悪い言語哲学入門

悪い言語哲学入門

935円 (税込)

4pt

「あんたバカぁ?」「このタコが!」「だって女/男の子だもん」。私たちが何気なく使う言葉にも、悪い言葉がたくさん潜んでいる。では、その言葉は本当はどこが悪いのか? さらには、どうしてあの言葉はよくてこれはダメなのか? 議論がつきない言葉の善悪の問題を哲学、言語学の観点から解き明かす。読み終えると「ことば」への見方が変わるはず。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

悪い言語哲学入門 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    言語哲学について知らなかったので、目から鱗の一冊。(言葉」に関心がある人は持っておくべきと思った。

    哲学というので小難しかったり、抽象的な話なのかと思えば、さにあらず。
    具体的な言葉の運用で、どう解釈すべきかという大問題にさらっと切り込んでくれる。
    言語学で意味論というのがあるが、あんまり意味につ

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    川添愛さんの著書で紹介されていたので購入。
    本書もそうだが、連鎖的な読書にはハズレがない。
    専門用語は多数出てくるものの、導入が丁寧なので抵抗感はない。身近な「悪い言葉」が題材であり、実例も豊富で最後まで興味深く読めた。
    悪口がなぜ悪いのか、悪口が悪口たる条件等いくつかの問いに明快な回答が示されてい

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    「『悪い言語』哲学入門」であり「悪い(=あくまで正統的でない、という意味で)『言語哲学入門』」でもある本。
    言語哲学については、言語行為論をはじめいくつか目を通したことがあったが、それら、「言語哲学」の中でいくつか出てくる理論(けして奇をてらったものではなく、言語哲学のなかではかなりベーシックなもの

    0
    2022年06月08日

    Posted by ブクログ

    言葉のもつ表の意味と裏の意味を知った。この分野は語用論という。実際の言葉の形から、ではどういう意味をもつのかを研究する。
    京都の人が「えらいいうまい演奏ですなあ」といった場合、それは演奏を誉めているのではなく、うるさいからピアノを引くのをやめろ、という含みをもつ。このように言葉にはその言葉の裏にある

    0
    2022年03月24日

    Posted by ブクログ

    悪口という切り口から言語にまつわる理論を紹介する本で、長ければ順番を変えたり飛ばしたりして読んでもいいよ、と書かれていますが、
    最後のヘイトスピーチの論考に必要な要素を順に導入していき、最後に回収するという作りになっているので、そこは順序を守って読むのが良さそうです。

    悪口がなぜ悪口として機能する

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    悪口を例にした言語哲学の入門。

    「なぜ悪口は悪いのか?」
    「そしてときどき悪くないのか?」
    「どうしてあれがよくてこれがダメなのか?」

    こうした問い、ある表現や言葉が悪くなったり悪くなくなったりする原理を、言語哲学の概念を使いながら解き明かしてくれる。(あまりよいことではないが)悪口は、軽いもの

    0
    2024年07月27日

    Posted by ブクログ

    第8章のヘイトスピーチに関する議論をするため、それまでの章で言語哲学的道具立てを整えている。そんな作りの本。第3-4章辺りがややハード。言語学を学ぶモチベーションのある学生さんには良い本かもしれない。第8章については、なるほどと思った。

    0
    2023年10月10日

    Posted by ブクログ

    本書の主題は、「悪口はなぜ悪いのか」と「どうして場合によるのか」ということである。本格的な議論の道具立ての導入も丁寧だし、語口調も面白い。それでも、難解な部分が残るのは、言語に関わる行為を真正面から捉えることの難しさが関わっているのだろう。逆に言えば、本書が随分とハードルを下げてくれている部分は多い

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    あだな、悪口、嘘、ヘイトスピーチ。
    こういった邪悪な言語使用がもとで命を落とす人もいる。
    本書はそれらに立ち向かうためにまずはどのように理論的に分析されるのかを解いていく。
    新書としては貴重な本だと思う。

    前半は、分析のために使用する言語学、言語哲学の概念が紹介される。
    タイプとトークン。
    意味は

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

    「悪い」言語「哲学」。それはまたどういうことだろう?タイトルにひかれて読んだら、とても興味深い内容で、日頃モヤモヤしていることの霧が晴れた気がした。

    恥ずかしながら、言語哲学という学問分野があることを、これまで知らなかった。筆者は「言語のダークサイドに立ち向かう際に、言語哲学が必ず役に立ちます」と

    0
    2022年05月01日

悪い言語哲学入門 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

和泉悠 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す