富山クラーソン陽子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
北欧ミステリーに残虐な描写はよくあるが、この本は中でも群を抜いた残虐さで読んでいて辛かった。
それでも第一部は警察が丁寧に事件を追っていく様が面白く、第二部では犯人の辛い記憶が描かれていてどんどん引き込まれた。
しかしラストの急展開には置いてけぼり感が否めない。
姉はきっとこの人なんだろうなというのが途中から分かったし、終わり方は正直好きではないかも。
カールは北欧ミステリーによく出てくる中年のプライベートが冴えない警部という感じで好感は持てたものの、もう少しラストまで彼に戦って欲しかった。
これがデビュー作とのことなので、今後色々語られるのだろうが…
続編が出たら読んでみたい。