和泉悠のレビュー一覧

  • 悪口ってなんだろう

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    議論だの批判だの言いながら、単に相手を貶しているようにしか見えない人を見て、悪口ってなんだろうと思い読んでみました。

    とても読みやすく、わかりやすくて、なるほどなあーと、納得しました。

    やっぱりアレは悪口だったのだな、と思いました。

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    2025年09月27日
  • 悪い言語哲学入門

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    言語哲学について知らなかったので、目から鱗の一冊。(言葉」に関心がある人は持っておくべきと思った。

    哲学というので小難しかったり、抽象的な話なのかと思えば、さにあらず。
    具体的な言葉の運用で、どう解釈すべきかという大問題にさらっと切り込んでくれる。
    言語学で意味論というのがあるが、あんまり意味について説明してくれていなかった不満があった。この本を読んで自分が知りたかったのは言語哲学だったというのがよくわかりました。

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    2025年07月07日
  • 悪口ってなんだろう

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    ゆる言語学ラジオのゲストで出演していた和泉先生の著書。

    悪口の性質やあり方について、多面的に解説していてとても読みやすかった。
    (ちくまプリマー読みやすくてハマりそう)

    悪口は人のランクをさげるから悪い。
    笑いと悪口の関係性。
    悪口を向けるべきは大物(ビックマン)気取りの人へ。

    社会というコミュニティで生きる人間には避けられない悪口。うまく付き合っていきたいものだなぁ。

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    2025年05月24日
  • 悪い言語哲学入門

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    川添愛さんの著書で紹介されていたので購入。
    本書もそうだが、連鎖的な読書にはハズレがない。
    専門用語は多数出てくるものの、導入が丁寧なので抵抗感はない。身近な「悪い言葉」が題材であり、実例も豊富で最後まで興味深く読めた。
    悪口がなぜ悪いのか、悪口が悪口たる条件等いくつかの問いに明快な回答が示されている点も良い。
    愛情を込めた「馬鹿だな」が、悪口にならない理由が論理的に説明できるようになります。

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    2024年11月27日
  • 悪口ってなんだろう

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    よくないもの、と思いながらもなんだかぼんやりとしたまま付き合い続けている「悪口」というものを、冷静ながらフレンドリーな語りで解き明かしていくとても読みやすい本でした。

    日々当たり前に生きすぎていて、いくつかの概念が混合しているという指摘に、おおっとなりました。

    悪口を言う者と言われる者がいますが、世の中の圧倒的多数の人は、悪口を聞く第三者にあたると思います。
    面倒くさがらず(?)いちいち「そんなことを言ったらダメよ」と言うという行為が、同じコミュニティで生きていかなければならない者としての責任ですね。

    そういった「悪口」に頼らずに人とコミュニケーションをするためにも、教養というものは持っ

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    2024年10月19日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口はなぜいけないのか、論理的に説明されていて目から鱗。「悪口を言うと相手が嫌な思いをするからいけない」といった定型文では解決できない問題が、たしかに解決される答えが用意されている。具体的な事例を通しての説明と抽象的な理論との割合がほどよく、とても読みやすい。

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    2024年10月03日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口を掘り下げて様々な側面から考察した本。わかりやすくユーモアに富んだ内容なので所々クスッとしてしまった。悪口は相手のランクを下げるという定義はこれがすべてではないと思うが、確かに多くの悪口に当てはまる。シンプルかつ本質をついていると思う。

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    2024年08月02日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口をここまで掘り下げて考えたことはない。面白かったです。相手のランクを下げるためとは、目からうろこでした。
    悪口はスルーせず嫌だという態度を示すことが大事だとわかりました。

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    2024年06月05日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口の概要が掴めた。これ作者がいっぱい本読んでまとめた的なタイプのやつだから、2〜3回読み直さないと自分のものになんないのか〜と思った。とにかく、悪口とは「何か、誰かと比較し、その評判、社会的ランキングを下げること」ってことでよろしい?
    最初はすごい論理的だったのに、真ん中らへんからちょいちょい自我が入ってくるの関西人だなって感じがした。

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    2024年04月24日
  • 悪口ってなんだろう

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    悪口は、その人たちが共有している存在のランキングから、その対象のランクを下げて貶める行為である。

    「悪口じゃないよ、意見だよ」
    「率直な批評だよ。」
    「冗談だよ」
    なんと言われようと、そこにランクを貶める効果がある以上、それは悪口だし、受けた側は不快に感じるものなのだ。

    腑に落ちた。
    私がなぜ、悪口を言いたくないのか、なぜ、人から言われたくないと恐れているのかも、納得できた。

    自分のなかに、人の優劣をつける存在ランキングが常にあって、自分がそのランキングのどこにいるのかが気になり、貶められたくないと感じている。

    だから、他人の評価を気にして、悪口言われてないかが気になる。
    貶められてい

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    2024年02月18日
  • 悪口ってなんだろう

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    ■「悪口はどうして悪いのか」。
     人を傷つけるかどうか、悪意があるかどうかではなく、平等のランクにいるはずの誰かをランクが下の存在として取り扱うかどうかで、悪いかどうかが決まる。
    ■「どこからどこまでが悪口なのか」。
     ヴァーチャルな悪口が、ヴァーチャルな関係性を操作するに過ぎず、本当には人を貶めないならば、それは軽口や冗談にとどまる。
    ■「悪口はどうして面白いのか」。
     そもそも悪口は人の比較に関わり、人を比較する悪口が笑いにつながるのは当然のこと。
    ■暴言を言うことで、痛みにより耐えることができるという興味深い研究がある。

