たけうちホロウのレビュー一覧
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ネタバレ 無料版購入済み
王道のスポーツ&青春マンガ
かけっこなら無敵だった小学生の千早さんの前に、中学になって現れる美少女・小清水澪さん、そしてその同級生でやがてオリンピック短距離走でも活躍する火野メリッサさんたちの関係性が良いです。
中学で小清水さんに負けて不登校気味になりつつも、共に精進して無名の所属公立中学校を女子短距離最速校にしつつも、高校で切磋琢磨した結果が無常です。
パンデミック下、こういう事例は他にもあったでしょう。
現在は2028年ですが、それぞれの視点で高校時代に戻りつつ、また一緒に走ろうと約束した結果、どうなるのでしょうか。とても良いです。 -
Posted by ブクログ
「今はただ 友達に勝ちたい!」(p65)
「勝ちたい!」(p73)
闘志メラメラの5巻はいよいよ本気のジュンと本気のチハヤがぶつかる。またその回のタイトルが《第35話:私の友達》と、これまた胸熱。
これまでジュンといえばギャル風の容姿であっけらかんとしてて持ち物に変な名前をつける癖がある子、くらいの認識だったが彼女にも未だ踏み越えられていないスタートラインがあったのだ。大人になった今ならなんとでもなる出来事でも10代の時にはうまく対処できなくてそれがトラウマになっちゃって…人間関係は特にね。その止まった時間を動かす『リスタート』のきっかけを与えてくれたのがチハヤだった。
《番外編③》は不覚にもウルッと来てしまった。おっちゃんこういうのに弱いのん。恒例のカバー下の絵にも感動。
衝突を避けて‘上手いこと何とかする’のは大人の振る舞いだけど、自分の心に正直になるのもそれはあって然るべき。良いなあ。
ちなみに、カバー下・裏表紙おまけ4コマによるとジュンのスパイクの名前は「左衛門ちょみ太郎と右衛門ゴリ之進」とのこと。言葉が出ないぜ。
ここまでが5巻の前半。後半はミオとりんどうのパート。こっちも熱い。
こちらも《第39話:言えなかったよ》というタイトルに繋がるミオの告白「インターハイ 無くなって良かったって」「そしたら私 もうなにも」(p183)という、一番というポストに到達した事がある者にしかわからない重圧・恐怖をようやくリレーメンバーへ初めて打ち明ける事が出来たミオの涙と鼻水でぐしゃぐしゃの回。ミオって綺麗なお天気お姉さんキャラだったけど酔っ払って吐くし鼻水垂れ流すし、当初からずいぶんと雰囲気が変わったキャラクター。
ようやくメリッサとのレースに‘負けた‘ことで背中の荷が少しだけ軽くなったのかもしれない。
さておき、りんどうはリレーやってくれるのだろうか。
まつりちゃんもポーっと掴みどころが無さすぎてアレだけど、実は意外とバランスの取れた人付き合いが出来る子なのかもしれない。彼女の「とりあえずメシ」(p190)というセリフで〆。
女の子達が可愛いだけじゃない、なんかとにかく動かなきゃなという気持ちにさせられる物語。
1刷
2026.8.15 -
匿名
無料版購入済み挫折から再起する物語はとても好きなので、惹かれました。挫折の理由がコロナによるところも理不尽さが感じられてとても良かった。キャラクターも魅力的。
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Posted by ブクログ
「わたしは…わたしはもうJKではないのだ」
「さよならJK…!!!」(p78)
なんてことのない場面だしキャラデザインや画風がかわいいので作中の経年を気にせずスルーしがちだけども、このセリフって割と本作品の芯を喰った大事なフレーズな気がする。
かわいさは維持してるけども、当たり前だがみんな高校生のときとは容姿も能力も思考も境遇も変化をしていて、それが必ずしも良いばかりとは限らないけれども、それでも「ほほほ 姿勢を見ればわかりますよ」(p89)と‘あの’常盤木先生がおっしゃる通りに、「姿勢」って実はものすごくその人の真の姿を現しているのではなかろうか。
チハヤは1巻当初は自分の部屋から出られずに布団にくるまっていてようやく外に出たと思ったら下を向いてばかりいて周囲に目を向ける事も恐れていたが、いまの姿はどうよ。物語をグイグイ引っ張る主人公としてなんら遜色の無い「姿勢」を見せてくれているではないか!
