和泉悠のレビュー一覧

  • 悪口ってなんだろう

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    悪口というのは悪意から生じるものではなく、平等である人間に対し、背が高い・低いといった客観的事実を社会的価値観によって優劣をつけて評価することで生じることだと理解した。
    また、そのような悪口は人間の優越感を助長してしまうので悪口を言うのは楽しいという感覚に陥らせることも理解した。

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    2025年04月25日
  • 悪口ってなんだろう

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    ネタバレ

    悪口!

    なんでこんな本を読もうとしたのかーそれは心当たりがあるからです!

    悪口、らしきものを、本当は口から出したくないものを、

    最近特に出しまくっているようで、

    どうしたものかと。

    悪口とは、人を悪く言うとはなんなのか、

    著者によるとそれは、上下関係を作って、人を劣った存在として扱うことだから。

    そうなの?悪口を言っているとき、その人を見下しているという心理が働いていると言えるのか、今一度考える。

    私が普段いっている愚痴、は悪口なのだろうか。考える。

    他人に対する愚痴、なら、悪口になるのだろうか。

    悪口と非難や批判は違うという。まっとうな非難は、前向きな要素がある、つまり、

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    2025年04月23日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口はどうして悪いのか。
    同じ言葉なのに、なぜ友達と「バカ」と言い合えば仲むつまじく、職場で「バカ」と言い合えば問題なのか。その理由が解説されている。

    3章あたり理解が追いつかなかったが、上記にある本書の結論が知れただけでもためになった。語用論が気になったので次はそのあたりを読んでみようかな。

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    2024年12月08日
  • 悪い言語哲学入門

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    「悪い言葉」ってのは確かにある。
    では、なぜその言葉は悪い言葉とされるのか?その理由を解き明かしていく。
    単に言語学だけでなく、哲学的要素が入ってくると、とたんに頭が痛くなってくる。統語論、意味論、語用論で解説されても簡単にはついていけない。でも注意すべきポイントは理解できるよね。

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    2024年11月09日
  • 悪い言語哲学入門

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    「なぜ悪口は悪いのか」を切り口に、意味の外在主義とか言語行為論とかを噛み砕いて紹介してくれる本。読み易くしよう、かつ言語哲学の楽しさを伝えよう、という熱意が感じられた。
    Jap呼びは「真理条件的内容としては同等だが、使用条件的内容として集団的な序列関係が組み込まれている」から差別語になるのだね

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    2024年10月17日
  • 悪口ってなんだろう

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    書籍紹介サイトにて興味持ち、購入。

    同じ言葉でも悪口になったりならなかったりする、その境界線は何か?
    本書は相手の格を下げるような言葉が悪口であるとし、様々な角度から確認していく。 実際、この著者の定義は納得感があった。
    著名人をさん付けするか否か論は、個人的に著者の考えとは必ずしも一致しないが、一つの考えとしてはなるほどなと感じた。

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    2024年08月20日
  • 悪口ってなんだろう

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    「悪口とは相手の存在ランクを下げる言葉である」という定義で、様々な方面から悪口を検討した本。
    ちくまプリマーなので、そこまで深入りしていない感じで、世の中の悪口を説明しきれていない気もする(本人に悪気のないハラスメントなど)。

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    2024年07月30日
  • 悪口ってなんだろう

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    “私たちは、弱者を踏みつけるために悪口を使うのではなく、強者に抵抗するために悪口を言うべきなのです。一番大事なことは、細かいことば尻がどうとかではなく、誰かのランクを下げ、平等さを危うくするような発言をするべきではない、ということです。”

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    2024年07月21日
  • 悪口ってなんだろう

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    考えてみれば、悪口の定義って分からない。同じ言葉でも使う場面、対象によって意味は変わる。相対的なものだしね。
    ここでは悪意があるかどうかではなく「人を下の存在として扱ってしまう」ことを悪口としている。人はランク付けによって生きていることがよく分かる話だ。人を下に見て、安心を得るのだそうだ。人は比較することでしか判断できないってことか。