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    2023年12月26日
  • 悪い言語哲学入門

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    「『悪い言語』哲学入門」であり「悪い(=あくまで正統的でない、という意味で)『言語哲学入門』」でもある本。
    言語哲学については、言語行為論をはじめいくつか目を通したことがあったが、それら、「言語哲学」の中でいくつか出てくる理論(けして奇をてらったものではなく、言語哲学のなかではかなりベーシックなものだ)を総ざらいしつつ、それらの理論が「ヘイトスピーチ」など、現代社会における発言・言語をめぐる問題にいかにインパクトをもたらすかまで論じられており、単純に面白い。「言語を哲学する」という営為が、たしかに、私たちの日常を変え、社会問題を考える際の切り口を提供することを実感させてくれる本。

    そして個人

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    2022年06月08日
  • 悪い言語哲学入門

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    言葉のもつ表の意味と裏の意味を知った。この分野は語用論という。実際の言葉の形から、ではどういう意味をもつのかを研究する。
    京都の人が「えらいいうまい演奏ですなあ」といった場合、それは演奏を誉めているのではなく、うるさいからピアノを引くのをやめろ、という含みをもつ。このように言葉にはその言葉の裏にある「含み」をもつものがある。
    自分は正面から言葉の意味を受け取ってしまうタイプである。この本のなかで言葉の表の意味と裏の意味を取り上げている中で、裏の意味がすぐにわからないことが多々あった。

    言語行為論
    言葉を発するのは純粋な情報伝達手段だけではなく、行為のひとつである。これを言語行為論という。

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    2022年03月24日
  • 悪口ってなんだろう

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    狩猟採集民族は悪口を言いまくる文化があることに驚いた。サン人は、獲物に対して悪口を言うことで若者などを調子に乗らず穏やかな人間に育てると書かれていた。これは日本人の自慢を好まない、謙虚さと似通ったところがあると感じた。
    悪口を言うとき、必ず他人や自分の持っている価値観と比較されているなと改めて感じた。

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    2025年10月10日
  • 悪口ってなんだろう

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    本屋でタイトルが気になった悪口が何か、なぜ悪いかが書いてある本。
    悪口はバーチャルなもの、悪口になるのかおふざけになるのかは相手と場合と受け取り方で変わるがやはり言わない方が良いこと、悪口を言っていい場合と考えられるのはイコライザーとして言う場合ということ。
    本人や子どもの前でオットの悪口言ってましたが、男尊女卑思考の相手に夫婦は平等ですよと示す発言であるわけなので、私の場合言っても良い悪口ですよね?と著者に聞いてみたくなりました。

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    2025年10月02日
  • 悪口ってなんだろう

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    題名そのままの本。「悪口ってなんだろう」

    きたないことばを使うから悪口なのか、悪口が「悪い」のはなぜか、なぜ悪口は無くならないのか、悪口と笑い、悪口と文法… などなど。本の最初の方で本書の悪口の定義を決めて、悪口について巡っていった印象。

    悪口を言われてほんのちょっと心が傷ついている時、ふと私が悪いのか? と悪口と距離ができた時に読んだら少し冷静に世界を見直せるかもしれない本。

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    2025年09月14日
  • 悪口ってなんだろう

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    蔦屋書店をぶらついて、なんか手にとったもの。

    悪口を、イコライザー、立場の上の人と同等になるためのものとして使うという提案が、新鮮だった。
    そういう役割というのも気づいてなかったので。

    立場の弱い人への悪口を言う側が、かわいそうな状況、
    悪口は、しょせんバーチャルなもの、
    など、悪口との付き合い方を学べる書。

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    2024年11月30日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口という切り口から言語にまつわる理論を紹介する本で、長ければ順番を変えたり飛ばしたりして読んでもいいよ、と書かれていますが、
    最後のヘイトスピーチの論考に必要な要素を順に導入していき、最後に回収するという作りになっているので、そこは順序を守って読むのが良さそうです。

    悪口がなぜ悪口として機能するのか。
    ヘイトスピーチがなぜ悪くて、なぜそこでは表現の自由が認められないのか。
    禁句がなぜ必要になるのか。
    言語素人ながら言語でコミュニケーションを取らざるを得ない我々が知っておくべき教養だと感じました。

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    2024年10月30日
  • 悪口ってなんだろう

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    この著書を読んで、“悪口とはなんだ”と自分でまとめろと言われたら、『悪口は相手の価値を下げ、攻撃や嘲りを助長する空気を作る一歩目』で、『だからこそ、ここで止めなければより大きな被害に発展するもの』……大雑把ですが、こんな感じかな。
    漠然としてた考え方に輪郭を作れた気がして、読んで良かったなと思いました。

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    2024年07月29日
  • 悪い言語哲学入門

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    悪口を例にした言語哲学の入門。

    「なぜ悪口は悪いのか?」
    「そしてときどき悪くないのか?」
    「どうしてあれがよくてこれがダメなのか?」

    こうした問い、ある表現や言葉が悪くなったり悪くなくなったりする原理を、言語哲学の概念を使いながら解き明かしてくれる。(あまりよいことではないが)悪口は、軽いものから重いものまで、身の周りに溢れているので、実感を持って難しい哲学的な概念についても理解することができるし、そうした概念を通して身の周りの悪口についての理解も深まるので、とても面白い。より専門的に勉強したい人向けに、巻末にブックガイドもある。

    おわりにまとめてある「あるべきでない序列関係・上下関係

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    2024年07月27日