エルヴェルテリエのレビュー一覧

  • 異常【アノマリー】

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    登場人物が多いので、あらすじを追うのに難儀をしますが、本書に挟まれている「登場人物表」がとても役立ちました。本書は483ページほどの作品です。140ページあたりから、「異常」なことの内容が伝えられてきます。それ以降終わりまで一気に読み切る面白さです。この作品は、前知識ない状態で読み始めてもらい作品なので、私も物語については触れません。小説が好きな友人にはお勧めしたい作品です。

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    2025年10月12日
  • 異常【アノマリー】

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    各分野のデティールがすごく(殺し屋・ミュージシャン・医者・学者・FBIなどなど)細かく知的で楽しめる。人は3ヶ月で状況も考え方も変わってしまうものです♪

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    2025年09月30日
  • 異常【アノマリー】

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    折角ならネタバレ無で読んだ方が楽しめると思います。

    カズオイシグロとかみたいな、文学をベースに結構強めにエンタメまぶした感じですが、ベースの人間を描くという部分が確りしているのでいい小説読んだわ。という非常に良い気分になりました。

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    2025年09月28日
  • 異常【アノマリー】

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    評判どおり、第一部のラスト数行で思わず声が出そうになるほど驚きの展開が待っていた。
    いや、むしろここから物語の幕が一気に開いたような、それぐらいの衝撃を受けた作品だった。
    並大抵の知識や想像力では、この作品は作れないだろう。

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    2025年08月30日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ検索を厳禁な小説です うっかり目につかないように、手早く読み進めようとしたのですが、物語は各人に迫って、短めに追っては次に移っていくので、垣間見える異常への関心を抱いても、前のアイツに興味があっても、ソイツには興味ないんだなぁという気持ちが湧いて、読み終えるまで、季節が移ろう程の時間がかかりました
    作品として描かれている中で、フランスの小説の中での紋切型なアメリカや中国への印象が興味深かったです、日本についてもチラっと出てきて、こっちが花の都パリの豊かなライフスタイルしか想像しないのと同様に、向こうも浅く日本を切り取って、たまにニュースと関連付けて思い出すぐらいの関係なのだろうなぁと思

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    2025年08月17日
  • 異常【アノマリー】

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    うん、面白かった!大学の仏文講義で受けたジョルジュ・ペレックとこんなところで再会するとは。ウリポの実験小説はやはり面白いし、かなりエンタメ性も強くて素晴らしい。人に薦めたくなる一冊!

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    2025年08月14日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    前半は登場人物の紹介パートで若干退屈。星2くらいかなと思っていたら…

    中盤以降は怒涛のSF展開で、個人的にとても面白かった!ワクワク感が群を抜いています。

    物語の締めもカッコよかったので星5です!

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    2025年07月14日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    一部のラスト(180Pくらい!)までは苦痛だった。
    物語がどこに向かうのか、ともかくわからない。
    数ページごとにシーンが変わり、登場人物が変わり、それぞれの人物の物語もぶつ切り。わかりづらく、わからない。全体を通しての客観的すぎる文体も手伝い、「?」が続き、正直なところ2回くらい読むのやめよっかなと思ったりしました。

    一部の最後、一つの異常な出来事にゾクゾクする。

    そして二部。一部で出てきた人物たちの深掘りが進む。この出来事に一部のシーンがつながっていく。なんせ最初はわかりづらかったので、確認のために何度も一部のそれぞれのシーンを読み返してしまう。
    個人的に好きな要素も出てきたりして、この

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    2025年11月30日
  • 異常【アノマリー】

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    フランス発の不可思議小説。
    11名の運命を描く。
    何かを書くことが即ネタバレになりそうなので書けないが、はじめは読むのが面倒に感じるくらい緩慢だが、1/4を過ぎたあたりから事態は急展開を迎えて面白くなってくる。

    ところどころ出てくるユーモアが基本的に風刺というか皮肉が効いているし、多少偏見かもしれないが、フランス人は本当に皮肉とタブーと不平・批判が好きなんだなあと本書を読むとしみじみと感じる。

    現代においても我ら東洋の国々と西欧の文化や価値観の違いに如実に表れていて面白い。

    そして後半ラストは我ら個々の人生に対するテーゼであり、熟慮できたのもよかった。

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    2025年11月09日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    SFデカルト2.0
    我々はプログラムにすぎないのだろうか。

    仮に私たちがプログラムであるとして
    私たちがゲームキャラクターを思い通りに操作できても自分達自身は自由に操作できない。
    同様に私達が上位存在に操作されていたとしても彼らは彼ら自身を自由に操作できないのでは。
    だからプログラムであろうがなかろうが完全に自由な存在などいないのだからその中でどうにか生きてゆかねばならない。


    キャラクター同士のクロスオーバーが少なく「異常」にたいしてのオムニバス形式という感が強かった。故に読みやすいのだろうけど。
    誰か1人でも読んでて刺さる人がいるかもしれない。
    ラストの撃墜すると世界終焉エンドは気が利

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    2025年11月03日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    一度目は、なぜこんなことがおこったかの解を求めて一気読みをして????

