孔枝泳のレビュー一覧

  • 私たちの幸せな時間

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    原作は別の方だそうですが。佐原さんが描くことによって、よりいっそうその世界観を突き付けられたときに、ぎゅっとなるというか。

    物事って結局は視点によるんですよね。
    大河ドラマは特に分かりやすい。例えば江戸末期、倒幕派を中心に描くなら幕府側が悪者になりやすい。新選組!と違って、龍馬伝の新撰組を怖いと感じたように。悪があると分かりやすいっていうのもあるんだろうけど。

    でも誰が悪いとか、悪くないとか。可哀想だとか、幸せだとか。そういうのは全部誰かの目線で見た時の感想でしかないから。客観的にっていうのは、私たちが人間で在る限り無理なのかもしれない。主観で生きざるを得ないんだろう。そういうことを考えさ

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    2012年11月05日
  • 私たちの幸せな時間

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    久しぶりに漫画で泣きました。彼の運命は悲しいものだけど、彼女と出会えたのも運命ならば、人の運命は悲しいだけじゃないのだと思いました。

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    2010年10月14日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

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    人がなんと言おうが私は運命というものを信じている。
    奇跡もあり、偶然を装った必然もあり心から願うと豊かな宇宙の善が私を助けてくれるという途方もない信仰を私は持っている。
    今、私の前に彼が近づいてくる。まるであの日桜の花びらの舞う中で、私にためらわずに近づいて落とした人形を拾ってくれたあの姿のまま・・・。

    韓国人の紅と日本人の潤吾は7年前に日本で別れ、そして今韓国の金浦空港で再会をする。
    辻仁成の「愛のあとにくるもの」の対になる作品。
    辻仁成が潤吾の立場から描いているなら、こちらのコン・ジヨンの作品は紅の感情と視点で描いたモノになる。

    江國香織との「冷静と情熱のあいだ」のみたいな

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    2010年01月31日
  • 私たちの幸せな時間

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    生と死について、本当にいろいろ考えさせられました。切ない・・・。
    初めて読んだ佐原さんの作品です。人物の心情表現などが、本当にキレイでした。
    大好きです・・・!

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    2010年09月19日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

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    紅が潤吾を愛してくれていて良かった。
    2人の間に溝ができてしまった直接的な原因…紅の心の変化…に注目。

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    2020年12月31日
  • 私たちの幸せな時間

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    ネタバレ

    とにかく考えさせられるお話でした。涙がずっととまらない。死刑に処せられるということは、それだけ重い罪を犯したわけですし、被害者関係者から言わせれば当然となるところだろうと理解はできるのですが…難しいです。看守の井上さんが、「笑いの無い人生だった彼に俺たちがしてやれる事は死刑台で首に縄をかけるだけなのか?そんなの寂しいじゃないか…」と言って祐に心を砕いてくれていました。祐が生きる支えにしていたものが自分のせいでなくなっていくことの絶望。それでも井上さんのおかげで樹里と出会えて、絶望だけで終わらなくてよかった…のかな。それとも生きたいという願いが出てきたときに死を迎えるのは酷なことだったのかな。た

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    2018年07月21日
  • 私たちの幸せな時間

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    韓流はあまり好きではないのだけど、佐原さんの作風が好きなので手にしました。
    原作が未読なので原作の評価はするつもりはないが、おそらくきっとコッテコテの韓流テイストを、何となく日本っぽくアレンジできてよかったと思います。
    思ってもみなかった事件でもなく、えん罪でもない、それゆえのラストは胸が痛かった。
    でもね…このお話は、日本では綺麗事になっちゃて涙を誘えないと思う。よくこっちで出版しようと思ったなぁ。

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    2013年01月18日
  • 私たちの幸せな時間

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    悲しく切ないお話なので佐原さんの透明感のある絵が合ってます。生きることに絶望している二人が出逢って惹かれていき、初めて「死」に脅える。
    読んでて「ん?」と思って調べたら原作は韓国の小説みたいです。日本に置き換えているものの、日本ではあまりキリスト教は根付いてないので外国が舞台なら納得。どちらにしろ亜細亜では死刑採用&支持派が多い(私も)のですが、一つ考えてみるきっかけにはなるかも。

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    2012年11月25日
  • 私たちの幸せな時間

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    死刑囚の青年と心に傷を負った女性の切なく悲しい物語。
    女性との心の触れ合いで青年の心が徐々に溶解していく
    絵も綺麗でとても丁寧

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    2012年09月27日
  • 私たちの幸せな時間

