レジーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学生就活時代、将来の夢や野心がなかった私はそれでも周りに合わせるよう自己分析を行い、絞り出したキーワードが「成長」であった。では成長とは具体的になに?答えの出ない中右往左往し、面接やエントリーシートに通り一辺倒のそれらしい答えをを披露していた苦い記憶が蘇る。
若い世代にとって将来の見通しが立たない世の中をサバイブするために「成長」を求めていると。その成長の内実はポータブルスキル(いわゆるロジカルシンキングとかコミュ力)と、高収入であると本書は読み解く。勤労者として最適にカスタマイズされた人材となることが本当に成長ですか、という警鐘。
「ジョブ・クラフティング」という発想には親近感を抱く。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現在30歳で今の社会に成長を強要される側面を実感している自分にとって、とても味わい深い一冊であった。
ページ数は250ページとそこまで多くないのに、味わい深すぎていつもより読むのに時間がかかってしまった。
本書は、成長することは悪いことではないと位置づけていながらも、「成長=ポータブルスキルや年収と位置付けることや、労働者的な成長に重きが置かれすぎている現代」に対して警鐘を鳴らしている。
個人的に一番印象に残ったのは
「自分にとってできるようになると嬉しいものができるようになること。そういった達成の方が成長という言葉に対してしっくりくる状態ではないか。(中略)自分にしかできない仕事には -
Posted by ブクログ
本書では、「成長」や「ポータブルスキル」をキーワードに、そもそも成長とは何か、なぜ私たちは成長に囚われるのかを問うています。時代背景やコンサル勤務者へのインタビュー、「ゆるい」職場や「ブラック」職場の実態などを通して、「成長」との向き合い方を問い直すきっかけを与えてくれる本です。
東大生に関わらず、昨今のビジネスパーソンは「成長したい」という思いがあり、それを最短て叶えてくれる業界が「コンサル」だと本書では指摘します。
しかし、人々が言う「成長」という定義をよくよく突き詰めていくと、結局「お金が欲しい」「安定したい」という欲望や不安の裏返しにすぎません。【終身雇用の時代は終身成長の時代へ】 -
Posted by ブクログ
【「教養=ビジネスの役に立つ」が生む息苦しさの正体】
社交スキルアップのために古典を読み、名著の内容をYouTubeでチェック、財テクや論破術をインフルエンサーから学び「自分の価値」を上げろ――このような「教養論」がビジネスパーソンの間で広まっている。
第一章 ファスト教養とは?
「ひろゆき、中田敦彦、カズレーザー、DaiGo、前澤友作、堀江貴文。」
この一文で始まってて笑った。というか、はい、すいません。観てます。わかってます。ってなった。
「まずは、夏目漱石、司馬遼太郎、村上春樹、三島由紀夫。」
と次に言われて、はい、すいません、今すぐ読みます。ぴえん。
この人たちの本は好きとか -
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マジで良かった。
特に後半になるにつれ強調される「無駄の重要性」というのは非常に頷ける内容だったなと感じた。現代の競技的なクイズと非競技的なクイズの議論にも関係しそうなのでこのあたりも含めて考えていきたい。
少し自分の話ではあるけど、今自分は業務改善の仕事にやりがいを持って、それを踏まえた仕事を検討している。業務改善の目的は決して無駄をそぎ落として業務に集中させることと思われがちだが、この本とちょうど業務改善関係の動画(明治クッカーという会社のGoogle Workspace動画)などで言われていたことから、そうではないことに気がついた。そういった発想は結局「役に立たないことは無駄」といっ -
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前作に続き2冊目。今回の著作もとても面白い。こういう文章を書きたい。最近の若者がコンサルにどんどん転職していく。コンサルってなんだかかっこいい。なんでだ?と思っていた時にまさにタイムリーな書名で思わず手に取った。
時勢を見極めてキャッチーなタイトルで売り出すマーケティング力、決して丹念とは言えないが、コンサルという職種に潜んでいる魅力はなんなのか?を時代背景と共に解説するリサーチ力。スポーツ選手やお笑い芸人の言動を交えて世相を切る鋭さ。学者や有識者の様な堅苦しい文章ではなく、さらっと平易に読ませる文章力。あぁこういう文章を書けるようになりたい。
結局成長病にみんな罹っているんだなと。終身雇 -
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タイトルにひかれて購入。
コンサル業界は金銭的な報酬に加えて、「成長」=「将来転職しやすくなるポータブルスキルの習得」が見込めること、「自分がやりたいこと」=「業界」を決めるタイミングを遅らせることができること、が人気の理由としている。
