日本文藝家協会のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
カレー好きの私としてはそそられるタイトルだと思って手に取ったけど、夏のカレーは原田ひ香さんの物語のタイトルというだけ。
他はカレーとは全く関係なかった。
レビューを見たら、皆さん引っかかっていたようで…私だけじゃなかった。
特にテーマがあるわけじゃないみたいだけど、家族や友だちとの不思議な関係を描いたものが多かった。
特に好きだったのは2編。
三浦しをんさん「夢見る家族」
ネジのやり場のない気持ちがわかり過ぎて、一緒にモヤモヤ。
宮島未奈さん「ガラケーレクイエム」。
ガラケーの懐かしさと、実際に自分にもありそうな出来事に親近感を持った。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ小川哲さん目当てで読んだが、意外にも他の作家の短編が気に入った。
特に表題作(著者:原田ひ香さん)。想い合いながらも結婚はせず、長らく会っていなかった女性との再会のシーンから物語が始まり、過去を思い出す構成になっている。
あと一言、互いに想いを告げていれば…と思うが、そう上手くいかないのが恋愛なんだろうな。冴子の葬式に参列していた帰りだったとは驚いた。一番言ってほしかったことを言ってもらうために冴子は現れたのだろうか。それとも自分を印象づけるために、一生忘れないでいてもらうためだったのだろうか。どちらにせよ、もう冴子のカレーを食べられないと思うと切ない。
宮島未奈さんの『ガラケーレクイエム』 -
Posted by ブクログ
日本文藝家協会編『雨の中で踊れ 現代の短編小説 ベストセレクション2023』文春文庫。
日本文藝家協会が2022年に文芸誌などに発表された短編小説から12編をセレクトしたアンソロジー。『ベストセレクション』を標榜する割りには心を掴まれる短編は1編も無かった。強いて言えば森絵都『雨の中で踊る』が良かったくらいだろうか。
佐藤愛子、森絵都、一穂ミチ、まさきとしか、高野史緒くらいまでは読めるが、君嶋彼方から後の短編は酷いものだ。
佐藤愛子『悧口なイブ』。含蓄のある短編。最初の短編ということで、軽いジャブから始まったようだ。ある国の政治科学研究所で、電子計算機と向き合う毎日を送る定年間近の男は