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Posted by ブクログ 2022年06月08日
「『悪い言語』哲学入門」であり「悪い(=あくまで正統的でない、という意味で)『言語哲学入門』」でもある本。
言語哲学については、言語行為論をはじめいくつか目を通したことがあったが、それら、「言語哲学」の中でいくつか出てくる理論(けして奇をてらったものではなく、言語哲学のなかではかなりベーシックなもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月24日
言葉のもつ表の意味と裏の意味を知った。この分野は語用論という。実際の言葉の形から、ではどういう意味をもつのかを研究する。
京都の人が「えらいいうまい演奏ですなあ」といった場合、それは演奏を誉めているのではなく、うるさいからピアノを引くのをやめろ、という含みをもつ。このように言葉にはその言葉の裏にある...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月16日
本書の主題は、「悪口はなぜ悪いのか」と「どうして場合によるのか」ということである。本格的な議論の道具立ての導入も丁寧だし、語口調も面白い。それでも、難解な部分が残るのは、言語に関わる行為を真正面から捉えることの難しさが関わっているのだろう。逆に言えば、本書が随分とハードルを下げてくれている部分は多い...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月09日
あだな、悪口、嘘、ヘイトスピーチ。
こういった邪悪な言語使用がもとで命を落とす人もいる。
本書はそれらに立ち向かうためにまずはどのように理論的に分析されるのかを解いていく。
新書としては貴重な本だと思う。
前半は、分析のために使用する言語学、言語哲学の概念が紹介される。
タイプとトークン。
意味は...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月01日
「悪い」言語「哲学」。それはまたどういうことだろう?タイトルにひかれて読んだら、とても興味深い内容で、日頃モヤモヤしていることの霧が晴れた気がした。
恥ずかしながら、言語哲学という学問分野があることを、これまで知らなかった。筆者は「言語のダークサイドに立ち向かう際に、言語哲学が必ず役に立ちます」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月15日
悪口とはなんなのか?に興味を持ち読み始める。また事実だから言っても良い論法の人に出会ったため、上手く何故それが悪いかを説明するためのヒントが無いか探そうという目的での読書。
図があるともっと入りやすかったかも…
読み終えた感想
「ヤツの尻尾を掴んだぞ!」
例や説明に使うモノが古く(結構重要な役割を...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月17日
悪口、嘘、ヘイトスピーチなどの「悪い」言語使用に焦点を当てた言語哲学入門。
挑戦的で面白い試みだと思ったが、読み終えて、言語哲学の入門書としても、悪口やヘイトスピーチなど「悪い」言語使用の分析としても、ちょっと中途半端だったかなという印象を否めなかった。個々の記述には興味深いものが少なくなく、特に、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月01日
タイトルに惹かれて読みました。「悪口」という言語について考えることによって、「言語」について知識や世界の成り立ち(哲学的関心)にまで踏み込んでいる本。この本を読んで、言語を使うことと、「言語」を理解しすることは全く違うものだということがよくわかりました。誰かを罵るという言語行為の中心的機能は、その人...続きを読む
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