村崎なぎこのレビュー一覧
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恋に恋するお年頃の鈴木さくら。隣県・那珂湊海洋高校の朴念仁騎士・関くんに恋をするが、周りに恋愛話をする相手などおらず、「恋」を「鯉」に変換される始末。
那珂湊海洋高校との実習やテレビ番組での対決を通して関くんとの接触を楽しむ中、山神百貨店の催事場に加工食品を出品することになる。転校生の麻里乃ちゃん、関家、さくらはそれぞれの経済的な事情を抱えながら売上一位を目指し、奮闘する。徹夜で新製品をつくり、生きながらゾンビと化したさくらは勢いで関くんに告白してしまうのだが…?!
という水産高校・ラブコメドタバタ青春ストーリー。
ラブコメベースだからどうかな…と思ったけど、前回よりハイテンションで勢い -
Posted by ブクログ
栃木県は私の地元なので、楽しく読んだ。
ずっと平均だった鈴木さくらは、
普通じゃない高校に入りたくて、
海なし県の水産高校に入学した。
男子が圧倒的に多い高校で、
3クラス中、女子は3人。
同じクラス。
とても個性的な女子。
担任の先生も素敵。
「若鮎さんたち!」という呼び方が好き。
高校で青春したいさくらは、野球部のマネージャーになり、甲子園を目指そうとしたが、
野球部がない!
かわりに、
『ご当地おいしい!甲子園』を目指すことに。
章ごとに出てくる食べ物が本当に美味しそう!
でも、ザリガニ、サワガニ、シジミ?美味しいのか?そうなのか!と驚く。
で、ラストの参考資料でさらに驚いた。
え!その -
Posted by ブクログ
このところ、百人一首に遭遇することが多い。
というのも孫娘が中学生になり、日本文化部なるものに入部し、百人一首を始めたのがきっかけなんだけど、百人一首、競技カルタって案外あっちこっちで大会など開かれているんだね。
今夏は「ちはやふる」がドラマでもやっていたし、孫娘より私がハマりそうだ。
この話は百人一首、競技カルタを通して、聴覚障害者の世界が描かれている。
健常者が何気なく発する言葉、態度に障害のある人は心を痛めている。
そしてコーダと呼ばれる親が聴覚障害者の子どもの状況も描かれている。常に親の通訳をしなければならない状況も。
聴覚に障害があっても、競技カルタに挑戦している高校生が実際にいるこ -
Posted by ブクログ
聴覚障害のある咲季が競技カルタと出会う。
きっかけとなるカフェオーナーの陽子、ライバルとなるカナや、担任の映美による物語。
私も学生の頃、百人一首をすべて覚えて、少しだけ大会にも参加したことがあるので、懐かしい気持ちを持ちながら読み進めました。
が、聴覚に障害のある方が競技カルタにどのように取り組むのかなどは全く知らず…
耳で上の句を聞きながら同時に札を探すことはできないので、札の配置を全て覚えて、読み手の手話による上の句を目で読みとりながら、記憶をしている札の場所に手を伸ばす。
主人公たちの世界は決して平坦なものではないけれど、明るさや前向きさが感じられる素敵なお話しでした。
子どもにも