宝樹のレビュー一覧

  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    “宝樹” 時間を操る作家

    ケン・リュウ編ハヤカワSF新書「月の光」にあった「金色昔日」をよんでから、この人の物語になぜか惹かれる。
    宝樹短編集『時間の王』

    「穴居するものたち」……人は自らを囲い有限のなかに平安を得る。なぜ? そしてラストはやっぱりロマンチック。
    「三国献麺記」……嘘をホントにする為の時間旅行。ドタバタって理屈なく楽しい。
    「成都往時」……過去にしか行けないタイムトラベラーと不老不死を得た者が再び出逢うことはできるのか。ロマンチックタイムトラベル、良いですね〜。
    「九百九十九本のバラ」……タイムトラベルなんて、もうどっちでもいいほどロマンチックで青春、作者も「二つは同

    0
    2024年02月05日
  • 三体X 観想之宙

    Posted by ブクログ

    Audibleで聴読。
    三体シリーズのファンが書いた作品らしいが、三体シリーズの中で正直一番読みやすかった。SFの描写はこれまでよりかは解説のように丁寧に書かれていて、恋愛的な描写が多かったように感じた。世界に人類が2人だけになったらどうするだろうと考えながら読んだ。
    10次元の宇宙が全然想像出来ないが、200年後くらいの文明ではこの小説のような技術が出来ているのかと思うと、冬眠してタイムスリップしてみたいと思った。

    0
    2025年12月04日
  • 三体X 観想之宙

    Posted by ブクログ

    読書備忘録934号。
    ★★★★。

    劉慈欣さん公認の三体スピンオフ作品。
    とにかく難解で読み難い・・・。

    三体本編(特に三体Ⅲ)では詳細が語られなかった部分をファンが補完した!という作品。
    ①雲天明が三体文明に囚われていた時の話。
    ②二次元化攻撃を仕掛けた文明の話。
    ③マスター(しもべとして天明)と潜伏者の戦い。
    ④リセットされた新しい宇宙の話。

    そして、もうちょっと細かく砕くと。
    ①壮大な宇宙の構造の話。
    ②宇宙マスターと潜伏者という反逆者の話。
    ③十次元からゼロ次元に宇宙を壊していく潜伏者の話。
    ④高次元に戻す次元逆転を仕掛けるマスターと探索者の話。
    ⑤それを百億年の周期で繰り返すこと

    0
    2025年08月03日
  • 三体X 観想之宙

    Posted by ブクログ

    『三体』の別譚。これがファンによるネット上での創作というからまあ熱心な…と感心する。『少年は荒野を目指す』の単行本で、狩野の小説の続きを書きあげて送ってくれるんだよね、と紹介されてたのを思い出した。そういう風に、没頭できる推しがあるって羨ましいなって思うかな。

    0
    2025年07月15日
  • 三体X 観想之宙

    Posted by ブクログ

    話のスケールの大きさは三体に劣らず、勢いは同じようにドキドキしながら読めた。本格SFというより、もうファンタジーだなとは思った。サイエンスやテクノロジーと呼べる進歩をすっ飛ばして、全知の存在が出てくるので色合いは違うかなと、、
    主人公に美女がなびいてくるラノベのようなノリがどうしてもキモいのと、智子のモデルがあの女優というのはちょいと悪ノリが過ぎるというか、、所詮はファンの二次創作なので当然自由なのだが、このあたりはハッキリ合わなかった。

    0
    2025年07月02日
  • 三体X 観想之宙

    Posted by ブクログ

    三体の熱が冷めないうちに。
    三体の1ファンが非公式ながら、書き上げ出版まで至った、スピンオフ?を。

    原作で明らかにされなかった・私が理解しきれなかった部分を、実に綺麗に描いてくれて、本編の説明書なのではと、「私は」思った。

    ひとつの作品として、読みやすくおもろでした。
    三代三部作しっかり読んでくれたみなさんは通らないなんて考えられない作品。

    0
    2025年06月07日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    劉慈欣が認めた二次創作「三体X」の作者、宝樹の短編集。全7篇。
    ユーモアの強い「三国献麵記」すれ違いメロドラマ系の「成都往時」など、どの話も読みやすい。
    私は一話目の「穴居するものたち」が好き。おうちだいじ。→

    「三国献麵記」は三国時代に詳しければ100倍楽しめたなぁ、と思う内容。吉川三国志を3巻までしか読んでない私、曹操と赤兎馬の関羽しかわからん(笑)
    「成都往時」は恩田さんの「ライオンハート」が好きな人にはたまらないのではないかと。私は好き。
    「最初のタイムトラベラー」は→