    いろんな人の解説を調べまくって、解はないことがわかり、異常事態が発生したときの人々のものがたりだとわかりました。

    そこで、二回目にチャレンジし、日付に気をつけながら読み込むと面白さがわかりました。

    しれーっと書かれている、アメリカ大統領の対応が恐ろしさと共に、ニヤリとしてしまう皮肉をかんじました。

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    2025年11月03日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    面白かった。
    異常の正体も、そしてその後も。
    一番良いなと思ったのは、異常が起こり、でも今後も日常が過ぎ去っていくだけで別に何も起こらないというのが良かった。
    後、ラストの3回目以降のコピーされた?飛行機は墜落させるのがなんとも後味が悪くて、しかも変にリアリティがあって気持ち悪くて良かった。

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    2025年10月19日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    まず、シミュレーション仮説、世界線(人物)の分岐を扱ったエンターテインメントSFとして面白い。第一部の核心に触れるまでに不穏さが高まっていく感じがよかった。
    後半に入り、何が起きたのかが明らかになってからはコピーが生まれてしまった人間たちそれぞれの自分との向き合い方に焦点が移る。複製との協力関係を選ぶものもいれば、隔離、あるいは抹殺という選択をするものもいる。この選択は自分の絶対性をいかに信じているかによるのかもしれない。ブレイク(おそらくサイコパス)は自分の絶対性を信じて疑わない。だから複製を抹殺した。アンドレは自分の過去の行いを悔いていた。だから複製にアドバイスを与え、同じ轍を踏まないよう

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    2025年10月12日
  • 異常【アノマリー】

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    風呂敷を広げすぎていて、肩を透かされた気分…
    との感想を書くつもりでいたが、最後の数ページを読んで撤回せざるを得なかった。

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    2025年10月10日
  • 異常【アノマリー】

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    なんか格好つけた本だなって印象。

    実際、展開は格好良いんだけど、、リアルとオカルトの狭間というか、、。

    信じるか信じないかは、あなた次第です!

    のオカルト感。(逆に謎)


    しかし、よくこんな話を考えるなぁ。パンばっかり食べてるからかなぁ。(ひどい偏見)


    お国柄なのかフランス映画もそうだけど、変に静かなシーンを1カットで長く使うみたいな、ちょっと独特なリズムを文章からも感じました。(日本語訳だけど)


    異常です。(結果、これを言いたかっただけ)

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    2025年10月09日
  • 異常【アノマリー】

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    これはなかなか、まれにみる刺激的な作品 確かに事前にあらすじしってしまうと、わくわく感が半減するかも 終わり方もまあよかったかな

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    2025年09月24日
  • 異常【アノマリー】

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    設定が面白い
    群衆劇かと思いきやそれぞれの人生について考えてしまう どう終わるのかと思っていたので最後の展開は意外でもあり納得だった

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    2025年08月11日
  • 異常【アノマリー】

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    ごく異常な状況において人間がどう振る舞うか、の思考実験を見せられる。極限状況での人間を見て本質を判断する的な作品はあまり好かないけれど、これは違った。じわじわと不安な気持ちにさせられ、淡々と状況が動いていく様から目を離せずすごいスピードで読んだ。久々に読書体験自体が楽しかった本。
    でも個人的には前半の群像劇パートが好きだったかな。作品内作品である『異常』を端から端までしっかり読みたい。
    運命とは偶然刺さったダーツの矢の下に的を描く行為にすぎない。←これとても好き

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    2025年08月05日
  • 異常【アノマリー】

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    ネタバレ

    本筋のSF部分は言うまでもなく大変面白い。
    一方で、それを差し置いても心理描写がとにかく多彩で、ヒューマンドラマ小説としても十分に楽しめた。

    多様な比喩表現で登場人物たちの心の機微をありありと伝えてくれた。
    例えば、粗雑な性格をした夫を持つ女性の話などは特に沁みた。
    若かりし頃、夫が自分のために詠んでくれた詩が、実はただの引用だと知った時の虚しさ。
    かつて心優しかった夫は今や乱暴な男性へと成り果てた。
    そんな夫を受け入れるために、自分の中で気持ちの落とし所を探る、苦痛で愛の無い作業を繰り返す。

    この手の描写を多様な比喩を用いて、懇切丁寧に人物を描いている。
    そのため、ヒューマンドラマ群像劇

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    2025年07月27日
  • 異常【アノマリー】

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    目的も理由も何もない絶対的な“異常”がある。
    そんな物語はラストも“異常”

    当然、感想もまともには書けないので、作中の文章を引用することに……
    「運命という言葉は好きではありません。それは、矢が突き刺さった場所に、あとから的を描き足すようなものだから」

    ジャンルにこだわらずに読むこと。

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    2025年07月23日