いわしまあゆのレビュー一覧
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わかば洋傘店を取り巻く女性たちの物語。離婚してぴかぴかの一人暮らしを手に入れた初佳。お一人様USJを満喫する杏子。しっかり者のお姉ちゃんを止められないみつほ。大きなリュックを手放せない苑美。母の死から踏み出せない美禰子。
初佳が浮気して離婚を申し出る夫をあっけらかんと放り出したことにびっくり。夫の「きみたちは悪くない」と言う常套句に「わたしが悪くないのは知っている」と返すのがカッコいい。これ以上に反論できない言葉があるだろうか。そして家も彼女にとっては不要なものなので捨てる。初佳に拍手。
杏子は、元カレの「若返ったかも」などと言うセリフに「あなたは老けました」と返す。そこで引こうとしない元 -
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初佳は傘を洗う→よかった。
子供を思う母の気持ちが傘を通して、子供に伝わっていく様子に涙がこぼれた。
ソノミーテルミーもよかった。
まるで私の話かと思った。
確かに子供が小さい時は自分の時間なんかなくて、子供が大きくなってやっと自分の時間が持てた時には体力がなくなって、子育てが嫌とかこの生活が嫌とかではなく、ただ自分の時間が欲しかった。子育ての時期の自分の気持ちがわかってもらえてるような気持ちになった。
このわかば洋傘店さんに行ってみたくなった。スノさんに会って話がしてみたくなった。
どの話も最後は涙がポロっとこぼれる。
なぜこんな優しい物語りが書けるのだろう。
大好き寺地はるなさん。 -
Posted by ブクログ
40代の女性5人を主人公にした、
連作短編集
わかば洋傘店の店主、スノさんと息子の太志を
中心に、夫の浮気で離婚した初佳、独身生活を
楽しむ杏子、夢だったマイホームを手に入れた、
みつほ、子育てに奮闘し、自分の時間がない苑美、最愛の母を亡くした美禰子など、
何気ない日々の中にある、確かな幸せの話が
展開されてゆく。
じんわりとくる話だった。
大げさじゃない幸せ。
辛い時に読んだら泣いちゃうかも。
そっと背中を押してくれるような話だった。
太志の、
「あの『止まない雨はない』ってやつ。大嫌い」
に同感!
そうそう、止んだらそれで終わりではない!
雨は降る、絶対降る、そのために傘はある。
だか -
Posted by ブクログ
大好きな寺地はるなさんの作品。
洋傘屋さんの周りに現れる5人の女性のオムニバス。
私も洋傘屋さんでお気に入りの傘を買ってみたいのに、なかなかそのタイミングってないものですよね。
寺地さんの小説には、悩みや生きにくさを感じる登場人物が出てきて、その度合いや深刻さは作品によって結構まちまちですが、本作は暴力的な要素はなく、どの登場人物にも「わかる〜わかるよ〜」という部分があって、それを救ってくれる優しさがあります。
五篇から成る小説ですが、夫に離婚を切り出されて新しい人生を歩み始めた初佳の「叫び出しそうなほどの幸福感」のフレーズが堪らなく好きです。
読んでるこちらまで開放感で叫び出しそう!