和泉悠のレビュー一覧

  • 悪口ってなんだろう
    悪口とは「誰かと比較して人を劣った存在だと言うこと」。人を傷つけるから、悪意を持って攻撃するから悪口は悪いのか?悪口について一歩引いたところから学問を使って考えてどんな現象なのか理解していく本です。
  • 悪口ってなんだろう
    『会話を哲学する』のマニピュレーションと、『世界はなぜ地獄になるのか』を読んで、人は人と比べて優位に立つことで満たされる?人を下に見たいから、昨今のSNSでの異常な叩きや見下しが蔓延してると感じたのが思い起こされた。

    イコライザーの悪口辺りを読んで、
    ウィルスミスの第94回アカデミー賞での司会者へ...続きを読む
  • 悪い言語哲学入門
    悪口、嘘、ヘイトスピーチなどの「悪い」言語使用に焦点を当てた言語哲学入門。
    挑戦的で面白い試みだと思ったが、読み終えて、言語哲学の入門書としても、悪口やヘイトスピーチなど「悪い」言語使用の分析としても、ちょっと中途半端だったかなという印象を否めなかった。個々の記述には興味深いものが少なくなく、特に、...続きを読む
  • 悪口ってなんだろう
    前著『悪い言語哲学入門』は、少し読むことが難しく、「どこからが悪口?」という問いに対する答えがよくわからなかった。その点、さすがちくまプリマー新書では、高校生が読めるようにできているだけあって、私にも理解でき、たいへん興味深く最後まで読むことができた。SNS隆盛の時代、本書の存在意義は高いと思われる...続きを読む
  • 悪口ってなんだろう
    悪口ってなんだろう?
    相手のランクを下げて溜飲を下げる。悪口と笑いは似て非なるもの。わかるようでよくわからない。
    ただ、権力者が自分がランクが上と勘違いして横暴を働くような時は、悪口を言おう。これはよくわかる。小さな声でも、それをやめてしまえば世の中は酷いことになるから。みんな平等なんだよとこの本は...続きを読む
  • 悪い言語哲学入門
    言語哲学を通してヘイトスピーチがなぜ悪いのかを説く本。
    言語哲学の話と悪口の話をしながらヘイトスピーチの問題に収斂していく。
    言語哲学なら言語哲学、罵詈雑言なら罵詈雑言の本、ヘイトスピーチならそのヘイトスピーチの現象や経緯と焦点を絞って一冊にしてくれたらわかりやすかったと思う。
    言語哲学が専門なせい...続きを読む
  • 悪い言語哲学入門
    タイトルに惹かれて読みました。「悪口」という言語について考えることによって、「言語」について知識や世界の成り立ち(哲学的関心)にまで踏み込んでいる本。この本を読んで、言語を使うことと、「言語」を理解しすることは全く違うものだということがよくわかりました。誰かを罵るという言語行為の中心的機能は、その人...続きを読む
  • 悪い言語哲学入門
    悪口は人を傷つけ、また、人にも嫌われる。これだけで悪口を言わない理由としては十分だと思う。
    ただ、それだけではなく、悪口には、真偽とは関係なく相手のランクをさげることに繋がると。なるほど、その通りだと思った。言葉には公共性があり、行為としての責任も伴うとは思っていたが。
  • 悪い言語哲学入門
    面白い!けど眠くなるw
    本来平等であるはずの人間にランクをつけてモノを言う事が悪口。言葉はタンカーのように大きなもの、個人の意図や感覚で好き勝手されたらみんなに迷惑。この2点すっきりした
  • 悪い言語哲学入門
    帯に書いてある、「どこまでがセーフで、どこからがダメなのか」ということに興味を持ち、久しぶりに衝動買いをした。入門編というタイトルの割に、私にとっては少し難解に感じ、理解できたかというと自信はない。言葉というのは、捉えることが難しく、AIでもなかなか追いついて来られない領域ではあると思うが、素人なが...続きを読む
  • 悪い言語哲学入門
    あまりにも多くの言説が流布するこの時代において、いわゆる”悪口”ーヘイトスピーチなどのように極めて現代的なものも含めーの流布もエスカレートしているように感じられる。では”悪口”とは何なのか?、どこまでがセーフでどこからがグレーなのか、などシンプルな疑問を言語哲学の理論を元に明らかにして、言語哲学とい...続きを読む
  • 悪い言語哲学入門
    タイトル勝ち。悪口の言語哲学じゃ売れないよね。基礎概念を一通り追っかけることができる。ダークサイドというほどダークかというと、そこはそれ。よくできた入門書。これ読んでから教科書読むとか、そういう感じ。