【感想・ネタバレ】チハヤリスタート! 2巻のレビュー

あらすじ

【電子版限定!おまけページあり】コロナ禍でインターハイがなくなり、引きこもりとなったチハヤ。人生に絶望していた中、親友のあやせと再会し、永遠のライバル・ミオと約束の100m走をすることに。後輩のリコも加わり、"あの時"に向かって走り出すが…!?連載開始から話題沸騰!「1Fの騎士」たけうちホロウが描く、今を生きる全ての人に贈る再生の物語。

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Posted by ブクログ

あんまりにも良過ぎる!

2020年にコロナ禍でインターハイが中止となりケジメの場を失っていた〈無敵のチハヤ〉と〈最速女王ミオ〉が、ふたりの走りに憧れていた選手たちが、この巻でひとまずの節目を迎える。
2巻にしてクライマックス感が昂まりっぱなし、しかも結構引っ張るけど全くダレることもなくしっかりとドラマを描きつつキャラの魅力まで引き出しつつ、1巻も完璧だと思ったけど2巻で更に伸ばしてきた。
おじさん大興奮。

スポーツが題材の作品で大会が中止になったり出場権を失ったりする展開はわたしがパッと思いつく限り野球漫画『キャプテン』であったり、応用編では『ハイキュー!!』の序盤・雪ヶ丘中時代に選手数が揃わなくて急造チームで出場・初戦ボロ負けする展開だったりがあるけど、どれもその後現役世代のうちにある程度回収出来るというかリカバリーされるけども、コロナ禍(流行病)という、ある種で誰のせいでもないし何かやり切れない理由で集大成の場が失われ、そしてその後に年月を経て20代も半ばを迎えてから「1対1の100m走で決着をつけよう」という爽やかかつ熱い展開は、実際にあの自粛期間を経験した我々なら広くあまねく腑に落ちるのではないかと思うし、実体験があるからこそ理解出来るストーリーだと思う。
これ、例えばコロナ以前に「インフルエンザが大流行して大会が中止になったライバル同士が後日戦う」あらすじを聞かされても、おそらく理解出来ないか全然ピンと来ないのではなかろうか。

もちろん、当然にキャラクターもみんな素晴らしい。
主役級ふたりは元よりのこと、2巻のメインである〈栗栖川リコ〉の描かれ方がいい。チハヤとミオふたりを慕う後輩キャラという得難いポジションであり且つ社会人の荒波に揉まれに揉まれている新米広告デザイナー。最近体重が気になる。かわいい。

ミオの高校時代からのリレーメンバーにして現・陸上日本代表でゆるキャラの〈火野メリッサ〉は今後どういう立場になるのか。かわいい。

チハヤ達の高校時代の陸上部顧問〈常盤木由紀子〉先生は応援に力が入り過ぎて眼鏡が割れるという特殊さがあるが指導は適切で的確。「…先生 それチハヤじゃなく柱です」(p15)のシーン好き。

カバー下の《あやせリスタート》も良い。かわいい。

そんで展開の予測がつかない3巻だけど、一番気になるのはチハヤの高校時代のリレーメンバーのひとりだけどまだ現在の様子が描写されていない、ギャルっぽい子〈近江ジュン〉。
p190,191の見開きラフっぽい画で描かれたミオのチームメイト(?)らしき、馬券(しかもたぶんハズレ)を持った細目の子。
というかここの見開きには何人か誰?って人物が居るのでその辺は後々描写があるのかな。あってほしい。

「やはりしゃぶしゃぶには豆板醤 つければつけるほどうまい」(p62)というあやせのセリフいい。味覚ももう10代ではないのだよ。
しゃぶ葉に行きたくなる。


1刷
2025.6.22

0
2025年06月22日

Posted by ブクログ

読み終わると走りたくなるような、爽快青春リスタートコミック!陸上に対してひたむきに向き合う、チハヤとミオの姿は美しくかっこいい!

0
2025年08月10日

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