武井彩佳のレビュー一覧

  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    23 陰謀論の特徴 証拠を必要としない
     証拠がないこと自体が、真実の隠蔽の結果として説明される

    43 ニュンベルク裁判が歴史修正主義を生んでしまった
    歴史修正主義とは、完全に根拠のない主張により組み立てられるのではなく、事実も盛り込まれている 単なる暴論ではない

    49 言葉の選択 それによる犯罪性の希釈

    52 アイデンティティの喪失をうたうなど
    未来の問題として歴史の修正の必要性を訴える 正義 倫理として議論が展開

    70 歴史修正主義は、人々に認識の揺らぎを呼び覚ますことを意図している

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    2026年04月06日
  • ホロコースト後の機能不全 ドイツ、イスラエル、犠牲と加害の関係

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    ホロコーストのような大きな不正が起きてしまった後は、克服は長く複雑な過程を辿らざるを得ず、ねじれが生じてしまう事を複数の視点から教えてくれる本。

    あらゆる事がそうたが、物事の二面性もしくは多面性があり、より複雑化する事が分かった。賠償は償いの側面もあるが、経済協定でもあり、経済関係が結ばれることで戦争は抑止される。しかし、ドイツがイスラエルに行った武器輸出はパレスチナ問題に影響を与えてしまっている点。パレスチナの難民の帰還は正当であるものの、武力にる帰還を目指した頑なさが和平交渉を遠ざけてしまい、また、他国に逃れた難民が自国に帰還する名目を失う為に、その国の帰化をせずに難民状態が続いている。

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    2026年02月28日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    歴史修正主義について、経緯、問題点、否定論との違い、確立している法制度などが分かりやすく説明されていて、歴史学とは縁遠い自分でもとても分かりやすかった。

    歴史学自体が、研究者の解釈やその時代が共有する価値観の影響を受けるものであり、歴史修正主義はその前提を都合よくきっかけとしている事や、取るに足らないデタラメな内容であっても、それが誤りであることを証明する事の労力がばかにならない事など、改めてよく理解できた。

    今読んでいると、イスラエルが進めているジェノサイドをヨーロッパの中でどう扱っているのかニュースでは断片的に聞くけれども、歴史学者はどのように考えるのか、とても気になった。今現在起きて

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    2026年01月07日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    個人メモ
    ・イデオロギー要素なくフラット
    ・ナチス関連の記述がメイン
    ・ヴィシー政権へのフランス国内での複雑な評価を背景にドイツだけでなくフランスにかなりページを使ってる
    ・EU共通アイデンティティとしてのホロコースト認識

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    2025年10月30日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    大変勉強になった。SNSで、国際的な場で、嘘大げさ紛らわしいが拡散されている現代こそ読むべき一冊だと思う。

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    2025年07月16日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    歴史修正主義。著者はこれを、歴史的事実の全面的な否定や意図的な矮小化、一側面のみを誇張することなどと定義している。この主義に立つ人たちは、ランケ以降の可能な限り客観的にまた価値中立的に歴史を記述するという歴史学の合意事項を受け入れることがない。また主張の際にその証拠を示すことがない(むしろ、証拠を示せと繰り返し主張することさえある)。
    従って彼らは、そもそも学問の枠内で議論する相手ですらないのだが、繰り返し主張することにより、当初取るに足らないようなものが「ひょっとして正しい主張なのかもしれない?」という印象をもつものに変化し得る。これは陰謀論などにも通じることであり、SNSなどで盛んに主張す

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    2025年06月22日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    「歴史修正主義」と書くと何か歴史学という分野の一つのような印象を受けます。
    でも、この本を読むと、それはただ自分の思想というか政治信条を発言するだけの戯言だとわかりました。
    歴史学というものは、事実を様々な角度から捉えて、過去の事象をより良く理解しようとするものです。
    対して「歴史修正主義」は、結論ありきで、都合のよい言説だけをとりあげたり、そもそも、なんら証拠を提示しないものです。
    このような「歴史修正主義」を信じている人が、いまの社会に一定数いる、ということが、哀しいというか、考えさせられます。