「ホニャン フニャニャン ニャニャニャニャーン」(p73)は超絶名セリフ。あまりにもかわいすぎる。
そういったもろもろの意味で《第26話:さよならJK…!!!》は神回だと思う。
群像劇らしく、色々な人物がチャカチャカと動き回って織りなす物語。サブキャラとて全く抜かりなくキャラクターを造ってくれる。ミオ陣営の子達のバックボーンが気になるね。
さあ、次巻ではそれぞれの‘今’の時間での決戦が描かれるだろう。オンユアマーク。
もしかして、たけうちホロウ先生はリコ推しなのだろうか…?今回のカバー下4コマも過去1・2を争うかわいさだしカバー絵のお腹あたりへの気迫がすごい。《リコヘアセット》(p134)のおまけ4コマもかわいすぎてそっと目を閉じれば幾千の星。
登場人物の髪型まで気を配れる読み方をしたいものです。
1刷
2026.3.23 -
購入済み
チハヤ脱ニート!めでたい
チハヤは高卒後7年間の引きこもり生活で、基本親のスネかじり&アヤセ貢で糊口を凌いできた。
親は、母親と祖母との三人家族?父親が居る様子は無く、かといって母子家庭の様子でもない。母親はスーパーでパートタイムかナンかをしている模様。家は一軒家(おそらく祖母の持ち家)極論、裕福な家庭では無いと思われる。
ところで、この作品は2020年のコロナ禍を作中に反映しているのだが、今のところ、2011年の311大地震には触れていない。当時、チハヤらは小学二年生、四月からは三年生。チハヤがアヤセと出会う前のハナシで、その事が彼女の家の事情に関係あるのかもしれない。無いかもしれないけどね。
いずれは触れられるだろうか? -
購入済み
どこまで行くのか?
コロナ禍によるインハイの中止という、史実を起点とした、近未来のスポ根漫画。これが日本で無いどこかならば、理不尽で開催(又は出場)出来ない事例はいくらでもあるのだが、架空を現実に近付ける為、意図的に身近な社会基盤を利用した結果、2028年に成らざるを得ない訳である。(コーラ愛好家のヒロインの前にダイエットコーラが出てこないのはご都合主義の賜物)
さて、打倒お天気お姉さん!の旅程も恐らくは半分位かと思うが、
気になるのは、主人公お二方のその後の身の振り方である。作品世界が未来なのは、起点の事例からぎりぎりやり直しが出来る年齢にしたためであろうが、未来の話で有れば、ファンタジーなフィクションも許されると踏んだのか?
まあ、兎に角、「ウチらの姉御は町内1速い」(落語ネタ)設定で世界記録を非公式に更新するのか?、二人で意固地に競い合う過程で、気がついたら世界を舞台に立っていた(笑)になるのか?
楽しみでありんす。 -
Posted by ブクログ
あんまりにも良過ぎる!
2020年にコロナ禍でインターハイが中止となりケジメの場を失っていた〈無敵のチハヤ〉と〈最速女王ミオ〉が、ふたりの走りに憧れていた選手たちが、この巻でひとまずの節目を迎える。
2巻にしてクライマックス感が昂まりっぱなし、しかも結構引っ張るけど全くダレることもなくしっかりとドラマを描きつつキャラの魅力まで引き出しつつ、1巻も完璧だと思ったけど2巻で更に伸ばしてきた。
おじさん大興奮。
スポーツが題材の作品で大会が中止になったり出場権を失ったりする展開はわたしがパッと思いつく限り野球漫画『キャプテン』であったり、応用編では『ハイキュー!!』の序盤・雪ヶ丘中時代に選手数が揃わなくて急造チームで出場・初戦ボロ負けする展開だったりがあるけど、どれもその後現役世代のうちにある程度回収出来るというかリカバリーされるけども、コロナ禍(流行病)という、ある種で誰のせいでもないし何かやり切れない理由で集大成の場が失われ、そしてその後に年月を経て20代も半ばを迎えてから「1対1の100m走で決着をつけよう」という爽やかかつ熱い展開は、実際にあの自粛期間を経験した我々なら広くあまねく腑に落ちるのではないかと思うし、実体験があるからこそ理解出来るストーリーだと思う。
これ、例えばコロナ以前に「インフルエンザが大流行して大会が中止になったライバル同士が後日戦う」あらすじを聞かされても、おそらく理解出来ないか全然ピンと来ないのではなかろうか。
もちろん、当然にキャラクターもみんな素晴らしい。
主役級ふたりは元よりのこと、2巻のメインである〈栗栖川リコ〉の描かれ方がいい。チハヤとミオふたりを慕う後輩キャラという得難いポジションであり且つ社会人の荒波に揉まれに揉まれている新米広告デザイナー。最近体重が気になる。かわいい。
ミオの高校時代からのリレーメンバーにして現・陸上日本代表でゆるキャラの〈火野メリッサ〉は今後どういう立場になるのか。かわいい。
チハヤ達の高校時代の陸上部顧問〈常盤木由紀子〉先生は応援に力が入り過ぎて眼鏡が割れるという特殊さがあるが指導は適切で的確。「…先生 それチハヤじゃなく柱です」(p15)のシーン好き。
カバー下の《あやせリスタート》も良い。かわいい。
そんで展開の予測がつかない3巻だけど、一番気になるのはチハヤの高校時代のリレーメンバーのひとりだけどまだ現在の様子が描写されていない、ギャルっぽい子〈近江ジュン〉。
p190,191の見開きラフっぽい画で描かれたミオのチームメイト(?)らしき、馬券(しかもたぶんハズレ)を持った細目の子。
というかここの見開きには何人か誰?って人物が居るのでその辺は後々描写があるのかな。あってほしい。
「やはりしゃぶしゃぶには豆板醤 つければつけるほどうまい」(p62)というあやせのセリフいい。味覚ももう10代ではないのだよ。
しゃぶ葉に行きたくなる。
1刷
2025.6.22 -
Posted by ブクログ
おぉ、Xの広告に釣られて買ってみたらこれは…
うむ…
今年度の個人的マンガ大賞かもしれん!
