和泉悠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゆる言語学ラジオに出演してた著者の話に興味を持って読んでみた。悪口に関する様々なトピックを言語哲学視点から取り上げており、どの章から読んでもよいと最初に書かれているとおり話の繋がりはあまりない。軽いノリのカジュアルな話題から入って言語学の話(意味論、言語行為論、ランキング、固有名等々)に繋がって「へー」「なるほど」と盛り上がって「それから、それから...」ともっと深く知りたいと思ったところで章が終わって別の話題になってしまう感じなのが残念。なので、最後に深く知りたい場合のブックガイドが乗っているだけど、もう少し話題を絞ってこの本で学びたかったなあ。
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Posted by ブクログ
何で見たのだったか、本書の言及があって、悪口についてやヘイトスピーチ、誤誘導等にちょっと興味が湧いて読んでみた。
最初は読みやすかったのだけど、だんだんやっぱり哲学的な話になり、すっごく集中してないとスッと頭に入ってこないような箇所も出てきて、飽きてしまった。
言葉にはそれ自体に差別的な意味が内包されていて、話者がどれほど「そんなつもりはない」と言ったところで、聞き手にそのように受け取られてしまうことはどうすることもできない、というのを読み、やっぱり言葉はかなり暴力的だよなーと自戒の念をこめて再確認した次第。
時間ができたら、もう一度しっかり読み直したいかなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ悪口!
なんでこんな本を読もうとしたのかーそれは心当たりがあるからです!
悪口、らしきものを、本当は口から出したくないものを、
最近特に出しまくっているようで、
どうしたものかと。
悪口とは、人を悪く言うとはなんなのか、
著者によるとそれは、上下関係を作って、人を劣った存在として扱うことだから。
そうなの?悪口を言っているとき、その人を見下しているという心理が働いていると言えるのか、今一度考える。
私が普段いっている愚痴、は悪口なのだろうか。考える。
他人に対する愚痴、なら、悪口になるのだろうか。
悪口と非難や批判は違うという。まっとうな非難は、前向きな要素がある、つまり、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ言語哲学を通してヘイトスピーチがなぜ悪いのかを説く本。
言語哲学の話と悪口の話をしながらヘイトスピーチの問題に収斂していく。
言語哲学なら言語哲学、罵詈雑言なら罵詈雑言の本、ヘイトスピーチならそのヘイトスピーチの現象や経緯と焦点を絞って一冊にしてくれたらわかりやすかったと思う。
言語哲学が専門なせいでしょうが、悪口の分析のあと、言語の話になり、そしてヘイトスピーチの話になり、あまり展開に一貫性がないように感じられました。
それでも1章、1章独立して読めばそれなりに面白い話ではありました。
ヘイトスピーチはよくないと私も思いますが、ヘイトスピーチをおこなう人はそれなりにヘイトスピーチをするに -
Posted by ブクログ
あまりにも多くの言説が流布するこの時代において、いわゆる”悪口”ーヘイトスピーチなどのように極めて現代的なものも含めーの流布もエスカレートしているように感じられる。では”悪口”とは何なのか?、どこまでがセーフでどこからがグレーなのか、などシンプルな疑問を言語哲学の理論を元に明らかにして、言語哲学という学問の面白さを知ってほしい、という著者の思いからまとめられた新書。
紹介される理論は、意味の外在論・内在論や言語行為論(Speech Act)などかなりソリッドなものであるが、著者特有の非常にユーモラスかつ難解な概念もシンプルになるべく伝えようという姿勢も相まって楽しく読み進めることができる。そ