サリールーニーのレビュー一覧

  • ノーマル・ピープル

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    数時間で一気読みした。セルフメディケーション本です。


    ただの小さい町で育った2人の幼馴染の恋愛小説だと思ったけど、全然違かった。社会的格差やいじめ、恋愛の不平等さ、孤独感、フェミニズム...様々なことを考えさせられる一冊だった。個人的に共感することも多くあった。読んでいてお互いが孤独感を感じて、依存していると思ったけど、最後のページ、最後の数行でのマリアンの言葉で全て納得した。本当に素晴らしい、素敵な本でした!

    ※アディ・ラルーが好きな方はオススメです!
    しかしながら、翻訳が少々...と言った感じは(個人的に)ありました。なので星4です。意味は分かるけど、なんとなくわかりずらいような感じ

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    2023年01月14日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    自分が傷ついているのを見せるのは負け、それで相手に辛辣な言葉を吐いてしまう。そういう場面が、何度も繰り返し出てくる気がする。
    ボビーもフランシスも、近くにいたら仲良くできないし面倒な子たち。でも自信家に見えるボビーがふと吐く本音、やめとけよーと思うけど、混沌に飛び込んでくフランシス。2人とも清々しかった。

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    2022年09月07日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    彼がいつものように全部小文字でメールを書いていたので、気が楽になった。こんな緊迫した状況で大文字を使われたら、もっと大事件に感じたことだろう。

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    2022年06月22日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    ネタバレ

    ストーリーや起こるできごと、ひりひりするような若さは超普遍的でありつつも、登場人物の設定や関係性、ディテールの描写は超現代的で、とてもおもしろかった。また、文章が読みやすく、ぐいぐい読んでしまった。

    知的ユーモアあふれるフランシスの視点が本作の大きな魅力だと思うのだけれど、若さゆえか主観的な評価と周囲の反応が食い違っていることも多いのがスリリングで、フランシス本人を含めキャラクター造形を想像する作業がとても楽しかった。

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    2022年02月14日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    21才頃のアイルランドの知的な女子大生とさらに知的で美しいレズビアンの友達、そこに入り込む気弱なイケメン俳優と作家の妻の夫婦の間の人間関係をメインにゆっくりと少しづつ人間関係が動いて戻ってまた動いてしていく。ゆったりとした、だけど感情の起伏は激しい物語の流れの中で人と人の間の微妙なつながりやずれが詩的にに描かれる。会話と地の文が一続きになったクールな文体が不思議と癖になり、性別も年も違う主人公の心になんとなく寄り添ってしまう自分がいた。

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    2021年12月07日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    「年上の既婚男性と不倫」という枠にはめたくなるけど、二人や取り巻く人たちにそれぞれの事情があって、全く一筋縄ではいかないというのがリアルだった。ニックとの関係に悩むフランシスの本音とか、完全無欠の勝者のようなメリッサが見せる弱さとか、共感するところも多く、登場人物たちに感情移入して読めた。

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    2022年12月08日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    シンプルな文章が良かった。
    フランシスは知的に振る舞うけど
    時々痛々しさを全面に出してて(多分無意識)
    そこが読んでて自分にも同じシーンではなくても
    似たような振る舞いをしてたなあと思い出した。

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    2021年11月10日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    ネタバレ

    特異ではない関係性が、当事者の言葉によって複雑な関係性を持っているということがわかる。
    村田さんの帯の言葉に納得。

    ずしんとくる読後感。浮かび上がる問題や疑惑に自分も一呼吸おいて考えないと読み進められなかった。凄まじい、、

    最後のシーンは特に大切にしまっておきたい。惹かれ合う間柄において、こんな会話ができたらいい。

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    2021年10月03日
  • ノーマル・ピープル

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    ノーマルピープルのタイトル通り、いわゆる普通の人の話。お金持ちの彼女。そうではない彼氏。くっついたりはなれたり。ありふれた者同士のLove Story。(cf:Mr.Children)

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    2025年08月08日
  • 美しい世界はどこに

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    ネタバレ

    やっと読み終わった。前作のノーマルピープルは読みやすかったが、こっちは読みにくかった。メールの話している内容が自分には固すぎて、マジで論じてるの?と置いてかれた。
    そうやって、マクロ的に論じてる個人のミクロな問題から目をそらしている、ということを描いてたのだろうか。

    女性二人が不安定で、男性二人も不安定ながらも女性二人を救うナイト(騎士)のような描き方が少女小説っぽかったな。

    サイモンが年下の女性が好きなのがはっきりした時には、ウワッてドン引きした。文章だと年齢はわかりにくいが、年上なんだよなあ。ヤバいよなあ。
    最後はアリスもヤバいと指摘してたの良かった。叙述トリックすぎる。

    結局ハッピ

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    2025年05月05日
  • ノーマル・ピープル

