永井みみのレビュー一覧

  • ミシンと金魚

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    辛いことや頑張ってきたこと、乗り越えてきたことがたくさんあり、そんな人生の終盤で認知症を患っているおばあちゃんのカケイさん

    そんなカケイさん目線で語られるトンチンカンだけどちょっとおもしろい会話や過去のカケイさんの話

    カケイさんがかわいくてクセになる!
    そしてこのお話がすごく好き!

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    2025年10月31日
  • ミシンと金魚

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    好き。
    すごく好き。

    もう、
    人生の全部が詰まってる。

    人生ってきっとこう。
    時代は違うけど、人と人はこんなふうに社会で支えあったりすれ違ったり、自分の思いをうちに秘めて、生きる。

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    2025年10月07日
  • ミシンと金魚

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    おばあちゃんの語り  
    楽しくもあり淋しくもありました 
    嫁とのやり取りやヘルパーさん(みっちゃん)とのやり取りがちょっと違うのが感心しました

    毎日ミシンを踏んで頑張ったこと お兄さんや広瀬のばーさん 夫や息子 そしてみっちゃん いろんなことを思い出して 幸せだったと言える人生 

    手に花が咲くまで 私も楽しく幸せな人生を送りたいなとおもいました

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    2025年10月02日
  • ミシンと金魚

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    面白過ぎて一気に読んでしまいました。ユーモアもあり哀しさもあり色々な感情になりました。ぜひまた読み直したいです。

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    2025年09月27日
  • ミシンと金魚

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    医療職者だからか、
    認知症で短期記憶が覚束ない女性目線の話はものすごく勉強になった。
    あれは気を遣ってくれてたのかとか
    そんなふうに思ってたのかとか。

    覚えたいことは忘れちゃうのに
    忘れたい過去ははっきり覚えてる。
    その間で揺れる主人公。

    斬新で読みやすいのに
    心に深く沈む小説。

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    2025年09月25日
  • ミシンと金魚

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    ネタバレ

    介護の問題について検討する話だと思ったが、そうでもあるけれども、泣きそうな物語である。余韻が残る小説である。

    物語は、一人称の「あたし」すなわちカケイさんがヘルパーのみっちゃんに滔々とまくし立てるシーンから始まる。饒舌といっていいほどの雑談と、ひらがなが長く続く文は、最初は少し読みにくかったが、その少々脈絡の乱れる独り言のなかに、カケイさんの波乱万丈の過去が少しずつ浮かび上がってくる。そして現実に戻ると、家族の過酷な接し方などを見て、その無力さが鮮明に描かれている。

    では、カケイさんは、しあわせだと思うのか。

    全編を通して、涙を誘うところは二つある。まず、前半を読んでいながらずっと疑問を

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    2025年09月06日
  • ミシンと金魚

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    これはボケたおばあちゃんのコミカルな現実話かと思えば、なかなかディープな人生のお話で短いながらとても内容の詰まった作品で感動もあった。

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    2025年08月24日
  • ミシンと金魚

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    ネタバレ

    最初から最後まで上手くまとまっていて欠点のない素晴らしい小説だと思った。
    カケイさんは亡くなった自分の祖母を思い出し、愛おしくてせつなかった。
    おばあさんって特に認知症の高齢者はのどかで優しいだけじゃない、嫌味も言うしネガティブになるし何度も何度も同じこと言われ大好きなおばあちゃんでも疲れるなと思ってしまうけど、それでもおばあちゃんが長生きしてくれたことが嬉しかった。
    この本を読めて良かった。
    最後も暗い気持ちにさせず、ワンちゃん二匹がお腹に紐括られてリヤカーで登場し「お迎えの看板にいつわりあり」が好き。笑

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    2025年08月11日
  • ミシンと金魚

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    語り口調や、老人文学が自分にとって新しい小説の世界の扉を開いた。

    カケイさんが、しあわせな人生だと言っているように、私もしあわせな人生だと言えるように生きたい。

    2025年ナツイチでこの作品と出逢った。
    出逢えて良かった1冊。



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    2025年07月24日
  • ミシンと金魚

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    切ないほどに狂おしく、そして真綿のように暖かく…
    認知症のカケイさんの頭の中は、それでもすごく鋭いし、過去のことも手のひらのシワを読み取るが如く細かく覚えている。
    人生の果ての場面においては頭の中がこういう働きさえしてくれれば良いのではないかと思わせてくれるような、面白い小説だった。

