永井みみのレビュー一覧

  • ジョニ黒

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    「親とはこうあるべき」みたいな理想像を作ろうとして戸惑いながら暮らすのもいいかもしれないが、子供の隣で自分の人生を精一杯楽しむだけでも、主体的な思考と感性を育てる良い教育になるのではと思わされた。
    子供が持つような瑞々しい感想を意識して言葉を使っていて、類似の少ない形の小説だと感じた。

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    2024年01月20日
  • ミシンと金魚

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    ネタバレ

    みっちゃんが死んでしまったところ、何かが起こりそうで怖かった。
    だから、ヘルパーの人 みんなみっちゃんなんだな。
    ミシンと金魚 タイトルにもハっとする。

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    2025年11月16日
  • ミシンと金魚

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    認知症のおばあちゃんの思考回路なんて考えてみたこともみなかった、なかなか面白かった。でも、このおばあちゃんの人生って、何だったんだろうか。生きてれば辛いことも苦しいことももちろんあるけど、死ぬときに「やれるだけのことを私はやった、幸せだった」と思える生き方をしていきたいものだ。

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    2025年11月01日
  • ジョニ黒

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    ちょっと昔の横浜の夏。主人公のアキラは小学生、友達のモリシゲと母親マチ子のヒモである日出男とともに過ごす日々は切なさもあり、驚きもあり…。

    モリシゲの飼い犬シェパードのヤマト。突然アキラと会話を始めた時はヤマトって犬じゃなくて人間だったっけ?と混乱しました(笑)

    突然芸能界入りしたモリシゲのテレビ中継も唐突過ぎて私はちょっと追いつきませんでしたが、文章は読みやすかったです。

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    2025年10月23日
  • ミシンと金魚

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    最初は、平仮名が多くて読みにくいな、とか
    話がよくわからないなって思っていたけれど
    読み進めていくうちに、
    (勉強をあまりしてこなかった)認知症のカケイさんが
    語っているからそれの表現に平仮名が多いのかとか、だからなのかみっちゃんなのか!と頭の中で結ばれていくことが多くて、平凡なお話の中にある温かみが心地よかった。

    きっとこれからは家族みんなで仲良く過ごせますように

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    2025年10月23日
  • ミシンと金魚

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    今まであまり読んだことのないタイプのお話だった
    最初はなんのことかよくわからなかったけど、読み進めるうちにわかってきた
    ちょっと切なくて、可愛らしくて、ラストはあったかい人々の心でほっこりするお話でした

    絵がとても素敵

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    2025年10月02日
  • ミシンと金魚

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    ネタバレ

    あぁ…
    タイトルのミシンと金魚は…
    カケイさんの心の中にある負い目だったのか。
    酷い人生のようでも、知らないところで
    いろんな人に愛され、守られて生きてたんだって、
    最後に知ることになって、
    幸せに死ねそうなのがよかった。

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    2025年09月19日
  • ミシンと金魚

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    文章は会話調の割には読みやすいと感じた。本人の中では理論が通っているもろもろなのだなと。最後の気づきのようなものは結構好き。

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    2025年09月16日
  • ミシンと金魚

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    かわいいおばあちゃんのお話。年寄扱いされているおばあちゃんの方が冷静ですべてを理解しているようで楽しい。

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    2025年09月08日
  • ミシンと金魚

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    ボケてるのかクリア過ぎて頭のいい主人公なのか笑えた。
    世の介護を受けている方々はこういう気持ちでいるのかもしれない。
    文字で追うのではなく、Audibleで聞いたがそれがよかった。文字で読んでいたら途中でやめてしまったかもしれない。
    年上の人はやっぱり人生の先輩だと思った。

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    2025年07月29日
  • ミシンと金魚

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    ナツイチのしおり欲しさに読んでみました。
    (動機が不純…)

    正直、読みやすいとは言えないかもしれません。
    主人公・安田カケイさんの置かれている立場や状況が、最初はなかなかつかみにくいのです。
    ただ、普通の状況ではないことは、語り口調からじわじわと伝わってきます。

    「この話は、こういう状況に置かれた人の話なんだ…」とハッキリわかったのは、カケイさんの子ども・道子の話が出てきた時でした。
    (気づくの遅いかも)
    それまでは「辛い人生を送ってきた人の話だなぁ」と思いながら読んでいたのですが、道子の話で状況を把握してから、一気に切なさがこみ上げてきて。「走馬灯」という言葉が浮かびました。

    よく「死

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    2025年07月26日
  • ミシンと金魚

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    はじめ、あまり好みじゃないかなと思ったのですが
    カケイさんの人となりを知っていくにつれて引き込まれました。そんな風に生きてきたのか。
    ヘルパーさんを全員「みっちゃん」と呼ぶ理由が苦しい。
    しかし結局、広瀬のばーさんに全部持ってかれました。

    読み終えて、辛く苦しいけど穏やかな、不思議な余韻が残るお話でした。

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    2025年07月25日
  • ミシンと金魚

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    認知症を患うカケイさんという老女の語りで物語が進んでいました。

    息子を亡くしたことも、季節や日付も忘れてしまうカケイさんの語りは最初話があちこちにいくので複雑に感じましたが、カケイさんという1人の女性の人生や思いに触れ、最後は心がじんとしました。

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    2025年07月01日
  • ジョニ黒

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    ネタバレ

    海水浴から行方不明になってしまった父と、
    その日から母をやめて男を連れて帰ってくるようになったマチ子。
    最近居着くようになったマチ子の男、日出男。

    同級生のモリシゲと彼の愛犬のシェパードのヤマト。
    クリスチャンの祖母と、かつての父。
    河川敷にいる浮浪者のクロ。

    なんだろうねえ。小学生の大変な感情と冒険。

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    2024年06月09日
  • ジョニ黒

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    『ミシンと金魚』でデビューした永井みみさんの新作だ。小学4年生のアキラが綴る、パワフルで下品でシッチャカメッチャカな夏休みの記録である。
    想像力豊かな小学生の世界は広いようで狭い。そして、書かれていることのどこまでが本当に起きたことなのか疑問に思う箇所もちらほら。そうした一見無関係に思えるエピソードが、後になって繋がってくる。乱雑に書き散らしているようで、実はしたたかに計算しているように思える。
    認知症のお年寄り→小学生の男の子と来て、次作はどんな作品を届けてくれるのか。とても楽しみだ。

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    2024年01月15日