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Posted by ブクログ
何を混ぜてもカレーはカレー味になるように、純文学・エンタメ入り乱れる短編集だったけど、なんとなく全体的にまとまりもあったような気がした。
すごいのはハズレ作品が全くないこと。本当に全部面白い。ハイクオリティ。カレー食べたい。
特に好きだったのは、最も設定がバグってる澤西祐典さん『貝殻人間』。貝殻人間は海から貝殻とともに上陸し、生きている人間と瓜二つで、本人の生活を乗っ取ってしまう。そんな事件にあった八人が夜の海辺に集まり、キャンプファイヤーをしながらそれぞれの境遇を語り合う話。
貝殻人間に生活を乗っ取られて怒ったり、絶望したり、中には自分の人生を乗っ取ってくれてありがとうと感謝してる人も。感情の書き分けが面白かった。個人的な話が、後半社会性を帯びていくところも最高だった。
萩原浩さん『ああ美しき忖度の村』も面白い。忖度祭開催の会議の一部始終。本当にこれくらい進まない会議ありそう。笑った。
武石勝義さん『煙景の彼方』も面白かった。タバコの煙で作った輪のなかに、映像が見える話。なんとその映像、幻ではなく……。
Posted by ブクログ
カレーが直接出てくるお話は「夏のカレー」一編だけ。でも、この短編集に収録されているどの作品もスパイスがピリリと効いていおり、その意味ではこのアンソロジーの題名としては相応しいと言える。
表題作の「夏のカレー」は主人公が自分の世代と同時代を生きているので、感情的には没入できて、物語に入り込めた。ただ、あまりに偶然に出会いすぎるのが興を削いだ。
「ああ美しき忖度の村」はこのアンソロジーの中で一番コミカルで、この感じすごく分かると思わず忍び笑いをしてしまった。
山田詠美、武石勝義の作品はどちらも少し湿り気を帯びていて人生の厳しさや虚しさを感じさせるものとなっている。
お初の作家さんも何人かいたが、どの作品も面白く水準以上のアンソロジーであると感じた。
Posted by ブクログ
どれも秀逸!
まさにタイトルのカレー通り、上手いだけではないピリッとスパイスを利かせたようなお話ばかりだった!
浮気性男とその家族を下北沢のランチを通して
カラッとした描いた『下北沢の昼下り』
奇妙な夢にまつわる家族を描いた『夢見る家族』
AIが殺人犯を追求する、
『AI detective 探偵をインストールしました』
自分とそっくりの人間が海から打ち上げられる
『貝殻人間』
トー横女子とホストの悲しい終焉を描く
『ジョン&ジェーン』
猪田という同級生が亡くなったらしい…
一体誰??『猪田って誰?』
実はおばあちゃんは違う人だった!
母の思い出話から実祖母の姿が思い浮かぶ
『シスターフッドと鼠坂』
忖度で溢れる村を変えられるのか!?
『ああ美しき忖度の村』
1番結婚したかったけど、できなかった人がいる。
その人が60歳にして自分に会いに来た…
『夏のカレー』
ガラケーを解約するのを忘れていた携帯のメールアプリを開くと、そこには同級生からメールが…
『ガラケーリクイエム』
吐き出した煙草の煙の輪の中に、不思議な光景を映し出す数奇な男の人生を描いた『煙景の彼方』
どれも好きだけど、特に好きな作品は…
『AI detective 探偵をインストールしました』
『猪田って誰?』
『夏のカレー』
かな!
豪華すぎるアンソロジーでした✎
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