酒井以のレビュー一覧
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主人公は小4の蓮。スイミングスクールに通っている。4月、蓮は自転車を漕いて「受かる 受かる 受かる」と年に1度のスイミングスクールの特訓生の検定試験に向かっている。
結果は不合格。運動は得意ではないけれども水泳はまあまあで、コーチから検定試験勧められた。3ヶ月、ゲーム仲間との遊ばないで一生懸命に練習した。その上、弟のりんが特訓生の検定に受かっていた。とても悔しい。黒いモヤモヤを抱いてしまう。
そんな中、蓮は市民プールに行った。掲示板には「すいすい川原クラブ」の7月8月の募集があった。2か月毎にレベルやテーマを変えた教室で今回のテーマは「トライ」3人の募集だったけど、当選して通う事になる。
先生はおばあさんの春さん、メンバーは蓮も含めて4年生の3人。海音(かいと)は太めで全然泳げない。陽太(ようた)は6年生かって思ったほど背が高くて早く泳げるのに本気を出さない。春さんに具体的なアドバイスを貰って蓮はタイムを縮めていく。
先生にもメンバーにもいろいろな思いがあるし、事情があることが分かっていく。
近しい人とは比べてしまうし成功を喜べない、ことは大人もあるなと思った。スイミングスクールと同じことを蓮は指導されているのに、指導の仕方で大分飲み込みが異なるところも考えさせられる。 -
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2026年 小学校中学年課題図書
読みやすく、夏休みの水泳教室を舞台に4年生男子3人とおばあちゃんコーチ春さんのお話。
主人公、蓮のマジメな感じ、いるいるこういう子。水泳の特訓生選抜に落ちるという挫折からお話が始まるが、すぐに市民プールで練習したりと、まっすぐ!!
周りの目を気にして思いっきり泳ぐのが怖くなった陽太。ささいなきっかけで友達から仲間外れにされた経験があった。
練習の意味をしっかり考えるのはどんなスポーツにも通じるので感想文に書きやすそう。
春さん
「物事は、そんなに単純じゃないからね」
「いろいろ感じていろいろ考えて、いろいろ気づく。そういうものなんだよ」
私もプールでラッコ浮きするのが好きなので、プールの気持ちよさを思い出しながら爽やかに読めました。 -
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二人の子供のすれ違いと成長の物語
この物語は、ミヒロとリサの双方の視点が交互に切り替わります。
リサが気になって仲良くなりたいミヒロと、自分を守るために周囲とのかかわりを避けたいリサの間の、すれ違いや変化が描かれます。
児童文学らしい、シンプルながらも優しくて前向きな物語です。
ミヒロの頑張りや、周囲の人とのふれあいによってリサの心が開かれる過程が描かれており、優しく胸を打たれます。
それにしても、夏休みの宿題として「苦手なことを一つ克服する」という指示は…。
意義は理解できますが、子供にしてみればハードルが高く感じますね。
昔の私なら何をテーマにしただろう。「字をきれいに書く」とかかな? 克服しようとしたことがないから、今もできない笑 -
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ネタバレ小4の蓮は、スイミングスクールの特訓生検定のために3ヶ月間一生懸命に頑張る。でも結果は不合格。普段どおりで、特別な練習をしていなかった弟の凛は、合格。水泳は少しは得意だと自信もあったのに、落ち込む蓮。そんな時、市民プールで「すいすい川原クラブ」というスイミングクラブに参加することになる。コーチの春さんの指導のもと、小4の海音と陽太と蓮の3人がそれぞれ目標を立てて練習が始まる。春さんは、最小限の助言をしてくれるだけで、どうしたいのか、どうすればいいと思うのかを自分で考えるようにと言う。がむしゃらにただ頑張るだけでなく、自分の気持ちと向き合うことを教えてくれる春さんに出会って、蓮は少しずつ変わっていく。3人のクラブの仲間ともだんだん打ち解けて気持ちが通じ合っていく。小学生の気持ちに寄り添った等身大の物語は子どもにも読みやすく感情移入しやすいと思う。
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小学4年生の蓮がスイミングスクールの特訓生検定に落ちた同じ日、弟の凛はその検定で特訓性に選ばれた。
悔しいながらも諦め切れず練習しようと行った市民プールで、「すいすい川原クラブ」の3人枠抽選の「トライ」コースを知り、申し込むことに。
そこには、まともに泳げない海音とがんばらなくても上手な陽太がいた。
指導者の春さんはなんと小柄なおばあさんだったが、課題に対して自分で仮説を立てさせる指導者だった。
凛のスイミングスクールでの活躍と家族の期待とサポートにモヤモヤ感を抱きながらも、スイカ(すいすい川原クラブ)に通う蓮は、スイミングスクールでコーチに県予選出場を勧められるまでになった。
*******ここからはネタバレ*******
よくある話といえば、よくある話です。
自分のほうが頑張っているのに、頑張っていない年下の子の方が良い成績を出してしまう。
家族も、そんな気はなくても、周りからの期待が大きい子の方に手間ひまをかけてしまう。
羨ましい気持ちから、その子の成功を喜べないし、なんなら失敗を願ってしまう。
こんな事おとなになってもありますよね。
そんな気持ちの落とし所を、広いスパンで考えてみましょうと言う物語ではないかと思います。
ただまあ、大人の視点から言わせてもらうと、ナントまあ恵まれた子どもたちなんだろうと感じましたよ。
特訓性になった子をサポートできる家族、
入館料だけで有能コーチから指導してもらえる環境、
週に何回もスイミングスクールに通える家庭、
さらには、遠いスイミングスクールにもチャレンジさせてもらえるなんて!!
