサスの記憶
    小学館の新刊発表会で、大好き桐島かれんさんのプレゼンを聞いてから、読むと決めていた。桐島洋子さんが途中まで完成させていた自伝の続きを、アルツハイマー発症後、3人の子どもたちがそれぞれの視点から書き連ねた。ふんわり尊敬する桐島さんのの理想化された人生、娘息子にとっては過酷な面もあったのだが…かれんさん...続きを読む