いわしまあゆのレビュー一覧
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久しぶりの寺地はるなさん。
わかば洋傘店を中心に、これまで色々なことに触れてきた少し疲れた40代女性たちのこれからのお話でした。
うまくは言えないですけど、『よしっ』って力が湧いてくるような作品。
心に響く言葉もいっぱいありました。
作品の感想とは離れてしまいますけど、僕、傘が嫌いなんです。
濡れた傘を持ち歩くのが嫌。
濡れていない傘(雨降ってなくて必要のない傘)を持ち歩くのが嫌。
傘で片手を取られるのが嫌。
傘をさしても結局色々濡れるのが嫌。
傘の絶妙な短さが嫌。
とまあそんな感じで傘は嫌いなんですけど、そんな僕でも『今度雨が降ったら傘買おう』って前向きになれる素敵な作品でした。
ありがとうございましたm(_ _)m -
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久々に「the恋愛小説」を読んだ〜!
恋の始まりのむず痒い感じも、「絶対両思いやんけ!!」っていう期間のもどかしくも甘酸っぱい感じも、付き合いたての自分ばっかり好きなんじゃないかみたいな感情も、元カノに嫉妬しちゃう感じもとてもよかった〜。
欲を言えば主人公→琴引さんの感情というか好きになる理由とかは主人公視点だしまあよくわかるんだけど(琴引さんがとても魅力的に描かれていたので)、琴引さん→主人公であったり、久米→主人公の理由がちょっと不透明というか、潔癖症という特徴があるだけでそんな二人から言い寄られるような人柄だったか?とは思ってしまったので、番外編では美冬ではなくて琴引さん目線の話が読みたかったかな…。
砂村かいりさんはこれからも追いたい作家さんです!
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久しぶりの寺地さん、やっぱりいい……!
温もりのあるストーリーは安心感があるし、連作短編集が好きなので嬉しい。さまざまな境遇の40代女性が描かれており、共感する場面がたくさんありました。
寺地さんは、作品のなかで言葉にならないモヤモヤした気持ちや人には言いにくい気持ちを代弁してくれている。
洋傘店をめぐって、登場人物がゆるやかにつながっていくのも良かった。人とのつながり、心地いい関係性に気持ちがほぐれていく。
私が特に好きだったのは、「走れ杏子」と「みつほとクリームソーダ」。大好きな場所があって、そこでの時間を大切にしている人たち。
ゆったりとした空気感もいいし、グッとくるシーンもあってちょっと救われたような気がしました。
私も雨の日が待ち遠しくなるような、お気に入りの傘を持つようにしています。雨の日の満員電車は憂鬱だけど、お気に入りの傘があるだけでちょっと楽しくなる。
人生も晴れの日もあれば、雨の日もある。
温かく清々しいラストも良かった。寺地さんのお気に入り作品がまた増えました。
『ひとりで生きるって、誰の力も借りんこととは違うで』
『職場での労働以外の人生だって、ぜんぶ「キャリア」だよ。空白なわけがないんだ』 -
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特別大きな出来事は起こらないけど、何気ない人とのつながりと傘が、時には比喩としての傘…困難から身を守るもの…が、キッカケを与えて気持ちを変化させていく。主人公がいずれも40代女性で個人的に近いという事もあるが、いちいち共感できてスラスラ読めた。
当初、あらすじ聞いて勝手に、傘店の店主の快活なお婆さんが軽快に解決のヒントを与えていく話?と思ったが、お婆さん自身も実は心に傷を負っていて、登場人物たちが心上向けるキッカケに関わりつつも自分も助けられていた…という事が終盤で判る。
主人公達は同じアラフォー、アラフィフながら立場や性格は違うものの、どの話も、関わる男性を内心バッサリ批判する言葉など、エッセイやXでの軽快なつぶやきを見ているような場面もいちいち共感し面白かった。 -
Posted by ブクログ
雨が降ったら。
傘をさす?ささない?
レインコートを着る?
レインシューズを履く?
雨が降るかも。
傘は持ち歩く?持たない?
折りたたみ傘を持ってく?長い傘を持ち歩く?
人生自分では選択出来なかったこともたくさんある。選択できた事もたくさんある。
悲しい時にさしたい色の傘は何色?
嬉しい時に着たいレインコートはどんな柄?
傘を選ぶように自分の好きに向かって進んでいけたらいいのに。いや、進んで行っていいのだと、ちょっと背中を押される。
雨ってちょっと憂鬱だけど、お気に入りの傘1つ欲しいかも。選ぶときワクワクするから。
さす時もワクワクするから。
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Posted by ブクログ
初めましての作家さん。そして久々の恋愛小説だった。いい恋って、背中を押してくれる感じがすごく好きだなー、と思う。
人はみんなそれぞれに事情がある。相手を思いやりながら、自分の心と折り合いをつけながら、人間関係を構築していく。相手のことを考えすぎて変な方向に解釈してしまったり、自分の思いを不適切なタイミングでぶつけてしまったり、単純にはいかないからこそ、悩むことも多い。
けれど、何度失敗したとしても、ちゃんとやり直すことができる。謝ったり、許したりすることで、もっと相手を知ることができて、深い仲になっていく。
人間関係にもがきながら、それでも一緒にいたい人と一緒に居続けるために動いていた主人公に励まされた。
失敗したってやり直せる、私も頑張ろうと思える作品。