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    裕福な娘と、そうではない青年の恋愛小説。くっついたり離れたりを繰り返しながら、お互いにかけがえのない存在であることに気づく。ドキドキや切なさはないが、現実的な二人の関係性にひかれた。

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    2025年03月30日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    フランシスのこじらせ具合が自分にも持ち合わせてるものでそれが明確に文章になってて、自分の感情はこういうものかと客観的に考えることができたし、共感できることが多かった。
    それが難しいんだけど、自分の気持ちを素直にちゃんと伝えられればそれが一番。何故かそれがすんなりできず難しいんだけど…

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    2024年09月01日
  • ノーマル・ピープル

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    アイルランドの田舎の高校生男女2人が、おとなになっていく過程を、2人の関係性から描いたお話。
    高校でのスクールカーストが、貧富の差ゆえに、大学では逆転してしまうところなど、子供の頃の社会と大人の社会のあいだにある理不尽な違いは、日本よりも海外の方が顕著なんだろうなと想像しながら読みました。

    二人の間には、いわゆる、ソウルメイトのような、でもそんな爽やかな言葉では言い表せないような絆もしくは共依存があって、すれ違いまくりこじらせまくり、ラブストーリーと友情物語を行ったり来たりする息苦しい感じも、リアルな青春小説という感じ。

    毒親(毒家族)との別離がなかなかうまくいかないところや、友達だと思っ

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    2024年06月09日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    内容に反して透明感のある小説。そのためか、主人公の人生に優しく寄り添うことができた。改めて、自分自身に孤独に向き合う誠実さを持ち続けたいと思わされる、読後感の良い本だった。若いって羨ましいけど…実は色々と大変なのだ!

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    2024年03月11日
  • カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

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    ネタバレ

    特に何かが起こる訳では無いけど常に主人公の緊迫した状態が伝わってきて、主人公が危ない選択をしてしまうんじゃないかってハラハラしながら読み進めた。どんどん不倫の沼にハマっていく主人公とニック、未練が残るボビー、他人と浮気していた過去を持ちながら自分が浮気されると嫉妬に狂うメリッサ、全員に弱い部分があって人間の本質が描かれているような気がした。周りの人間を素晴らしい人間、能力ある人間だと思い込みがちっていう言葉が刺さった。

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    2024年02月22日
  • ノーマル・ピープル

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    ネタバレ

    読むのに3、4ヶ月くらいかかっちゃった
    コネルが、自分のマリアンへの好意は結局他の人と同じく支配欲から来ているんじゃないか、葛藤しながらもそんな自分を受け入れてマリアンにも向き合う様子が印象的
    コネルもマリアンも、まさに現代の若者って感じのメンタリティで、なんかすごくわかる、、と思いながら読めた

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    2024年01月08日
  • ノーマル・ピープル

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    ☆☆☆ / なんだかすごく読みにくくて、読むのに時間がかかった。同世代の頃に読んでいたらもう少し入り込めたのかも。

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    2023年12月03日
  • ノーマル・ピープル

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    ネタバレ

    何か目立つ始まりとか終わりとかがある訳ではない、主人公たちの気持ちや会話や周辺人物の動きをつらつら描写した小説、読んだことなかったかもしれない。思い浮かんでは答えの出ないまま消えて時間が経てば別のことに置き換わる主人公二人の思考の数々は現実みがあるが、それの楽しみ方を自分は知らない。二人の終着点が気になったので読み進めることができたが、面白かったかどうかよくわからなかった

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    2023年11月29日
  • ノーマル・ピープル

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    人からどう思われるか、見栄、自己肯定感の低さ、未熟さ、お互いのパワーバランス、属してる環境など色んな要因ですれ違いまくる2人を見ているともどかしい。2人の心の闇というか抱えている問題が繊細に描かれていて、単純にどちらかが悪いと言い切れないようなどちらにも問題があるようなほの暗さが終始続くため明るい話ではないけれど、不思議と瑞々しい青春に思える。

    マリアンの「自分の本当の人生はどこか遠いところで、自分抜きで進んでいるという感覚があったがどうすればそこにたどり着いて参加できるのか分からなった」っていうところに共感してしまう

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    2023年09月19日
  • ノーマル・ピープル

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    アイルランドの高校生が大学生になって大人になるまでの恋愛。

    お互い気持ちが通じてるはずなのに、周りの環境など自分たちとは関係のないところでうまくいかないこともある。
    だけど本来恋愛関係は周りがどうとか気にせず、ふたりがよかったらそれでいいんだけど、若いと色んなことが気になるよなと思ったりした。

    海外原作の小説に読み慣れていないこともあり、少し読みにくく感じる部分があったけど、マリアンみたいに漠然とした虚無感を抱えてる友人がいるので、なんとなく彼女に親近感があった。

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    2023年05月21日