和泉悠のレビュー一覧

  • 悪口ってなんだろう

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    悪口は対象となる人のランクを下げようとするもので、自分はその人とは違うと思いたいからつい口にしてしまうのだなあと思った。
    人にランクなんてあるはずないので、人のことを悪く言おうとしてしまった時はこの本のことを思い出したい。

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    2024年07月21日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口はいけないものだと漠然と思っていましたが、なぜいけないのかの新しい視点が得られました。端的に言うと悪口は相手のランクを下げる行為なのだそうです。そうかも。後半のバーチャルを例えとした話はあまり腹落ちしませんでしたが、今どきの大学生とともに考えたようなので、今どきなのでしょう。

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    2024年06月25日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口についてきちんと考えたことなんかなかった。
    なるほど。ランク付けということか。納得。
    「主語と述語にまんべんなく悪口」という箇所には思わず笑ってしまった。

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    2024年05月30日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口は、一般的に、標的が「自分よりもランクが下だ」と言うこと!
    だから、人間以下ということで、他の生き物を指す言葉が頻繁に使われる。

    悪口が悪いのは、序列を作り出し、誰かを劣った存在として取り扱うから!

    でも、人間の性(さが)なので、人と比べるな!は難しい。。

    悪口や攻撃的発言の評価は、「どの言葉」を使ったかより、「どの立場の人が、どの立場の人に」言ったか、が大切!
    黒人同士の「ニガー」や、お笑い芸人同士の「アホか」などが典型例。

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    2024年05月24日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口について哲学的考察が縷々述べられているが、人が他人と係わる限り悪口の種は尽きないことが再認識できた.人をランク付けすることは避けられないことだが、「弱者を踏みつけるために悪口を使うのではなく、強者に抵抗するために悪口を言うべきだ」との提言は、非常にしっくりくるものと感じた.

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    2024年03月17日
  • 悪口ってなんだろう

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    分かりやすくて面白かった。自分や周りを上げたり下げたりしてしまうランキング思考から早く抜け出したい。すべてはヴァーチャルなのだから。

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    2024年03月15日
  • 悪口ってなんだろう

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    ネタバレ

    悪口は人の存在のランキングを操作する。
    悪口を言うことで、自分のランクを上げたり、相手のランクを下げたりできる。(だから悪いものである)
    人を貶める悪口は言ってはいけないが、イコライザーとしての悪口は使っていこうという提案があった。
    たしかに、人が皆平等に生きるなら、イコライザーとしての悪口は役に立つ時があるかもしれない。

    最後の、悪口はヴァーチャルなものだから、存在のランキングは本来存在しないという言葉が印象的だった。
    私たちが社会に居る中で、事実と主観が混じったものの区別はつきにくくなっているのかもしれない。

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    2023年11月25日
  • 悪い言語哲学入門

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    第8章のヘイトスピーチに関する議論をするため、それまでの章で言語哲学的道具立てを整えている。そんな作りの本。第3-4章辺りがややハード。言語学を学ぶモチベーションのある学生さんには良い本かもしれない。第8章については、なるほどと思った。

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    2023年10月10日
  • 悪い言語哲学入門

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    本書の主題は、「悪口はなぜ悪いのか」と「どうして場合によるのか」ということである。本格的な議論の道具立ての導入も丁寧だし、語口調も面白い。それでも、難解な部分が残るのは、言語に関わる行為を真正面から捉えることの難しさが関わっているのだろう。逆に言えば、本書が随分とハードルを下げてくれている部分は多いので、語用論の良い入門書でもあると思う。
    第7章の総称文については、主語の大きさ問題を考える上では興味深いし、第8章のヘイトスピーチも現代的な問題として重要。これら終盤の2章までしっかり読んで欲しい。

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    2023年07月16日
  • 悪い言語哲学入門

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    ネタバレ

    虫や獣に例える悪口はランクづけのために行うというのはなるほどなぁと思った
    タイトル自体がいろいろ分岐できるようにしてあるのは面白い

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    2022年08月20日
  • 悪い言語哲学入門

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    あだな、悪口、嘘、ヘイトスピーチ。
    こういった邪悪な言語使用がもとで命を落とす人もいる。
    本書はそれらに立ち向かうためにまずはどのように理論的に分析されるのかを解いていく。
    新書としては貴重な本だと思う。

    前半は、分析のために使用する言語学、言語哲学の概念が紹介される。
    タイプとトークン。
    意味はどこに存在するか。
    意味の機能的側面(真理条件的内容、前提的内容、使用条件的内容、会話の含み)。
    確定記述。
    言語行為論(発語行為/発語内行為/発語媒介行為)。
    扱われている概念の広がりを見ると、なるほど、本書が「入門書」を名乗ることがわかる。

    筆者によるとヘイトスピーチは、権力を持った者がある集

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    2022年07月09日
  • 悪い言語哲学入門

