渋谷龍太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SUPER BEAVERというロックバンドのボーカルの方によるエッセイ&小説。友人が好きで知ったバンドで、熱い歌に魂のこもった力強いパフォーマンスが特徴の、長髪メイクが映える細身のロッカー。その文章はなかなか上手く、そして読めば読むほどに、繊細でユニークで少し面倒くさい人柄がうかがい知れる笑。だからこそのあの芸術作品が生まれるんだなぁと思いながら楽しく読んだ。(彼らの曲はこの方ではない別のメンバーの手によるものが多いということはあとで知った)。
それにしても、エッセイまでならいざ知らず、小説まで書いてしまうとは。文章や語彙力からしてこの方はそこそこの読書家なのではと言う感想を持ちながらエッセイを読み進めていたら、ラストに短編の小説が一編。文体はエッセイに似ている一人称で、登場人物たち同士の会話のセリフが臨場感あってよかった。全体的にハードボイルドチックな語り口なんだけど会話が人情物のようでもあり、ストーリー展開も含めて伊坂幸太郎をややこってり濃いめの味付けにしたような。そんな読み口の作品でした。
吹けば飛ぶよな男だが、は山田洋次による60年代の人情物の日本映画のタイトルでもあるわけだが、やはりそのあたりの人情ものの教養もある方なのだろう。