村崎なぎこのレビュー一覧
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友達が読んでいて読みたくなったこの本。主人公は鈴木さくら。さくらは「普通」から抜け出すために海無し県になる水産高校、ナカスイに入学!
ナカスイでは学年で女子はさくらを含む3人だけ。魚が大好きな小百合とアニメオタクのギャルかさねという非常に濃いメンバーです。この3人であることに挑戦するのですがあることとは本を読んでからのお楽しみ!
人と何かを打ち込むということがすごく青春らしくて私もこんな青春もありだなと思いました。この本に登場する青春という詩には
「青春とは人生のある時期ではなく、キミの心が決めるものだ」
とあります!青春はいつしたっていいんだということも学べた本でした。 -
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本書の題がオリオンとあるから星座の話しかな?と思い求めたがいやびっくり!聴覚不自由な方の百人一首の源平合戦や百人一首の和歌の話し等々多彩な話しだった。素晴らしい実に素晴らしい!若かりし頃を思い出じた。小生、小学生時代はいろはカルタで中高になって百人一首に、ムスメフサホセの決まり字や上の句の決まり字から下の句の決まり字を100首覚えた事やそれをノートに、そのノートは今も大事に持っている事を思い出した!今でも年賀状には毎年新年に相応しい和歌を永年書き込んでお送りしてきた。感無量の一冊大事に書架に飾って保存しよう❗️ 少し個人的な事を書き過ぎたかな!
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百人一首、競技かるた、といえば大概の人はあの有名な漫画『ちはやふる』を頭に思い浮かべるのではないだろうか。
私の大好きな漫画のひとつだ。
綾瀬千早、新、太一達のかるたへの情熱、名人やクイーン達との手に汗握る試合を何度も読み返し魅了された作品だ。
本書も競技かるたに挑む青春物なのだけれど、ちょっと違うのは主人公の咲季が聴覚障害持っているという設定だ。
音が聞こえないのに競技かるたが出来るのだろうか?そんな疑問と『ちはやふる』のような競技かるたの熱い物語に興味を惹かれ手に取った作品。
興味深いのは、やはり聴覚障害を持つ咲季が競技かるたが出来るのか?そんなハンデを持っていて聴者と渡り合えるのか?と -
Posted by ブクログ
生まれつき重度の難聴である咲希
両親が聴覚障害者でコーダのカナ
共に高校一年生の2人が、出会い、競技かるたを通して成長していく物語
聴覚障害がありながら、百人一首を耳ではなく手話と口の動きで読みとり、札を取る
果たしてそんなことが可能なのだろうか…と想像しながら熱く読んだ
競技に向き合い努力する咲希、
聴覚障害者の家族という苦労を背負うカナ、
カナの叔母ママン、
ろう学校の教師映美、
それぞれの目線で競技かるたを軸に語られていく
ゆるく、優しく、登場人物たちが関わりあって、最後伏線回収していくストーリーはお見事
宇都宮が百人一首の盛んな街というのも、この作品で知りました
ぜひ学生に読ん