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    「悪い」言語「哲学」。それはまたどういうことだろう?タイトルにひかれて読んだら、とても興味深い内容で、日頃モヤモヤしていることの霧が晴れた気がした。

    恥ずかしながら、言語哲学という学問分野があることを、これまで知らなかった。筆者は「言語のダークサイドに立ち向かう際に、言語哲学が必ず役に立ちます」と言う。言語学は「こうなっている」と事実関係を明らかにするが、そこに、歴史的にものごとの善悪について考えるための道具を提供してきた哲学をプラスすることで、「これはよくない」「こうすべきだ」というような、価値についての判断にまで到達することができるのだ、と。なるほど~。

    具体的に取り上げられているのは

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    2022年05月01日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口とはなんなのか?に興味を持ち読み始める。また事実だから言っても良い論法の人に出会ったため、上手く何故それが悪いかを説明するためのヒントが無いか探そうという目的での読書。
    図があるともっと入りやすかったかも…
    読み終えた感想
    「ヤツの尻尾を掴んだぞ!」

    例や説明に使うモノが古く(結構重要な役割を持つラッキーマンはまだいいけど横山ホットブラザーズはちょっと…)著者のプロフィールを見て納得、自分よりちょい上の方でした。
    それも含めて面白かった。
    読み終えたけど、再度要素だけ抜き出して図示しておくことにする。

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    2022年04月15日
  • 悪い言語哲学入門

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    ネタバレ

    一般の人の声(偏見というかほぼ私)、筆者の声、ナレーション(私の声)の3視点構成で解説してみようと思う。

    一言でいうと、悪い言語=悪口について言語哲学的に考えてみましょう!という本。
    まずタイトルからして、一般の人から突っ込みが入る。

    一般の人「でたでた専門用語。『言語哲学』とか分けわからんこと言っちゃって。学者さんは、簡単なことでも無理に小難しくしちゃうから困っちゃうよ。私たち、日本語普段から使ってるし、日本語の専門家みたいなもんでしょ。悪口についても、言語哲学?なんか学ばなくても理解できてるし。」

    著者「では、聞きますが、そもそも悪口って、いったい何ですか?」

    一般の人「簡単簡単、

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    2022年04月12日
  • 悪口ってなんだろう

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    書店でも気になっていたもの。プリマー新書のラインナップをつらつら眺めていて、本書の存在を思い出した。確かに、TPOによって言葉の持つ意味合いは変わってきますわな。

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    2025年11月28日
  • 悪口ってなんだろう

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    なるほど。四六時中不快なあの会話は、ほぼ全て人を貶めるための結束の会話イコール悪口だから、居た堪れないのかあ。でも、バーチャルバーチャル。
    私には本の世界があるから、なんでもないさー

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    2025年10月31日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口について知りたいと思い、読みました。著者の『悪口ってなんだろう』のほうが、知りたかったことに近かったかなと思いました。こちらはもっと哲学的というか学術的な感じがするというか……まあタイトルにも「哲学」とあるので……。

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    2025年10月19日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口、悪い言葉について様々な角度から提示している。
    読者と会話しているような文章や難しすぎない表現が多く、題名通り"哲学入門"というような本。読みなれない自分にもわかりやすく感じた。
    何事にも疑問をもち考えることの大切さや面白さを学んだので、こういった書籍を今後も読んでいきたいと思えた。

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    2025年09月23日
  • 悪い言語哲学入門

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    ゆる言語学ラジオに出演してた著者の話に興味を持って読んでみた。悪口に関する様々なトピックを言語哲学視点から取り上げており、どの章から読んでもよいと最初に書かれているとおり話の繋がりはあまりない。軽いノリのカジュアルな話題から入って言語学の話(意味論、言語行為論、ランキング、固有名等々)に繋がって「へー」「なるほど」と盛り上がって「それから、それから...」ともっと深く知りたいと思ったところで章が終わって別の話題になってしまう感じなのが残念。なので、最後に深く知りたい場合のブックガイドが乗っているだけど、もう少し話題を絞ってこの本で学びたかったなあ。

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    2025年07月04日
  • 悪い言語哲学入門

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    何で見たのだったか、本書の言及があって、悪口についてやヘイトスピーチ、誤誘導等にちょっと興味が湧いて読んでみた。
    最初は読みやすかったのだけど、だんだんやっぱり哲学的な話になり、すっごく集中してないとスッと頭に入ってこないような箇所も出てきて、飽きてしまった。
    言葉にはそれ自体に差別的な意味が内包されていて、話者がどれほど「そんなつもりはない」と言ったところで、聞き手にそのように受け取られてしまうことはどうすることもできない、というのを読み、やっぱり言葉はかなり暴力的だよなーと自戒の念をこめて再確認した次第。
    時間ができたら、もう一度しっかり読み直したいかなあ。

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    2025年06月22日