村崎なぎこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
百人一首、競技かるた、といえば大概の人はあの有名な漫画『ちはやふる』を頭に思い浮かべるのではないだろうか。
私の大好きな漫画のひとつだ。
綾瀬千早、新、太一達のかるたへの情熱、名人やクイーン達との手に汗握る試合を何度も読み返し魅了された作品だ。
本書も競技かるたに挑む青春物なのだけれど、ちょっと違うのは主人公の咲季が聴覚障害持っているという設定だ。
音が聞こえないのに競技かるたが出来るのだろうか?そんな疑問と『ちはやふる』のような競技かるたの熱い物語に興味を惹かれ手に取った作品。
興味深いのは、やはり聴覚障害を持つ咲季が競技かるたが出来るのか?そんなハンデを持っていて聴者と渡り合えるのか?という疑問だ。
咲季は挫折を味わいながらも「なるほど、そういうやり方もあるのか」聴くではなく「見る」「感じる」という方法で見事に克服する。(ちょっと出来過ぎ感はあるけれど)
『ちはやふる』のような大きな声は出ないが静かな熱く強い想いが伝わってくる。
印象に残ったのは「ろう者」と聴者の見えている世界の違いだ。
咲季は星がきらきらと音を奏でていると思っているエピソード。
私は咲季の「光の合唱~星の歌で満ちている」感覚の方が好きだ。
夢があってロマンチックで素敵だと思う。
同じ世界にいても見えている世界が変わってくる。その境界線を引いているのは案外聴者の方ではないかと感じた。
主要な登場人物4人の視点で描かれる聴覚障害に携わるエピソードはリアルで心に刺さる。
オリオン座の星のように輝いていた。
百人一首や手話、ろう者の困難やその家族、コーダの苦悩などいろいろ知ることが出来、ふんだんに学びのある一冊だった。
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Posted by ブクログ
生まれつき重度の難聴である咲希
両親が聴覚障害者でコーダのカナ
共に高校一年生の2人が、出会い、競技かるたを通して成長していく物語
聴覚障害がありながら、百人一首を耳ではなく手話と口の動きで読みとり、札を取る
果たしてそんなことが可能なのだろうか…と想像しながら熱く読んだ
競技に向き合い努力する咲希、
聴覚障害者の家族という苦労を背負うカナ、
カナの叔母ママン、
ろう学校の教師映美、
それぞれの目線で競技かるたを軸に語られていく
ゆるく、優しく、登場人物たちが関わりあって、最後伏線回収していくストーリーはお見事
宇都宮が百人一首の盛んな街というのも、この作品で知りました
ぜひ学生に読んでもらいたい意味を込めて、YA文学のカテゴリーに入れました
入試問題にも使われそうな作品
余談だけど、ちはやふるを読みたくなった(笑)