永井みみのレビュー一覧

  • ミシンと金魚

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    最後、ちょっと泣いた。
    カケイさんという、認知症のおばあさんの話しなんだけど。おばあさんって、当然だけど最初からおばあさんなわけではなくて。それまでにあったいろいろなことを思い出しつつ、でも、あれ?今何してたっけ、みたいになったりして。
    昔の時代だからか、周りからの愛情なんかも伝わりにくいよね。と思いつつ。死ぬ間際になってから、愛されていたこととか知っても…遅いよー、なんてもどかしく思ってしまったり。

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    2025年10月24日
  • ミシンと金魚

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    文庫化をきっかけに。
    「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と尋ねられたカケイは来し方を語り始める。
    カケイの一人称で進んでいく物語。
    独特の文体がおばあちゃんに話しかけられてるみたいで心地よく、スラスラ読めた。
    カケイが語るのは紛れもない女の壮絶な人生。
    親になった今だからこそ、途中からは涙なしでは読めなかった。
    私も辛いことがあっても幸せな出来事を忘れないように、いつか幸せな人生だったと胸を張って言えるような日々を過ごしたいなと思った。

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    2026年04月25日
  • ジョニ黒

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    「親とはこうあるべき」みたいな理想像を作ろうとして戸惑いながら暮らすのもいいかもしれないが、子供の隣で自分の人生を精一杯楽しむだけでも、主体的な思考と感性を育てる良い教育になるのではと思わされた。
    子供が持つような瑞々しい感想を意識して言葉を使っていて、類似の少ない形の小説だと感じた。

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    2024年01月20日
  • ミシンと金魚

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    <あらすじ>
    認知症を患うカケイは、多くの「みっちゃん」たちによる介護を受けながら暮らしていた。あの時、継母から毎日薪で殴られ、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主が、自らの連れ子であったみのるをのこして蒸発した。そんなカケイはみっちゃんから「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と尋ねられ———

    <感想>
    認知症である語り手の内面に、ここまで踏み込んだことはなかった。私のこれまでの人生が対して長くないからか、おそらくほかの読者よりも、この物語の深みを感じ取れなかったと思う。それは経験がないことに対する幸福なのか、未来のための準備をしない傲慢さなのか。だから私は、この一冊を未来へつなぐ。

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    2026年04月27日
  • ミシンと金魚

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    タイトルの語感がいいのとすばる文学賞受賞ということで購入
    自分だけなら絶対に手に取らない内容だったけど
    認知症と身体不全を抱えている祖母と同居している今だからこそ読めてよかったなと思う。

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    2026年04月15日
  • ミシンと金魚

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    認知症のおばあちゃんの話し言葉で綴られる一冊。最初は言い回しや方言?みたいなのがすごく読みづらいなと思ったけど、おばあちゃんの思考を覗いてるようで面白かった。おばあちゃんの人生史が徐々に分かってなかなか壮絶だったけれど、ちゃんとおばあちゃんのことを大切に思ってくれる人がいて良かった。おばあちゃんのように苦労はあったかもしれないけど、後悔のない人生を歩みたいなと思った。

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    2026年01月22日
  • ミシンと金魚

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    独特な方言?話し言葉、文体で描かれる
    ひとりの老女の人生。
    刻一刻と迫ってくる死期や、認知の進行、
    それに気づいてるのか気づかないようにしてるのか
    老女のカケイは自らの人生を語っていく。

    その人生は決して楽な道ではなく、
    しんどい惨いを詰め込んだ人生のように思えた。
    しかし、あることをきっかけに
    実はそうではないんだということがわかる。

    しんどいことが多々あったのは事実であるが、
    カケイの人生は幸せだったか?と問われると、
    彼女はまっすぐに「幸せでした。」と、
    話すのである。その、彼女の芯の強さが
    同性から見てもかっこよく人生を全うしてるなと感じた。

    躓いたときや、
    上手くいかないこと

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    2026年01月08日
  • ミシンと金魚

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    ネタバレ

    みっちゃんが死んでしまったところ、何かが起こりそうで怖かった。
    だから、ヘルパーの人 みんなみっちゃんなんだな。
    ミシンと金魚 タイトルにもハっとする。

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    2025年11月16日
  • ミシンと金魚

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    認知症のおばあちゃんの思考回路なんて考えてみたこともみなかった、なかなか面白かった。でも、このおばあちゃんの人生って、何だったんだろうか。生きてれば辛いことも苦しいことももちろんあるけど、死ぬときに「やれるだけのことを私はやった、幸せだった」と思える生き方をしていきたいものだ。

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    2025年11月01日
  • ジョニ黒

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    ちょっと昔の横浜の夏。主人公のアキラは小学生、友達のモリシゲと母親マチ子のヒモである日出男とともに過ごす日々は切なさもあり、驚きもあり…。

    モリシゲの飼い犬シェパードのヤマト。突然アキラと会話を始めた時はヤマトって犬じゃなくて人間だったっけ?と混乱しました(笑)

    突然芸能界入りしたモリシゲのテレビ中継も唐突過ぎて私はちょっと追いつきませんでしたが、文章は読みやすかったです。

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    2025年10月23日
  • ミシンと金魚

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    最初は、平仮名が多くて読みにくいな、とか
    話がよくわからないなって思っていたけれど
    読み進めていくうちに、
    (勉強をあまりしてこなかった)認知症のカケイさんが
    語っているからそれの表現に平仮名が多いのかとか、だからなのかみっちゃんなのか!と頭の中で結ばれていくことが多くて、平凡なお話の中にある温かみが心地よかった。

    きっとこれからは家族みんなで仲良く過ごせますように

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    2025年10月23日
  • ミシンと金魚

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    今まであまり読んだことのないタイプのお話だった
    最初はなんのことかよくわからなかったけど、読み進めるうちにわかってきた
    ちょっと切なくて、可愛らしくて、ラストはあったかい人々の心でほっこりするお話でした

    絵がとても素敵

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    2025年10月02日
  • ミシンと金魚

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    はじめ、あまり好みじゃないかなと思ったのですが
    カケイさんの人となりを知っていくにつれて引き込まれました。そんな風に生きてきたのか。
    ヘルパーさんを全員「みっちゃん」と呼ぶ理由が苦しい。
    しかし結局、広瀬のばーさんに全部持ってかれました。

    読み終えて、辛く苦しいけど穏やかな、不思議な余韻が残るお話でした。

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    2025年07月25日
  • ジョニ黒

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    ネタバレ

    海水浴から行方不明になってしまった父と、
    その日から母をやめて男を連れて帰ってくるようになったマチ子。
    最近居着くようになったマチ子の男、日出男。

    同級生のモリシゲと彼の愛犬のシェパードのヤマト。
    クリスチャンの祖母と、かつての父。
    河川敷にいる浮浪者のクロ。

    なんだろうねえ。小学生の大変な感情と冒険。

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    2024年06月09日
  • ジョニ黒

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    『ミシンと金魚』でデビューした永井みみさんの新作だ。小学4年生のアキラが綴る、パワフルで下品でシッチャカメッチャカな夏休みの記録である。
    想像力豊かな小学生の世界は広いようで狭い。そして、書かれていることのどこまでが本当に起きたことなのか疑問に思う箇所もちらほら。そうした一見無関係に思えるエピソードが、後になって繋がってくる。乱雑に書き散らしているようで、実はしたたかに計算しているように思える。
    認知症のお年寄り→小学生の男の子と来て、次作はどんな作品を届けてくれるのか。とても楽しみだ。

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    2024年01月15日