    読み返すとじわじわくる怖さと面白さ。まさにショートショート。

    全体的に恋愛風味な印象はありつつ、楽しめた一冊。

    0
    2024年05月24日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    『穴居するものたち』と『成都往事』がお気に入り。タイムトラベルと恋物語が相性抜群なのは言うまでもないけど、この2本は設定やスケールの壮大さ、SFとしての辻褄も合っていて読んだ後にため息が出るほど良かったです

    0
    2022年12月25日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三体の二次創作小説からデビューしたことを後から知った。
    個人的には三国献麺記と成都往事が好き。
    三国献麺記は最後にやっぱり…!?となるのが良かったのと、成都往事は昔観た中国ドラマの「美麗的神話」や恩田陸の「ライオンハート」を思い出す感じが好みでした。
    また、どの作品も(三国献麺記以外?)ハッピーエンドな結末が爽やかというか、今の中国の人々の意識が表れているようで羨ましいかも笑。

    0
    2022年03月21日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    「三体」の二次創作小説(三体Xとして2022年に日本語版発売予定)が好評となり、SF作家としてデビューすることになったという逸話を持つ著者による「時間」をテーマにした7編収録の短篇集。どれも面白かったが、タイムスリップが可能なちょっと先の未来が舞台で、三国志で有名な曹操にラーメンを食べさせに行く「三国献麺記」が一番ぶっ飛んでいて面白かった。あと、宇宙をテーマにした「暗黒へ」はすごく「三体」を感じた。タイムトラベル系の小説が好きな人はハマると思う。

    0
    2022年03月13日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    最初のタイムトラベラーは、ゾッとする話。これほど嫌なタイムループ、あまりない。これが一生続くのは、地獄〜。

    0
    2021年12月20日
  • 三体X 観想之宙

    Posted by ブクログ

    中国の厄介オタクが書いた大作SS

    流石にもう少し地球人向けに描いてもらえると読みやすかったと思う。
    少なくとも三体シリーズを家族に貸している状態で読むべきではなかった、手元に置いてもうちょっと振り返りたいかも。
    次はNetflix版でお会いしましょう

    0
    2025年07月13日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    中国の歴史を織り交ぜたタイムリープSF集。
    ロマンチックなお話が多い中で、三国志の曹操に魚介麺を食べさせようとする「三国献麺記」のバカSFっぷりが楽しい。

    0
    2024年03月31日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    時間の王になりたいかー!?
    え?大丈夫ですって?
    そんなこと言わずにちょっとだけですから…。

    ●○●○
    人生は選択の連続で、それゆえ人は選らばなかったもう一つの結末を知りたがります。SFでタイムトラベルものが好まれる由縁でしょう。

    あの時、別な学校を選べば…。
    あの時、あんな事を言わなければ…。
    別な人と結婚していれば…(?)
    ヾ(≧ω≦*)オイッ!
    一体どうなっていたんでしょうか???

    そんな表題作をはじめ、三国志の曹操にラーメンを食べさせようとするトリッキーなお話など、この本ならとことん時間の王になった気分を味わえます。

    ○●○●
    さ、お値段2200円とお買い得!
    今ならキャンペー

    0
    2022年11月07日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    時間をテーマにしたSF短編集。
    ハード面で難しい部分もあったが、どれも面白く読めた。
    三国志好きなのでベストは「三国献麺記」。時間を遡って曹操に麺を食べさせるという発想がぶっ飛んでいてすごい。
    「暗黒へ」は三体っぽい感じで、『三体X』も読んでみたいと思った。

    0
    2022年08月12日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    文学系エンタメSFと言ったらいいのか、中国の新鋭SF作家の硬軟取り混ぜたタイムトラベルにまつわる短編集。「成都往事」、「三国献麺記」がなかなかだったが、全体的にもっとあっさり終わってくれていいんだけど、という、印象が残った。

    0
    2022年04月03日
  • 時間の王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時間をテーマにした短編集。表題作も含めて話の工夫が「ちょっと面白い」くらいに留まっており、一番楽しめた「九百九十九本のばら」ですら展開は予想の範疇に収まっていた(この作品の主眼は時間や未来に対する捉え方の披露にあるのかもしれないが)。日本語訳にあたって追加された前書きに「南京大虐殺」のくだりが登場するのも面食らったところ。

    0
    2022年01月03日