富山クラーソン陽子のレビュー一覧

  • 魔術師の匣 下

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    群像劇かつバディもので人物描写が多く、奇術の蘊蓄も盛り沢山なため、肝心の事件の記述が薄い。バディどちらにも感情移入出来ず、とくにヴィンセントはどんな過去があったにせよ、結構反吐が出る私生活。

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    2022年12月01日
  • 犠牲者の犠牲者

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    ネタバレ

    登場人物に魅力がないなあ、警察がめちゃくちゃ無能だなと思っていたら脇役だったからなんですね。やたら主人公やカールが脳内で「こいつは苦手」「この人は嫌い」と思うような人物が多すぎて読んでいてイライラしてしまった。現実でもレイプ犯がこのくらいの制裁を受けたら少しは気が晴れるかもしれないがそれでも傷は癒えないんだろう、、、このくらいの復讐心を持たれること知っておいて欲しいと思ったりした。

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    2022年09月13日
  • 魔術師の匣 下

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    カミラ・レックバリの新シリーズという事で、発売を楽しみにしていた本。
    斬新な内容ながら、テンポがイマイチで読み進めるのにやや時間がかかってしまった。
    ミーナの過去など、明らかにされていないことが気になるので続編も読みたいが、続編にはエリカ&パトリックシリーズのようなテンポの良さを期待したい。

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    2022年08月29日
  • 魔術師の匣 上

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    <エリカ&パトリック事件簿>シリーズで有名なスウェーデンミステリーの女王(らしい)による新シリーズ。奇術を模した猟奇的な殺人事件に心の傷を抱えた主人公バディ、そして本筋に左程絡まないサブキャラクターの過剰な心情描写(←)など、正に北欧ミステリーの王道といった内容。今作は本国で著名なメンタリストとのコラボ作品とあってか、台詞の節々に挿入される蘊蓄は些かやり過ぎな印象。登場人物の私生活への拘りは強く感じられるが、その所為でテンポ感は今ひとつ。男女バディの宿命なのか、ロマンスの芳しい香りに少々げんなり。下巻へ。

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    2022年08月25日
  • 犠牲者の犠牲者

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    後半急激に面白くなってきたような気がしたけどそうでもなかった。
    名探偵カッレくんネタが出てきてなごんだ。
    伏線かと思ったことほとんど全部ただのエピソードだった。
    うーん〜

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    2022年07月27日
  • 犠牲者の犠牲者

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    北欧ミステリーに残虐な描写はよくあるが、この本は中でも群を抜いた残虐さで読んでいて辛かった。
    それでも第一部は警察が丁寧に事件を追っていく様が面白く、第二部では犯人の辛い記憶が描かれていてどんどん引き込まれた。
    しかしラストの急展開には置いてけぼり感が否めない。
    姉はきっとこの人なんだろうなというのが途中から分かったし、終わり方は正直好きではないかも。
    カールは北欧ミステリーによく出てくる中年のプライベートが冴えない警部という感じで好感は持てたものの、もう少しラストまで彼に戦って欲しかった。
    これがデビュー作とのことなので、今後色々語られるのだろうが…
    続編が出たら読んでみたい。

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    2022年01月31日
  • 犠牲者の犠牲者

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    スウェーデン発のミステリー作品。北欧らしさを過度に濃縮した残虐描写は読み手を選びそうだ。読み進める内に「その女アレックス」や「そしてミランダを殺す」といった作品群がどうしても頭に浮かぶので、オリジナリティは然程感じられず、共犯者の正体も第二部の序盤で早々に察しが付く。グレーな結末にも関わらず、本国で続編が刊行されているのも何だか<グレーンス警部>シリーズみたいだ。決して悪い作品ではないが、既視感があり過ぎて新鮮味が全く感じられなかったというのが率直な感想だったり。ちなみにこの不思議な邦題は原題通りだとか。

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    2021年12月26日