浅田アーサーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
NHK『視点・論点』で著者の川畑さんのお話を聴き、とても興味深くこの本を読むきっかけになりました。
認知症について「ごはんを食べたことを忘れる」「『あなた誰?』と言われる」といったイメージがあるのではないか、といった話が冒頭にありましたが、この本を読むまでまさにそうでした。
本編での認知症の当事者視点からの行動理由は驚くことばかりで、想像もできないパターンがほとんど。
いかにこれまで何も知らないでいたか、そして行動の意味に何となくでも見当をつけられれば介護者のストレスも多少は軽減できるかもしれない、そんなことを基本のきから教わった気がします。
字が少し大きめでマンガのボリュームが多めなのもとっつきやすくてあっという間に読めました。
今まで親をはじめ周囲に認知症のきざしがみられる人はいなかったけど、いつ介護者になるかもしれないし、自分が当事者になる可能性だってある。
その心構えのためにも今読めてよかったし、これから先もお守りじゃないけど手元に置いておきたい1冊です。 -
Posted by ブクログ
電車広告から
【ポイント】
・寄り添いながら安心感与えるように
コミュニケーションをとる
(時間、場所、感情を共有する)
・認知症の人の自尊心を傷つけないように
(役立たない、何もわからなくなってしまう不安感、喪失感を抱かないように)
・残された能力を引き出し
その人らしい人生を送ってもらうという観点が
必要
・認知症が進んでも感情記憶は最後まで残る
(感情記憶…喜怒哀楽や好き、嫌いなど感情に基づく記憶のこと。
誰かと話した時に
話した人の顔や名前は忘れてしまっても
その人と話した時の感情は残っている)
そのために
①相手の存在を認識して見つめ合う
②穏やかに微笑む
③適度に相手に触れる
④相手の長けているところをほめる
⑤身振り手振りを多用して言葉を伝える
かきくけこの話が有効
過去、家族
季節、気候
苦労話(明るく前向きなもの)
健康
子どもの話
・症状悪化のステップ
不安→不満→不信→不穏
※認知症の人が発するのは不安だけ
不満より先は介護者や家族の側にこそ
あることが多い
・症状回復のステップ
安堵→安心→愛着→安穏
※認知症の人は覚えることが苦手でも
感情は残っている
・失語(言葉が出にくい)
→寄り添ってコミュニケーションをとることが
安心感につながる
(顔を見る、相槌を打つ、おうむ返しなど◎)
・言葉の理解ができにくい(2倍速以上で聞いているイメージ)
→①言葉の句読点を意識、
②わかりやすい単語で話す
③短い2.3語で伝えると◎
笑顔も◎
・幻覚見間違え
→共感
・失計算
→「とりあえず紙幣を出せばお金は足りる」
という経験は誰もが持っている
財布が小銭でぱんぱんになってきたは要注意
買い物の機会は奪わない方がいい
自尊心が傷つかないように
簡単な計算を出すのは控える -
購入済み
愛の本
認知症になった親族はいないが、相手の立場に立って考える愛の本ですね。想像力を広げて、他人の心を傷つけないように尊重して付き合う。雑に扱って良い人なんてこの世にはいない。認知症の人に限らず、自分をうまく表現できる人なんて限られているので、全国民必読の書ではないでしょうか。
-
Posted by ブクログ
認知症の患者数は2025年には700万人に達し、65歳以上の5人に1人が認知症。2050年には1000万人を超えることが予想されています。
認知症の方と接するのは、今後というか、既に他人事ではなく、身近な事といえます。
私も認知症の方と接する機会があるので、アップデートのため拝読しました。
「無知は恐怖」と改めて思いました。
本の中でも、認知症について、同じ様な表現で著者の方が書かれていました。
こちらが対応の仕方をきちんと知っていれば、認知症の方も穏やかに自分らしく過ごせる事が往々にあるそうです。
本書では、マンガで「家族やケアをする人が見ている世界」、その横のページに「認知症の人が見ている世界」が描かれており、その後、解説、対応のポイントの説明が書かれていて、初心者でもわかりやすい内容だったと思います。