MIYAMUのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親の機嫌やお伺いを立てながら育った子は、感情を読み取るのが敏感になる。良くも悪くもそのおかげで人間関係うまく構築できてしまう。
相手が欲しい言葉を読み取り、そっと投げかける。こちらから縋りはしないが、来られた分にはそれなりの対応をする。
それを意識的にされていると分かっていても、沼にハマるのが女性心なのだろうか。私なら彼を変えてみせるという懐の大きな親心なのだろうか。
あなただけには非難する側であってほしかったのに。ついつい毛嫌いしてしまう私の負の感情をガードしてくれる登場人物はいなかった。成功体験を与えたら終わりなのに!!!!
読み進める度にあぁ、、と、落胆と苛立ちを与え、身近にいた -
Posted by ブクログ
ネタバレ六人の男女が一つのバーを中心に恋愛を繰り広げる物語。上手く言葉に出来ないことが悔しい。それぞれがもがき苦しんで、恋愛のみならず自分の気持ちとも対峙し、恋とはなにか、愛とはなにか、苦しみ続けている。
後半はずっと鳥肌が立ちっぱなしだった。やるせない気持ちになりながら、暖かい気持ちになりながら、色々な恋愛模様に目を通していた。感情がぐちゃぐちゃになりそうだった。
和泉臨と佳奈の間に漂う元恋人にしかない温度感がとてもリアルだった。二人だけで共有してきた過去が、思い出があるんだと、痛感する思い。付き合ってたから当たり前なんだけど。その温度感が、距離を図る会話が嫌にリアルだった。
好きになっちゃダ -
Posted by ブクログ
過去の背伸びした自分が、残して置いてきた物をひとつずつ回収されていく様な感覚で、心がじゅくじゅく疼きました。
これが実のなる果物だったら良かったと、秋の果物が美味しい季節に思ったりもしましたが刻が経つと案外、その時痛かった傷も美味しい話のタネになっていたりもするのでどっちでもいいかと考えを放棄する事とします。
いつか私も紫葵さんの様に
『この人の前なら、おならできる」と思える人に巡り会えるといいな。今年の秋、一番読んで切なく噛んで味わい深い一冊だった。
MIYAMUさんの紡ぐ美しい言葉に酔いしれてしまったので、酔いが抜けない内に感化された読書感想文をこの本棚に仕舞い込んでおきます。 -
Posted by ブクログ
何事にも大きな期待を抱いてはいけない。いつか失ったときに大切にしていた事を後悔してしまう。
僕の見えないところで、勝手に幸せになってください。
思った分、思ってもらえる、なんてことはないのだろう。
思い出す暇もないくらいまだずっと頭の片隅にいますよ。寝返りを打つときも、コップに水を注ぐときも、ドライヤーで髪乾かすときも。きっときちんと過去にできた人だけが、思い出として触れるんだと思います。
一緒にいて寂しい人とは、一緒にいてはならない。わかっている。わかっていながらも、どうにもならない恋に足を踏み入れている。
今日は夜が長くて耐えられそうにないなと思った時、まず僕に連絡して。
別れ