日本はまだまだ豊かなんだなぁと思いました。
都合よく物語が進み過ぎではありますが、この物語が成功ストーリーではなくて、失敗をどう解釈するかと言う視点で描かれていることに好感を持ちました。
ただ、蓮は記録は伸びたし、新しい視点が持てたから良いのです。
でも、サンクコストから諦めきれず引きずってしまっている可能性もあるので、そこは要注意でしょうか。
この子たちの環境は羨ましいですが(笑)、中学年さんには良い話ではないかと思います。 -
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小6の夏休みに先生が出した宿題は、苦手はものを克服すること
ミヒロは「本間リサ」と書く。
転校生の本間リサは心臓が悪いとプールに入らない。転校してきて皆んなが声を掛けてもそっけなく、一人で居る。
ミヒロは体育の授業で、度付きのゴーグルを忘れてプールサイドに行ったら、リサに出くわす。リサはゴーグルを見えるところに置いてくれていた。リサが放課後プールに入っているのを見張ってくれるように頼まれる。リサがプールに入らないには理由があった。
真面目で少し鈍臭いミヒロと、おしゃれだが心を誰にも開かない無愛想なリサ、2人の友情物語。
転校生との夏休み‥課題図書にありがちな設定。ミヒロの祖父とリサが知り合いで、祖父の将棋仲間がクラスメイトの吉岡くんのおじいちゃんとか、おいおいと突っ込みたくなる箇所はいくつかありますが、読み易く、わかり易く、楽しめました。親の離婚問題やら再婚問題やらも入っています。リサが受けたイジメは驚きなのですが、人って集団になると残酷だからあり得ると思いました。怖い怖い!
良いなぁー友情!と大人でもなりますが、本音でぶつかればステキな関係が出来るのかも。ね、かもねーですよ。 -
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この本のシリーズ、おはなしサイエンスシリーズは、9類の児童書を著作している作家が、現在の科学のテーマをお話を通じて伝える。巻末には、そのテーマについての説明がある。ページは80ページほどで字も大きく中学年から読める。
この巻はAI(人工知能)について。
6年2組の僕こと新(あたる)は、お父さんと二人暮らし。AIを搭載したコミュニケーションロボットのピコに起こしてもらいたい一日を始める。ピコは手のひらサイズ、データを集め分析し判断をくだす。電池が減ると充電器まで自分で移動する。
学校から帰ると「新おかえり」と言ってくれる。前は「おかえり」「ただいま」を自分で言っていたのに。
今日、金曜日は、クラスでのディベートゲーム分けをする日だ。テーマは「AIは必要か」で、まず先生がAIにはついて説明してあとは自分で考える。
クラス全員が肯定側と否定側に分かれて、ディベートスピーチに参加したことのない人の中からくじ引きで3人選ばれる。ばくは肯定側から選ばれた。再来週の本番まで肯定側に選ばれた3人は調べて話し合って臨む。
ディベートでは、双方AIの良いところ、このまま進むと危ない事態になるのではないかと、双方スピーチをした。そしてクラス全員のジャッジで勝敗が決まる。
AIにはついてはもちろん、ディベートの事も分かる。スピーチを読んで、公立の小学校ではこんなに子ども達が調べて発表まではなかなかいかないのではないか、の考えがちらっと頭をよぎった。科学読み物として児童書として、とても良い本だ。
私はこのように物語になっていた方がが知識が読み易いし知識として残るタイプだ。児童もそういうタイプはいる。薦めたい。 -
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ネタバレ早くに両親をなくし、親の借金返済のために学校にいかずに祖父と漁業をしている小6の男の子。
このことが教育委員会や市役所などに知られ、本土の施設に入れられる話をきいた同級生(5人全員)が海の生き物や物をネットショップで売って借金返済を手伝おうとする物語だった。
子供のアイデアをもとに、だんだんと大人が協力していくところが面白かった。
販売するためにホームページ作成やテレビ出演など在り来りな方法でのPRのおかげで20万円も売り上げたのには驚いた。
結局、漁業をしている男の子とその祖父は、お金を受け取らないし施設にも行かないと言っていたけれど、その後借金返済はどうなったのか、また
ネットショップで売り上げたお金は どうなったのか気になった。