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    2023年09月30日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    近年、「もうひとつの事実」「フェイク」「陰謀」という言葉がメディアに頻繁に登場するようになりました。また、今年5月の対独戦勝記念日で、米ホワイトハウスのサキ報道官はプーチン大統領を「歴史修正主義者」と批判しています。本書は「歴史とは何か」という切り口から歴史修正主義の実態、発生、法規制、司法での争いを記した中公新書の力作。歴史修正主義概論入門書というような性質の本ですが、事例が多く、面白く読みました。

    著者の武井彩佳さんの専門はドイツ現代史とホロコースト研究。したがい、本書は主にヨーロッパで発生した事例がメインであり、慰安婦問題といったアジアにおける歴史問題は触れられていません。

    本書で記

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    2022年08月15日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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     「アウシュビッツにガス室はなかった」「南京事件は捏造」「慰安婦はみんな職業的な娼婦」といった話しを耳にしたことがあるだろうか?歴史的な事実の全面的な否定を試みたり、意図的に矮小化したり、一側面を誇張したり、何らかの意図で歴史を書き換えようとすることを「歴史修正主義(revisionism)と呼ぶ。日本の団体の中には「歴史戦」などと叫び、歴史修正主義を「戦い」とする愚かな発言が物議を呼んでいる。
     本書は、世界史が専門の著者が、あえて日本の歴史には触れず、世界史の中での歴史修正主義との闘いを、各国の情勢や司法の判断などの事案も交えて紹介する。ニュンベルグ裁判、ホロコースト否定論者の勃興とツンデ

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    2022年06月26日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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     ちょうど鎌倉時代の歴史を読んだ後に読んだ。歴史はいろいろと利用される。学術的なお勉強は騙されないために大切だな。
     あと、歴史を歪めなきゃならんほどの体験をするってのもなかなか気の毒だと思った。
     それと、確信犯的に嘘だとわかってて自分のために利用するの賤しいなと…

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    2022年02月23日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    この本から特に得たことは「特定の歴史言説が社会の前面に押し出されるとき、背後にある政治的意図や経済的利害を読み取るメディアリテラシーが必要となる」という部分だ。
    特に、個人での発信が容易になった現代において、その人物が発信しているコンテキストも理解した上で、判断をするリテラシーの重要性が特に顕著であると思う。
    この重要性を、歴史修正主義という視点から指摘した良書。上記なコンテキストも含め、善悪のような単純化された二項対立をわかりやすさから簡単に迎合する我々の弱さを認知し、それに対抗していく意思を持ちたいと思った

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    2022年02月22日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    新書では珍しく満点評価。とても良い本だった。最近の動向から歴史修正主義について知りたくなったのだが、ナチスドイツ以降、長い歴史修正主義の問題がある事を初めて知った。非常に勉強になったし、歴史学という学問にも興味を覚えた。良書。

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    2022年01月21日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    ヒトラー賛美、ホロコースト否定論を例に挙げながら、歴史修正主義の勃興、衰退について考察した新書。排外主義が台頭する近年において、この本は歴史というものがどのように形作られていくのか、なぜそれが真実として語り継がれることになるのか、手法的なアプローチを教えてくれる。

    「フェイクニュースは無視」「ホロコースト否定=やばいやつ」のような雑な処理をすると、ますます勢力拡大を助長する羽目になるので、いかにして向き合っていくべきか、なぜこういった発想になるのかを理解する一助となる。歴史学は批判検証が絶えず繰り返されている学問だからこそ、陰謀論のような思考が停止した発想とも向き合っていく必要があるのだと思