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    2025年07月20日
  • ミシンと金魚

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    ネタバレ

    2025のナツイチクリアしおりが欲しくて購入。ナツイチがなかったらたぶん読むこともなかったろうなあ。とてもおもしろかったです。

    認知症で施設に預けられている老女、カケイさん。
    過去のことははっきり憶えているが、最近のことは日付すら分からない彼女のすがたを、主体と客体が入り交じる文体で描写する。しっかり過去を回想していたかと思えば、「あい」「しりましぇん」と気の抜けた返事をする自分をどこか他人事のように見ている箇所もあり、もしかすると認知症の人の自己認識はこういうものなのかもしれないと思った。実際のところは知らんけど。

    解説にもあったが、カケイさんのように介護が必要になった高齢者は、それまで

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    2025年06月29日
  • ジョニ黒

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    大雑把で子供のような日出男と行方不明の父の面影を忘れられないアキラ。懐かしい昭和を背景にして、横浜の人々との温かな交流を活写。笑える筈の彼らの言動も、どこか切なくて哀しい。リズミカルな展開もいい。

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    2024年01月16日
  • ミシンと金魚

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    本人には見えてない部分の周りの人の力で私達は生かされている。今、生活出来ているのも自分自身には見えない人たちの努力のおかげなのだと気づける一冊でした。
    主人公の老人の女性の気づきによって幸せの意味を今一度考えさせられました。

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    2025年12月08日
  • ミシンと金魚

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    ほっこりする話

    おとなしいだけのおばあちゃんに見えて、実はすごい過去を背負っていて、我慢の人だった。
    そして卑屈でずっと自分が虐げられてると思い込んでたけど、実はそこまででは無かったって話。

    悲しいような、良かったような。
    教訓になる話でもある。

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    2025年10月26日
  • ミシンと金魚

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    短めだからスキマ時間にと手に取ったが。
    認知症のおばあちゃんがのべつ幕無しに語る壮絶な人生
    起きて立ち上がるだけの動作の描写が超リアル
    ヘルパーさんがみんなみっちゃんなワケ
    悪いことばっかりじゃなかったね
    人生の最後に何を思うのだろう

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    2025年10月25日
  • ミシンと金魚

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    最後、ちょっと泣いた。
    カケイさんという、認知症のおばあさんの話しなんだけど。おばあさんって、当然だけど最初からおばあさんなわけではなくて。それまでにあったいろいろなことを思い出しつつ、でも、あれ?今何してたっけ、みたいになったりして。
    昔の時代だからか、周りからの愛情なんかも伝わりにくいよね。と思いつつ。死ぬ間際になってから、愛されていたこととか知っても…遅いよー、なんてもどかしく思ってしまったり。

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    2025年10月24日
  • ミシンと金魚

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    いろんな感情が押し寄せて心がふわふわしたような読後感でした。認知症の主人公の視点から描かれるので同じ事を何度も聞いたり、確認したりするのが痛々しい。でも、同じ事を聞くからこそ、相手の心の機微が見えたりもするから面白かった。
    みんな介護はいろんな思いを抱えながら生きていくものだと思います。家族だから分かること、家族でも分からないこと。デイサービスだから気づけたこと、どうしようもなかったこと。最後はお互いの和解があったから良かったけど、認知症の主人公だから本当のところはわからない。
    でもそれでいいんだと思う。

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    2025年08月02日
  • ミシンと金魚

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    なんの事前情報もなく読み始めて、読みやすくてさらさら読めてしまった。
    でもなんというか、作品のリズムがちゃんとあるんですよね。
    ゆっくり、まったり、思考が忙しくないのに、読んでて退屈はしないという不思議。

    言ってしまえば、介護が必要になった認知症のおばあちゃんの一人語りなのですが、生きていてずっと覚えている人生の後悔だったり、死期が近づいて周りの人間も死んでいく中で初めて知る事実があったり、死に際のことだったり。

    老いて死んでいくということが、必ずしもみじめだったり怖かったりするものではないのかもしれないな、と思わせてくれる作品でした。

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    2025年07月31日
  • ミシンと金魚

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    50代後半でのデビュー作であり、2021年のすばる文学賞受賞作品。テンポ良く読み進められるが、内容は全然軽くない。それでもカケイさんの素直さと達観(諦念に非ず)に救われる。

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    2025年07月24日
  • ミシンと金魚

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    カケイさんの壮絶な過去。それを認知症の中でも過去と現在の記憶で苦しんでいたこと。でも最期には自分が幸せだったと感じられたことに安堵しました。ミシンと金魚の題名にカケイさんの人生を感じました。

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    2025年07月24日