サリールーニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
会話をするのは難しい。相手がどう思うか、傷ついてるのか、ってどんなに知った関係でも意外と分からないものだなと思った。特に自分の機嫌が悪かったり相手に馬鹿にされてるとか思って、相手に意地悪で言ってしまったりすることも普通にあるから。そうゆう時は「どうせこんな風にいってもあなたは傷つかないし、私が何を思ってるかなんて分かりっこないだろうからね」みたいな気持ちになるよねー。みんなに少しずつ共感した。最後の終わり方も現代的?で良い。いいことと悪いことと、自分の気持ちと、周りの評価と、意外と噛み合わない行動するのが人間で、それによって世の中複雑になってる。
サリー・ルーニーさんの本は2作目。2作品読むと、彼女の普段考えてることとか、大学時代とかなんとなくわかった気になってしまう。きっとこのキャラクター達自身や彼女たちの友だちのような人なんだろうなと。反資本主義、家父長制反対、パーティで時事問題や文学作品について友だちと話す感じ。この人の本読むと、トリニティ大学のようなトップが集まる大学で文学や政治学を勉強してる学生たちはこんな感じなのかなーという面白い学びがある。正直、大学の友だちとそんな会話全然してなかったなぁ、。(学部的には国際政治や文化の話をしてても全然おかしくなかったけど。)日本だとそうゆう話って憚られるんだよなぁ。友達と仕事や恋愛について語ることはあっても、この社会のあり方や時事問題についての話をすることってほんとない。それって残念だなと思う。見て見ぬふりして関心を持たずに会話にも出さないことで、どれだけ日本社会が衰退してるか考えると悲しくなる。 -
Posted by ブクログ
人は、人間関係によって自分自身を変えながら生きているんだなぁと感じる。当たり前のようだけどあまり普段は意識しないこと。出会う人や付き合う人によって、自分の立場も振る舞いも自然に変わる。
コネルとマリアンの関係は特別で、周りからは理解できないことも多くて、本人たちもすれ違って理解できないままなのに離れることも出来なくて、読んでても辛くなってくる。でもこれだけ大切なソウルメイトになる人に出会えること自体が本当は素晴らしいことだよね。
コネルとエレインの関係と、マリアンとジョアンナの関係も良かったなぁ。地元のいい意味での軽い付き合いと、大学の友達との嫌なうわべの付き合いも、リアルだった。離れたところから見てたら、なんでこんな人達と付き合ってたんだろ?って思えるのに、自分がその中にいるとそうも思えないの恐ろしいことだよ。
自分がいい人間に思える人と付き合うって、割と一般的でそれで自分の暗い部分や嫌いな面には触れないようにするって、それはそれで正解だと思うんだ。それがうまく人生生きることでもあるかと。大好きでも趣味や話があっても、上手くいかない関係もあって、それによって悩んだり一喜一憂して苦しんで、本当にそれにしがみつくべきなのかな?ってみんな経験することだと思う。
結局は何が正解かわからないし、大きく心動かされる人と愛し合えるなら色んな悩みも苦しみも耐える価値のあるものになるのかな。疑心暗鬼にならずに人を愛せる人は、人に愛された経験があって自分は愛される人間だと思える人なんだろうなぁ。
とても面白い本でした。たまにはこういうのも良いな。 -
Posted by ブクログ
海外の作品にはずっと抵抗感があったけど、この作品はスイスイ読めた。
登場人物の横文字の名前や地名が、固有名詞としてではなく、単なる記号としてか入って来ず没入できなかったのが原因だったかも。
でもこの作品に関しては、色んな登場人物が出てくるけど、とにかく主役2人だけがわかればあとはそんなに重要ではないというか、そこの軸がぶれなければどんどんのめり込む物語だった。
またその没入感は、会話のテンポや会話と地の文が続いているように読めるっていうのも理由だったかも。原文を読んでいないからわからないけど。
そうなると、翻訳が自分に合っていたのかもしれないし、そこの重要性をかなり感じた。また、読み慣れていないからこそ、訳者あとがきがめちゃくちゃありがたく、要旨をしっかり振り返ることができた。
かなり現代的でまさに今を生きる若者の物語なんだけど、青臭さや瑞々しさだけではない、汚いことや暗さや欲望もしっかり表現されていて、周囲に左右されながら近づくとまた離れてしまう2人の関係性は読み応えがあったし、情景がすんなり思い浮かんで映画的でもあった。
この作品をきっかけにもっと海外作品も読んでいきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ(帯より)
コネルとマリアンはアイルランド西部の小さな町で育った。だが2人の共通点はそこまで。コネルは学校の人気者だが、マリアンは一匹狼だった。二人がぎこちなくも火花が散るような会話を交わす時、人生が変わる何かが始まる。
お互いに惹かれ合いながら、離れようとするのに、結局は離れならないコネルとマリアンの数年にわたる友情と恋愛を会話で魅せる。
セックス と主従関係、傷付けたい衝動と傷つけられたい衝動、愛したい気持ちと愛されたい気持ち、人が変わるのがどれほど難しいかを推しててくれる、今までにない守護くのラブストーリー。
縁があるかないか、生まれ育ちの環境、どうしてもうまくいかない部分が出てしまう人間関係は、どうしても修復や望む関係にはならず、ここが一番の最適的で
接することになるのだろう。