サリールーニーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
数時間で一気読みした。セルフメディケーション本です。
ただの小さい町で育った2人の幼馴染の恋愛小説だと思ったけど、全然違かった。社会的格差やいじめ、恋愛の不平等さ、孤独感、フェミニズム...様々なことを考えさせられる一冊だった。個人的に共感することも多くあった。読んでいてお互いが孤独感を感じて、依存していると思ったけど、最後のページ、最後の数行でのマリアンの言葉で全て納得した。本当に素晴らしい、素敵な本でした!
※アディ・ラルーが好きな方はオススメです!
しかしながら、翻訳が少々...と言った感じは(個人的に)ありました。なので星4です。意味は分かるけど、なんとなくわかりずらいような感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレやっと読み終わった。前作のノーマルピープルは読みやすかったが、こっちは読みにくかった。メールの話している内容が自分には固すぎて、マジで論じてるの?と置いてかれた。
そうやって、マクロ的に論じてる個人のミクロな問題から目をそらしている、ということを描いてたのだろうか。
女性二人が不安定で、男性二人も不安定ながらも女性二人を救うナイト(騎士)のような描き方が少女小説っぽかったな。
サイモンが年下の女性が好きなのがはっきりした時には、ウワッてドン引きした。文章だと年齢はわかりにくいが、年上なんだよなあ。ヤバいよなあ。
最後はアリスもヤバいと指摘してたの良かった。叙述トリックすぎる。
結局ハッピ -
Posted by ブクログ
アイルランドの田舎の高校生男女2人が、おとなになっていく過程を、2人の関係性から描いたお話。
高校でのスクールカーストが、貧富の差ゆえに、大学では逆転してしまうところなど、子供の頃の社会と大人の社会のあいだにある理不尽な違いは、日本よりも海外の方が顕著なんだろうなと想像しながら読みました。
二人の間には、いわゆる、ソウルメイトのような、でもそんな爽やかな言葉では言い表せないような絆もしくは共依存があって、すれ違いまくりこじらせまくり、ラブストーリーと友情物語を行ったり来たりする息苦しい感じも、リアルな青春小説という感じ。
毒親(毒家族)との別離がなかなかうまくいかないところや、友達だと思っ