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    2023年11月01日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口とは「誰かと比較して人を劣った存在だと言うこと」。人を傷つけるから、悪意を持って攻撃するから悪口は悪いのか?悪口について一歩引いたところから学問を使って考えてどんな現象なのか理解していく本です。

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    2023年10月30日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口、嘘、ヘイトスピーチなどの「悪い」言語使用に焦点を当てた言語哲学入門。
    挑戦的で面白い試みだと思ったが、読み終えて、言語哲学の入門書としても、悪口やヘイトスピーチなど「悪い」言語使用の分析としても、ちょっと中途半端だったかなという印象を否めなかった。個々の記述には興味深いものが少なくなく、特に、悪口やヘイトスピーチの本質は自分より低くランクづけをすることという本書の指摘には納得感があった。

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    2023年09月17日
  • 悪い言語哲学入門

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    ネタバレ

    言語哲学を通してヘイトスピーチがなぜ悪いのかを説く本。
    言語哲学の話と悪口の話をしながらヘイトスピーチの問題に収斂していく。
    言語哲学なら言語哲学、罵詈雑言なら罵詈雑言の本、ヘイトスピーチならそのヘイトスピーチの現象や経緯と焦点を絞って一冊にしてくれたらわかりやすかったと思う。
    言語哲学が専門なせいでしょうが、悪口の分析のあと、言語の話になり、そしてヘイトスピーチの話になり、あまり展開に一貫性がないように感じられました。
     それでも1章、1章独立して読めばそれなりに面白い話ではありました。
     ヘイトスピーチはよくないと私も思いますが、ヘイトスピーチをおこなう人はそれなりにヘイトスピーチをするに

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    2022年06月01日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口は人を傷つけ、また、人にも嫌われる。これだけで悪口を言わない理由としては十分だと思う。
    ただ、それだけではなく、悪口には、真偽とは関係なく相手のランクをさげることに繋がると。なるほど、その通りだと思った。言葉には公共性があり、行為としての責任も伴うとは思っていたが。

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    2022年05月13日
  • 悪い言語哲学入門

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    面白い!けど眠くなるw
    本来平等であるはずの人間にランクをつけてモノを言う事が悪口。言葉はタンカーのように大きなもの、個人の意図や感覚で好き勝手されたらみんなに迷惑。この2点すっきりした

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    2022年04月10日
  • 悪い言語哲学入門

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    帯に書いてある、「どこまでがセーフで、どこからがダメなのか」ということに興味を持ち、久しぶりに衝動買いをした。入門編というタイトルの割に、私にとっては少し難解に感じ、理解できたかというと自信はない。言葉というのは、捉えることが難しく、AIでもなかなか追いついて来られない領域ではあると思うが、素人ながら、ここまで深く考える必要があるのかと疑問に思った。

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    2022年04月06日
  • 悪い言語哲学入門

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    あまりにも多くの言説が流布するこの時代において、いわゆる”悪口”ーヘイトスピーチなどのように極めて現代的なものも含めーの流布もエスカレートしているように感じられる。では”悪口”とは何なのか?、どこまでがセーフでどこからがグレーなのか、などシンプルな疑問を言語哲学の理論を元に明らかにして、言語哲学という学問の面白さを知ってほしい、という著者の思いからまとめられた新書。

    紹介される理論は、意味の外在論・内在論や言語行為論(Speech Act)などかなりソリッドなものであるが、著者特有の非常にユーモラスかつ難解な概念もシンプルになるべく伝えようという姿勢も相まって楽しく読み進めることができる。そ

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    2022年03月27日
  • 悪い言語哲学入門

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    ネタバレ

    タイトル勝ち。悪口の言語哲学じゃ売れないよね。基礎概念を一通り追っかけることができる。ダークサイドというほどダークかというと、そこはそれ。よくできた入門書。これ読んでから教科書読むとか、そういう感じ。

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    2022年03月23日