いわしまあゆのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大きな事件が起こるというよりは、日常の中で誰もが抱えるモヤモヤや悩みにそっと寄り添ってくれるような作品だった。短編集でありながら、それぞれの話がゆるやかにつながっていて、一冊を通してテーマに一貫性があったように感じる。
おそらくこの本のテーマの一つは「自立」と「人を頼ること」なのだと思う。私はこれまで、自立とは人に頼らず一人で何でもできるようになることだと思っていた。しかし、この作品を読んで、自立とは誰の力も借りずに生きることではなく、必要な時には周囲の人を頼りながら、自分らしく生きていくことなのだと感じた。
人を頼ることは弱さではなく、自分にできないことを認めることでもある。それは簡単な -
Posted by ブクログ
五人の中年女性たちの再出発を、「わかば洋傘店」の傘が受け止めてくれているような印象の短編集。
女性が「ひとりで生きる」ことを全肯定してくれていた。さまざま呪縛を脱ぎ捨て、自分の足で新たに歩み出そうとする登場人物たちの姿はとても晴れやかだった。
読み終えると、むしょうに傘を新調したくなる。傘はわりとお気に入りのものを長く使うタイプなので、今も使っている折りたたみ傘はもう十年ものとなって撥水効果が薄れている。もうどれほどの雨を凌いできてくれたんだろうな。
雨を降らせないことはできないけれど、傘をはじめレインブーツやレインコートなど好きなものを選んで身に付けて、気持ちを明るくすることはできる。
雨の