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    この二人、もっと早くに出会えていたら……!!!そうしたら…!!!
    と思わずにはいられない、そんな一冊。
    でも、あのタイミングでお互い出会えたからこそ、救い合えたのかもしれない。

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    2012年08月12日
  • 私たちの幸せな時間

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    1度読んで、「あ、これダメだ」って思いました。
    だってすごく泣けるんだもの。
    設定やらあらすじの時点で泣くだろうなぁ、とは思ったけれど
    ここまでグサッとくるとは思ってなかったのです。

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    2011年03月31日
  • 私たちの幸せな時間

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    体の芯から揺さぶられた、そんな漫画だった。

    人と関わることで生まれる、幸せな時間。

    幸せな時間を手に入れるのには、難しいことはいらない。
    必要なのは、
    見栄をはらず
    苦しい時は 苦しいと…
    そして
    愛している時は
    愛しているとー…
    ただ伝えること。

    簡単なことの様で難しいんだなぁ。
    私も幸せな時間を少しずつ増やしていきたいなぁと思った。

    それともう一つこの作品を読んで考えさせられたことがある。それは、何か相手が憎くて憎くて仕方がない時でも、相手を赦すことで、自分も救われるということである。
    奥が深いなぁと思った。

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    2011年03月12日
  • 私たちの幸せな時間

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    泣きました。でも設定がずるい。
    死刑囚と自殺願望がある二人という設定がずるい。

    泣ける話に人の死は付き物だからか。

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    2010年09月27日
  • 私たちの幸せな時間

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    原作者が日本人だったらハッピーエンドだったでしょうね。

    そのくらいで日本の刑罰では死刑になりませんから。

    ハッピーエンドではありませんが、哀しいだけの話ではないと思います。

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    2010年12月31日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

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    辻仁成と対になる話。

    子供だったからってわかっているんだろうけど
    それでも勝手な女だ。

    先にこっちを読まなくてよかった。

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    2013年03月16日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

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    で、こちらが「紅(ホン)」視点を描いた作品。
    言葉なしに通じ合えるなんて奇跡なのかな。
    やはり思いや気持ちは話し続ける・聞き続ける事が大切だと感じた。

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    2013年02月26日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

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    辻仁成著『愛のあとにくるもの』の対。
    『冷静と情熱のあいだ』もそうだったが、別れた後にひきずるのは男…という説を、こちらでも忠実に証明している。
    韓国の人たちが抱く、日本人のイメージ。その一部も併せて知ることができた。

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    2011年12月11日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

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    ネタバレ

    偶然この本を紹介され、女性側のものを先に手に取る事になりました

    翻訳ものだということ、また場面展開が回想と現実が行ったり来たり・・・ですこし読みにくかったんですが、内容的には入りやすし作品です

    もう一方の辻さんのほうも読むつもりで急いで購入し、読み始めてみたら、う~~~んこれは男性側から読んだほうが良いと感じ早速読破。

    あっと言う間に読み終わりました。

    韓国ドラマ・・・・によくありがちなストーリー展開を感じながら、結構イメージしやすい作品だと感じました。

    今、女性側の視点のほうを読んでいますが、韓国から日本に来て、心細くもあった紅が、ほぼ一目ぼれのように潤吾という男性に落ち、純粋に愛

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    2011年06月04日
  • 私たちの幸せな時間

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    人の傷を癒せるのは人でしかない。
    人とつながりを持つという事は大切な事。

    そして死刑という制度。
    法治国家である以上、罪を犯せばそれを償わなくてはならない。

    生きたいと願うようになってしまった事が彼にとって幸か不幸かは私には分かりません。
    しかし、彼女に出会った事で一瞬でも生きる喜びを実感できた事は素晴らしかったと思います。

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    2010年10月12日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

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    先日レビューを書いた 、辻仁成著「愛のあとにくるもの」の女性側の視点に立った作品。

    相手の幸せを願いながらも願いきれない感じが切々と伝わってきた。

    「彼に伝えてくれる? わたしは韓国の女で、韓国の女性たちは、自分を捨てて去る人に、赤いつつじの花を摘んで敷いてあげるのだと、それを踏みながら行きなさいと敷いてあげるのだと」
    (p201.)

    韓国に、こんな奥ゆかしい文化があるとは...

    私は、別れたことを後悔できるような男性に出会ったことがまだない。
    かといってそういう出会いを求めていないことにも気づき、
    冷めているなぁ…と苦笑いしてしまった。

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    2009年12月30日