ペキォのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白かった。小田本は読みやすい。
大変ビジュアル的で衣装がすばらしい。
なんか平安女性もの、というと恋に生きたとか
脳みそピンク色みたいなイメージを持たれがちに
どうしても感じてしまうんだが、そうとちがって、
ちゃんと仕事にうちこんでる女性も居ったんやで、
というのが出ていて大変よろしいわ。
もちろん、恋愛要素も全くないわけでもなく、
マーケティング的にも入れんとあかんのかもしれんが、
嫌味でない程度に混入されていて、読みやすい。
しかし、無駄にモテるところがキャラ文庫、それはそれでいい。
基本、ミステリ
めんどくさい人が多い平安の殿上で起きる事件を解く。
続きも出てるので、全部読もうと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回、三つの章で出来ている。
この巻で通じているのは、「果たして藤原直嗣は改心したのか」ということのように思えた。
まず、弘徽殿の女御の懐妊が分かる。承香殿の女御がだんだんと優勢になってきた中、起死回生の出来事。弘徽殿の女御の父 左大臣が竜胆宮の立太子を邪魔するように動き出す。その中で弟で嫡男、頭中将 藤原直嗣は本当に改心したのか、という場面が出てくる。こうこは改心した、と判断したが、帝はなかなかに疑り深い。弘徽殿の女御の子が流れ(しかし想像妊娠ではないか、と噂される)、なぜ、そこまで帝が疑うのか、それは征礼を蔵人にしてもいいのか(人間関係が大丈夫か)ということだった。帝、過保護…
面白か -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の事件の中心は三種の神器。鏡、剣、勾玉という順番。
鏡は内侍所の管轄なので、中心として巻き込まれている。
この巻のみの中心人物は神祇伯 稚彦王。
鏡を入れている箱のひもが縦結びに…決して見てはいけない箱の中にある鏡。盗まれたかも確認できない、さて、ひもをほどいたのは誰でしょう?稚彦王が内侍司の女孺の持っていた鏡が八咫鏡でない、ことを説明する。
東宮立坊の際に授けられる刀。しかし今上は中継ぎの東宮と思われていたので、その刀を藤家(南院)が渡さず、刀がないまま立坊に。そして今上となった今も刀は南院がもっている。竜胆の宮が立坊する際にどうするのか、ということで今上が刀を用意する。
出雲国造 -
Posted by ブクログ
ネタバレ麗景殿の女御の女房に荇子の昔なじみの小大輔が新たに雇われることになった。小大輔は子を亡くし、離婚して女房仕えすることになった。内裏の内侍司のものと一悶着あり、小大輔は藤壺を一人で使うことになる。藤壺で子どもの泣き声がすると噂になる…
太宰府からの貢ぎ物で、中宮に、と指定された唐衣を弘徽殿か麗景殿か、どちらが下賜されるのか、が話題になる。下賜を断った麗景殿は、代わりの物を、といわれたものを執拗に断る。弘徽殿の女御に感じていたモヤモヤもあるが、麗景殿にも少し違和感を感じる荇子。
現在の主上が東宮だったとき、使っていた邸の庭に異変が起きる。草花がしおれてしまう怪異。先々帝の時の東宮が北山の宮とし