スコット・コブリッシュのレビュー一覧
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デッドプール第3シリーズ最終巻。「家族」をテーマにしたこのシリーズで起きた様々な事件を経て感じたことを活かし、デッドプールが自分についての理解を深めていく流れは非常にきれいにハマっている。最終話付近の敵はそれほど盛り上がる相手ではないものの、しっかり前の要素を使っている上にデッドプールのイカれた傭兵らしい活躍を見せるのに適した相手で良かった。
クロスオーバーに巻き込まれてとんでもない結末を迎えはするのは残念だが、そこはマーベルコミックスの常だ。今後のシリーズでこの第3シリーズで熱かった要素が上手く使われると良いなぁ、と期待しつつ読み終える。
なお、サブキャラを深める話やインフィニティ・ガントレ -
Posted by ブクログ
「デッドプールが結婚!」という煽りかつギネスにも認定された膨大なキャラクターが祝福する表紙が目立つ第5巻。
結婚という大きなイベントに際して様々なキャラクターが本編中でもこまごまと描かれ、またこれまでデッドプールを担当した作家が寄稿する短編集的な話もあり、なんとも特別号な感じ。短編集てきな話はデッドプールの幅の広さを堪能することができるので、デッドプールに入門するならぜひ。
他の収録作品もアニュアル号である二重人格設定に大きくかかわる謎が明らかにされる話や、ヒトラーの客演回(!)までバラエティに富む。そしてこれらの話は独立して読むことができる。結婚自体はもちろん今までの流れあっての展開では -
Posted by ブクログ
デッドプールの人生に大きくかかわっていた組織の陰謀を暴く第3巻。こんなにシビアな話が待っているとは思いもよらなかったが、これがまたデッドプールに良く似合う。コミカルな印象の強いキャラだが、悲壮感を出せばその雰囲気にも完璧にマッチするのだということが改めてよく分かった。
作中の雰囲気すべてが暗く、重く演出されていて、デッドプールの心情に非常に共感してしまう。
それでいて熱いチームアップも忘れない。この一冊を読むだけでも損はしないだろうし、これまでのデッドプールを知っていればいるほど、ギャップに驚いたり、かつての展開を織り込んで作っているところに感服する。 -
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Posted by ブクログ
前巻に引き続き未邦訳クロスオーバーイベント『アクシス』のタイインが描かれる第7巻。キャラクターの属性…善悪の反転現象が起こる大イベントであるため、デッドプールはどちらかといえば狂人じゃなくなる、という方向性で善化するので大きな影響を受ける展開だ。なぜか「禅」に目覚めているところもポイント高い。
そして、周りのヒーローたちは悪化している状況…これが見事にハマりこんでいる。悪化したX-MENに預けてしまった北朝鮮版X-MENとの関わり方や、狂人としてのデッドプールと関わってきた仲間たちとの関係性の変化など、善悪の逆転なんて面倒な展開をここまでうまく落とし込めているのはデッドプールならでは、という部 -
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Posted by ブクログ
近年のデッドプール関連誌は本編とは関わり合いのない短編話が間々に挟まるのが常なのだが、チームアップ作品であるこのスパイダーマン/デッドプールもその例外ではない。そして、そういった短編話だけが詰め込まれたのが本誌である。つまるところ、これ単体で読んでも何の問題もないという話。継続して追いかけている身としては正しい順番で読みたいとも思うのだが、この方式であれば気にせずだれでも読み始めることができる。
巻頭に掲載されている話は特にとっつきやすい。映画を題材にしているだけにメタ台詞が映え、かつユニークなネタも多い。他の作品は現地のネタが多いからかちょっととっつきにくいかもしれない。それでも軽快に笑え -
Posted by ブクログ
クロスオーバーイベント「オリジナル・シン」のタイイン部分の邦訳。発売からしばらく経つのにいまだに本編が邦訳されていないのに先に読めてしまうという驚き。
前巻の結婚の結果起きることへの対処と、クロスオーバーの影響で娘探しの件が同時進行するのだが、そこがあまりうまくかみ合っているように見えないのが難点。クロスオーバーの要素そのものは良いのだが、一方は扱われ方がきっかけに過ぎないし、線としてのつながりがないような印象を受けてしまった。
アルティメイタムとの抗争ももっと盛り上がる形になると思っていたのだが…。
まだ活かせる要素は残っているので、次巻の展開に期待。 -