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    2021年12月30日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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     日本もいくつかの歴史問題を抱えている。それに対処しようとするとき、ホロコースト否定論をはじめとした歴史修正主義に向き合ってきた世界の過去を知っておくと良いかもしれない。本書を通じて、ドイツをはじめとした欧州の国々がホロコースト否定論に向き合い、苦悩してきた歴史を知ることができた。
     いまの時代、自分なりの解釈で歴史を捉えようとする人は珍しいものではなくなった。自由に自分の言説を投稿、拡散できるYouTubeなどのプラットフォームが身近になり、何についても個人の解釈を耳にすることが多くなった。しかしあらゆることについて個人の解釈を流布したり、拡散することができるわけではない。ドイツでは絶対に否

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    2026年04月27日
  • ホロコースト後の機能不全 ドイツ、イスラエル、犠牲と加害の関係

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    ちょっと難しく、もう少し簡単に説明してほしい気もしたが、しっかりと調査研究された良書だと感じた。

    この一冊で終わりにせず、同じテーマの本をもう少し読んで知識を増やしたい

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    2026年04月11日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    歴史修正主義、いわゆる歴史否定主義について、ホロコースト否定論を主張する人についての裁判例を示したものである。日本のこともほんの僅かであるが言及しているものの、ほとんどがアウシュビッツを中心とするユダヤ人の虐殺について、これを否定する人の裁判を説明する。したがって、日本の歴史修正主義、例えば従軍慰安婦や南京大虐殺の歴史を否定する人の根拠について知ろと思って読む人には物足りないかもしれないが、欧米でのユダヤ人虐殺の歴史修正主義者の主張とその裁判を知りたいと思う学生には役立つであろう。

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    2025年11月16日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    歴史修正主義は、証拠の揃った定説を敢えて(無意味に)疑い、一面だけを切り取り、重要な点を無視する。また狡猾にも、完全に否定するのではなく「疑い」を提示するのに留めることで批判をかわす。

    恥ずかしながら大学生の頃、そのようなインターネットを見て歴史修正主義こそ真実と思っていた頃があるが、あれは間違った態度であった。もちろん検証は続けられるべきだが、歴史学の蓄積に敬意を払う必要がある。

    それはそれとして、時代や社会により受け入れられる言説は異なる。冷戦中か後か、私たちのアイデンティティ形成に対する重要性などがその判断に使われる。

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    2023年12月20日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    【感想】
    日本では「歴史修正主義」という言葉を、日常の中で耳にすることは少ない。社会科教師の私がそう思うのだから、他の多くの人にとっては尚更だろう。

    2022年度に、都立高校の附属中学校で時間講師と勤務した際に、育鵬社の歴史教科書が採択されていることに驚いた。もちろん、生徒には育鵬社の相対的・絶対的な立ち位置について説明したうえで、教科書を使用せざるを得なかった。

    日本では、ヘイトスピーチに対する法規制も2016年になるまで行われてこなかった。今なお、十分な法規制があるとは言えない現状だ。
    今後、日本でも歴史修正主義的な動きが出てくることは可能性として存在する。その際に、本書に出てくるよう

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    2023年04月18日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    ●所感
    歴史修正主義者は歴史(過去)を現在または未来に使役させる。彼らの政治的、文化的イデオロギーに都合の良いように歴史認識を読み替える。しかし、歴史が「客観的な事実」として現前する術をもたず、「解釈」や「過去に対する表象」でしかない以上、修正主義とは無縁の私たちも無意識のうちに、都合の良い歴史認識に陥る危険性はある。
    これはイデオロギーの問題ではなく、方法論の問題だ。歴史認識=物語に事実を隷属させるべきではなく、事実の連続を歴史として認識しなければならない。そうなると課題はいかにして物語の呪縛から逃れるか、である。無理ゲーか。純粋に客観的なナラティブなんてものはない。絶対的な「神の言葉」によ

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    2022年06月08日
  • 歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで

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    フェイクニュースやジェノサイドご話題になる現在において、必要な一冊と思う。読むには多少の努力は必要。

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    2022年04月07日