小山太郎のレビュー一覧

  • デザイン経営 各国に学ぶ企業価値を高める戦略

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    デザイン経営という考え方について、グローバル企業の具体的な事例を通して学ぶことができた。商品の購買や満足感には空間と調和するデザインが持つ力が大きく、それが企業価値の長期的な向上につながることは納得に値した。バルミューダやダイソン、イケアに現代自動車と、世界中で成功しているデザイン経営の事例を見ると、CDOと呼ばれるようなデザイン責任者が会社の指揮を取れる仕組みだと機能する。アップルではティムクックがCEOになってからは、デザイナーが好きな製品を追求できる環境が無くなったことが近年のアップルの停滞につながってるとされる。今はApple Watchや新しい製品を通して、デザイン的な製品の価値を再

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    2025年04月27日
  • デザイン経営 各国に学ぶ企業価値を高める戦略

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    デザイン経営という、抽象的な概念を扱った本なので、難しかったです。
    デザインに注力することで好業績をあげている企業があって、それらの企業事例を紹介しています。
    この本では、デザインと言っても3つの種類があるとしています。
    a. ビジネス上の問題解決
    b. 最終製品の「かたち」の決定
    c. 工学的設計
    この3つが様々な意味で用いられる、ということだそうです。
    イタリア、米国、中国、韓国、日本、北欧のいろいろな企業を紹介しています。

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    2025年03月31日
  • イタリアのデザイン思考とデザインマネジメント

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    ネタバレ

    献本されたので読んでみた。デザイン先進国であるイタリアのデザイン起業家数十名が、具体的なデザインマネジメントの仕方を生々しく証言している第5章が圧巻。マーケティングでもなく、ラグジュアリーでもなく、グッドテイストを中心にしてデザインマネジメントが行われているというのには驚いた。日本企業はこのマネをすればいい。それに、デザインデザインとは何か、という問いに対する最終解決的な定義がなされていて面白い。そもそも、イタリアでデザインを意味する言葉はプロジェクト(progetto)であるため、designという言葉の語源を探るのは意味がないわけだ。そもそもデザインの起源がバロックであるというのは初耳。今

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    2021年03月15日
  • デザイン経営 各国に学ぶ企業価値を高める戦略

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    トム・ケリーの「発想する会社」を読んだのは今世紀になってからか…それ以来IDEOに対する尊敬はずっと続いています。個人的な思い出もいろいろあるけど、それはさておき「デザイン経営」というストレートな書名に、これは読まないわけにはいかない、ということでチェックしました。イノベーションの方法論として、この言葉を使う書籍はあったような気がしますが、シンプルにタイトルとして見たのは初めてです。ただあとがきにあるように本書が「失われた30年を取り戻すための処方箋」だとしたら「発想する会社」の時点から日本の経営はあまり動いていないのかもしれません。それが成し遂げられなかった歴史的要因についての著者の視点をい

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    2025年06月18日
  • デザイン経営 各国に学ぶ企業価値を高める戦略

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    事例が豊富で図解がわかりやすかった。
    一概にデザイン経営といっても様々なアプローチかわあることがわかった。

    デザインプロジェクトのタイプに国別の傾向があり、そこに社会的・文化的な背景が紐づいていることも興味深かった。

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    2025年06月11日
  • グッチの戦略―名門を3度よみがえらせた驚異のブランドイノベーション

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    ラグジュアリーブランドとしてのグッチの歴史と戦略がわかる。
    デ・ソーレによる改革がとても重要だったようだ。
    ブランド購入をする市場として、日本は1国で全世界の10%強を占める。すごい。
    クチュリエとは、遠近画法に向かう建築家、形態を求める彫刻家、色彩に向かう画家、調和を求める音楽家、プロポーション(均整)の感覚を求める哲学者である。
    KERING 「家」「健康」を意味する言葉にingをつけた造語。

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    2018年12月31日
  • デザイン経営 各国に学ぶ企業価値を高める戦略

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    将来のビジョンを打ち出し設計をしていくことの重要性は、製品開発にとどまらずサービスや制度、環境デザインにも通じるので、そこまで話を広げてほしかった。

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    2025年05月30日