今まで報酬以外にコンサル業界に転職する理由、および、新卒でコンサルに入社する理由がわからなかったが、本書の考察は合点が行く内容だった。
特に、成長を求める社会的な圧力、については非常に共感した。
本書でも繰り返し述べられているように、ステレオタイプな成長=ポータブルスキルの習得に固執するのではなく、自分にとっての成長を考えていきたい。 -
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自分の中の長年のジレンマがほどかれ、新しい道筋を見せてもらえた。
自分は本をよく読む方だと思う。月に10冊くらいは読む。
でも、時々、本を読むことが苦しくなることがあった。
仕事やプライベートが忙しくて、読む時間がない、というわけではない。
読む時間は捻出すればあるのだけど、どうしようもなく読書が苦痛に思える期間がやって来ることがあった。
3日で治る時もあれば、数週間続く時もある。読書がきらいになったとか、本当は読みたくないのに無理して読んでいる、というわけはない。
読書する時間が何をするよりも一番落ち着くし、どこへ出かけることよりも好きだ。でも、読書ができなくなる瞬間がときどきやってくる -
Posted by ブクログ
ネタバレ・他人との比較や恐怖訴求に流されず、自分の興味関心や「好き」という気持ちを軸にすること
・ビジネス書にも上質なものや考えるきっかけになる本はたくさんあり、そういうものに触れるのもいい(私自身は読みたいと思わないけど)
現代にはびこる「ファスト教養」は教養と呼べるものではなく、コンテンツ自体というよりは言葉の使い方が曲がってしまっていることに気持ち悪さを感じる。
ファスト教養に関わる人々は、成長や金儲け、FIREを指向する割には「何のために?」という部分が非常に薄っぺらい。「10分で結論が得られる」コンテンツに何時間触れても、そもそも論を考える思考は生まれてこないように思う。
競争に勝つために -
Posted by ブクログ
現代社会における教養や文化との向き合い方について深く考えさせられた。特に、新自由主義が加速させた競争社会の「闇」と、それに伴うファスト教養の台頭という著者の問題提起は、自分の関心事と深く合致しており非常に面白く、膝を打って読んだ。
著者が示す「ファスト教養を認めざるを得ない、かといってすべてを認めたくはない」という、現代人の複雑な心理を的確に捉えた立ち位置には大いに共感した。
私は、田端信太郎氏、中田敦彦氏、堀江貴文氏、メンタリストDaiGo氏、ひろゆき氏、勝間和代氏、本田圭佑氏、両学長といった著名な発信者たちのコンテンツに触れるたび、ある種の違和感や居心地の悪さを感じていた。彼らの発する「 -
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レジー著のビジネス書。
本書を手に取ったきっかけは、バイト先の後輩である京大生が、理系大学院卒でありながらメーカーではなくコンサルに就職したことだった。
読む前は待遇や勤務地といった条件面が理由だと思っていたが、本書を通じて、コンサルという職業が「安定するためには成長し続けなければならない」という現代社会において、極めて合理的な選択であることが理解できた。
終身雇用が保証されない今、20代でどの会社でも通用するスキルを身につけることが、結果として安定につながるという考え方は説得力がある。また本書は、「何のために成長するのか」という問いを投げかけてくれる点も印象的だった。成長そのものを目的にする -
Posted by ブクログ
ネタバレ【ファスト教養】という概念はこの書籍で初めて知ったが、非常に納得感があった。会社が自分を育ててくれない時代、サバイブするには個の力を高めなければいけない。そんな時代背景から、ファスト教養に飛びつく人が増えていることは容易に想像できる。
また、コスパ重視の若者にとっても、チートのような、最適・最短ルートを提示してくれる、ひろゆきやホリエモンのような端的で強いメッセージを発するインフルエンサーが支持されるのも理解できる。
内容は非常に面白く学びになることが多いのだが、多方面にわたり批判的な書き方あることが、読み進めうちにだんだん気になってくる。著者がファスト教養に懐疑的であることについては、それ -
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最近はいろんな本を紹介する言葉によく教養という言葉が使われると思う。この本でも指摘されていた通り、最近の教養は「ビジネスシーンで他の人を抜く知識」とされ、正直人にマウント取るための道具として扱われることが多いと思う。X見てても教養があることが持て囃される投稿をここ最近よくみるようになったと感じるし。シンプルに人から「教養あるね」って言われるのは気持ちがいいのはわかるからそういう傾向になるのはわかるけども。
ただ、本来の教養は「人生を豊かにする学問や知識」と定義されている通り、自分のためであって人にマウントを取るためではないからそこに留意しながら本を読み続けたいと思った。
インフルエンサーの言