レジーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近新書ばっかり読んじゃうな。物語にどっぷり浸かりたい。ただ新書読みやすくて面白い。社会人になってから読んだらもっと解像度高そうだなと思った。周りにもコンサルを目指す人がいるのでその点では実感を持って読めた。
著者の実地で裏打ちされた「成長」という言葉の罪深さ、現代の社会人が漠として抱えている不安を風刺混じりに書いていて読んでいておもしろかった。
結論も三宅かほさんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」ほど読者を突き離さないもので腑に落ちた。ただ、具体例が多く、話の方向性が見えず読んでて少し思うところがあった。ちょっと冗長に感じた。 -
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ビジネスに役立つ情報=ファスト教養というのが本書の定義。自らの成長と考えて時代のトレンドをYouTubeから学ぶビジネスマン。これからはAI,お金、メタパーズだの様々な情報を巻きちらすインフルエンサー達。中田敦彦、ひろゆき、ホリエモンの語ることは果たして教養かと著者は疑問をかける。
ビジネスに役立つ情報とはお金を稼ぐ方法論である。つまりお金を稼ぐ(出世する)ために必要なことについてインフルエンサー達は語っているわけだ。もっと言えば会社なんか当てにしないで個人で稼げるスキルがないとこれからは生きていけませんよということだろう。本田圭佑の「成功にとらわれるな。成長にとらわれろ」はそういう意味で -
Posted by ブクログ
ネタバレコンサルが目指される背景をレジーさん視点でまとめ上げられたもの。
●読書目的
自分自身の無意識な成長願望に対する不安の正体に気づくきっかけを得る
●結果
ある程度明確に。
キャリア選択における内省材料が不足している点と純粋な自己内省不足。
以下個人整理。
「コンサルで生き残れる即ちどこでも活躍できるスキルが獲得できると思い描かれた点」と「時代背景としての組織への依存への恐怖心(終身雇用の崩壊など)」が見事にマッチし、コンサルを目指すのが安心材料となる。
不安起点での仕事における成長への煽りが良くも悪くも若年層にマッチし過ぎている。
文中にもあるが、仕事が目的の方もいるとは思うが、私は -
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成長が不安定な社会の中で、多くの若者が国が提示する漠然とした「ポータブルスキル」を追いかけ、コンサルティングファームへの転職や成長自体を目的化している全体像が理解できた。
成長はポータブルスキルだけに限定されるものではない点、労働者以外の立場でも必要な成長を個々人が考える重要性には共感した。
例えば、ウェブ開発やアプリケーション開発といった分野に興味があれば、本来の仕事とは異なっていても、スキル開発すべきだし、それを通じて喜びを得られるのであればそれが〔本当の成長〕なんだろうと思う。
結局、「本当の成長に必要なスキル」を各自が見極めていくことが大切。その思考過程の先にコンサルティングファ -
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ポータブルスキルの取得によって、どんな職場でも活躍できる、収入を得られる人間を目指す。
すなわちそれが「成長」とし、仕事に打ち込む人たちの方が、私自身はそれすらもしない人よりも意欲はあるように感じていいなと思う。
ただ、仕事の能力を上げれば良いとか、そうしない人が「成長」しようとしていないからいけないということではない。
その考え方だとあまりに短絡的すぎるし、体育会系の脳筋であると思う。
この本の最後に書かれていた、ライフキャリアの虹という枠組みで考えると腑に落ちていく。
仕事以外にも生活の中で色々なことで学んだり得られたり、それによって考え方が変わることも、成長であるのではないか。
自分 -
Posted by ブクログ
私もいつからか「仕事で成長したい!」と思うようになってたなと、思い当たる部分がいくつもあった。
「そもそも何で成長したかったんだっけ?」と振り返ってみると、社会人になってがむしゃらに頑張って、仕事が出来るようになって人から褒めてもらえた=成長した!になってたかも。
「頑張ればまだまだ成長できるかな?そしたら周りにもっと認めてもらえるかも!」という人からの評価がモチベで、そこに自分なりのやりたいことやオリジナリティはなかった。だから、自分の成長が止まったと思った時、ここでこれ以上成長が見込めないから辞めようかなと考えることもあった。
この本を読んで、成長は周りが決めることじゃないし、そもそ -
Posted by ブクログ
現代の若者が取り憑かれている「成長」への欲求とは何なのかを、コンサル本、現役のコンサル社員へのインタビュー、スポーツ、ポップカルチャーなどから多角的に論じた本。
読者である私はコンサル業界を経ずにソフトウェアやスタートアップの世界に入り、大した残業もせず適度に成長しながら楽しく働いている。その立場からすると、コンサルとは違う選択肢としてのソフトウェア業界やスタートアップについても語られていればさらに面白く読めたかもしれない。
とはいえコンサル業界出身の同僚と働くことも多く、彼女ら彼らがどんな世界で戦ってきたのか、その一端を知ることができてよかった。
本書では、世にいわれる「成長」が「ビジ