本当に面白かったしキャラクターがみんなかわいいしストーリーの先が気になって気になって早く2巻が読みたい!
陸上に青春を捧げた…というか陸上しかなかった主人公〈桜坂千早〉は足がすごく早かった。
無双状態だったチハヤの前にライバルが現れた。〈小清水澪〉はチハヤよりも足が早かった。チハヤはちょっと挫折したけどまだ保ち堪えた。
高校3年の春、新型コロナウイルスの拡大によってインターハイが中止になった。
チハヤは今度こそ挫折した。
時が流れた。
25歳のチハヤはニートになっていた。
25歳のミオはお天気キャスターになっていた。
2028年、春。
止まっていた訳ではないけど迷走していた、あのときの陸上部員の時計の針が、あのころの陸上部部長〈雪村あやせ〉のとりなしによってくるくると回り出す。
もちろん、まだ1巻だし今後どうなるのかは乞うご期待な訳だけど、おそらくあのときの陸上部員が共有している「走りたかったよぉ」(p110)という想いをみんなが持っているし、今の環境においてもみんな‘走り出したい’気持ちを持っているし、(リ)スターターの合図を今か今かと待ち侘びている。
コーラの開封音がとてもよいアクセントになっている気がする。
いつだってあのプシュッ、シュワワヮ…の音は気持ちを若返らせる。
いつからかコーラを選ばなくなった読者諸君も、ガブガブ飲んでいる諸君も、みんなに読んでもらいたい漫画。
全く弛むことなくワクワクを高め続けた完璧な1巻だと思いました。
カバー下の絵と四コマもかわいい。ストロング●ロと陸上なんて混ぜたらアカンよ。
ス●ゼロのプシュッ、シュワワヮ…の音は魔性。
1刷
2025.6.17
2025.6.18 ちょっと修正 -
Posted by ブクログ
ネタバレアプリで無料公開されていた第1話を読み、衝撃を受けて、気づけば最新話まで追っていた。その後単行本第1巻が刊行されたので迷わず購入。すでに何回も読み返している。
コロナで全国の学校が一斉休校になったとき、自分は高校1年を終える頃だった。2年の6月頃に分散登校が始まった(と記憶している)が、かつての日常はなくなり、さまざまなものが中止やら制限やらされるように。当然、海外への修学旅行もなくなったし、文化祭や体育祭も中止に。昼食も自分の席で黙食だし、隣の席の人とも机を離していた。
ただ、この漫画を読んで、スポーツなどに青春を賭けていた人はどんな思いだったんだろう、と改めて考えさせられた。自分自身も辛かったけど、甲子園やインターハイが中止になったことで全部がめちゃくちゃになってしまった人がどれだけいたんだろう。一個上の世代は特にダメージが大きかっただろうな、と思わずにはいられなかった。
第2話で澪が言うように、みんなそれぞれが現実を受け入れて、受け入れられなくても「仕方がない」「みんな同じ」と飲み込まなければならなかったし、それに対してチハヤが言うように「正論なんかじゃ救えない」というのも同じくらい事実。本当に胸が苦しくなる。楽しみにしていたイベントが中止になり、貴重な高校生活の大半がコロナで埋め尽くされても、中止を判断した大人に文句を言うことはできないし、かといって黙って受け入れられるほど理不尽に慣れているわけでもなかったな。澪のように受け入れて前を向ける人もいれば、チハヤのようにあの頃に取り残されてしまった人もいる。単にチハヤが悪いとか弱いとかではなく、これはもう本当に仕方がないというか、どうしようもないことだと思う。
『チハヤリスタート!』はまだあまり話題になってないみたいだが、これは絶対にいずれ注目を浴びる漫画だと思う。第2巻の刊行も近いとのことなので楽しみ。 -
無料版購入済み
期待を込めて
私の通っていた某私学の附属男子校にはちょっと珍しい部活も結構あり、フェンシング部もありました。
剣道とかなら多々ありますが、フェンシングを題材にしたマンガはお初です。
作画とかも伸び代はありそうなので、期待はしたい作品です。 -
Posted by ブクログ
「そんなわけないだろ!!!無駄だったなんてそんなわけないっ!!!インターハイが中止になっても、インターハイで走れなくてもっ、かっこよかったですよ!!!今も昔も!!走るチハヤ先輩はかっこよかったですよ!!!」
という第2巻。
走って叫んで泣いて、青春リスタートな20代中盤の女たちのクソデカ感情漫画です。
終わったはずの青春をやり直す話って、最終回後の第2幕というか、フリーレン的な良さもありますねえ。
いくらでも現役時代のことを擦れるところも良い。
物語が終わっても、人生は続いていくんですよ。
大人になっても、主人公が自分であることに変わりないんですよね。
がんばれ若者たち。