仁尾智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大好きな小泉さよさんの表紙に魅せられて即買い。
著者の仁尾智さんは、野良猫を保護して里親に譲渡する保護猫活動を長年されていて、白血病やエイズなどの猫はご自分が育てて(現在9匹の猫ちゃんがいるそう)いる猫歌人だそう。(全く知りませんでした)
何匹もの猫を保護したり、里親に出したり、看取ったりした優しくて豊かな日常が短歌とエッセイで綴られていました。
とにかく猫の描写が素晴らしくて、短い文章なのにその情景がバーーーッて浮かぶ。
楽しい楽しいって思ってたら急に悲しい話もあって、心がかなり揺さぶられました。
一番きゅーーーんときたのが
『幸せは重くて苦い
ひざに寝る猫を起こさずすするコーヒー』
我が家には「猫が膝で眠ってるときは、動かなくてよい」という暗黙の掟がある、ってところ。ほんと、そうだったな〜。
他の本も読んでみたいな。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ非常に良かった。でもなんで猫飼ってないのに自分はこんな本を楽しんでいるのか。まずは猫を飼えよ、と思ってしまう。我ながら。
そして、ケチ臭さの極地だというのはわかっていながらも、この本が1870円というのは文字数換算で言うとだいぶ文字単価が高いな、と思ってしまう。短歌だけにな!
でも良かったので複雑。合間合間に、作者が過去飼っていた猫たちのコラムが入っていて切ない。というか1割くらいは切ない短歌なのでだいぶ切ない。猫を看取ったこともないのに勝手に切なくなっている。
どちらかというと、自分のために買うよりは猫好きにプレゼントするのに最適な本なのではと思う。 -
Posted by ブクログ
面白いな と思ったのは
大抵の猫本は 自分の愛猫について
語るものだけど
仁尾さんは 保護猫の面倒も
見てらっしゃるから
ちょっと困ったな と思いながらも
猫を育て
良い人にもらわれて欲しい
とご縁を望み
そして もらわれた後の
寂しさを少し噛み締める
でも わが家を思い出すことが
ないくらいに幸せになってほしい
自分を通過していく猫たち
ぐっと涙がでそうな
猫への愛もあれば
つい本来の名前と
違う愛称がついてしまうことや
猫に囲まれて 身動きできない寝姿など
ほっこりする 短歌とエッセイ
イラストの三位一体で
心地よく読むことが出来ました -
Posted by ブクログ
ネタバレ猫を詠った短歌集。
某ブログでこの本を知り、書店にてお取り寄せした甲斐があった。
イラストもとても和むし、短歌の雰囲気によく合っている。
「誕生日すらわからない猫なので 命日くらい見届けるのだ」
ウチの仔たちは保健所に持ち込まれ、保護された猫なので、野良だったのか、飼い主からの持ち込みだったのかすら分からない。まだ子猫だったこと、怖がりだったことから、おそらくは野良出身なのだろう。当然誕生日も分からない。
この短歌が作られた背景とは異なるが、私も同じ気持ちでいる。
「猫たちよいくつで死んでもいいよ でも老衰以外で死なないでくれ」
ウチの仔たちももう十歳。健やかに猫生を全うして欲しい。 -
Posted by ブクログ
保護猫を飼いながら猫の短歌を詠む歌人の仁尾智さんのエッセイと短歌を収める。猫が大好きで、猫の生態をよく観察したほほえましい短歌が並ぶ。「猫がくるほめてほめてという顔で何か不穏なものをくわえて」「話しかけたくなる猫の横顔に話しかけても横顔のまま」「もう狩りをすることのない猫が研ぐ爪がときどき私に刺さる」「雨の日の猫を見てるとハメハメハ『雨天休み』はたぶん正しい」「なにもかも見透かした目で僕を見る猫の前ではうまく笑える」「目もあいてなかった猫が哀愁を背中で語るまでの歳月」「のどが鳴る楽器をなでる一流のネコナディストになる春の夜」「『あの頃はかわいかった』と過去形で猫に言及したことがない」
-
Posted by ブクログ
猫のいる家に帰りたい
短歌っていいね
想いがギュッて詰まってる
猫との暮らしの
喜びや楽しさや悲しみや切なさや
あふれていて
あらためて
猫との暮らしの尊さを感じて
大切にしていきたいと思いました。
私はこの本の
「小泉さよ」さんのイラストが大好きで。
猫の表情や仕草が
やわらかくて、やさしくて。
何度も見てしまう。
手帳やノートなども愛用しています。
favorite sentence
・愛に似て生温かくやや痛い猫におでこを舐められている
・もらわらていった子猫にこの家を思い出さない未来を望む
・嬉しいと「る」の音で鳴く猫がいる悲しいときの音は知らない
-
Posted by ブクログ
2022年現在、著者の家には五匹の猫がいるそうです。
多いときは、十一匹いたこともあるそうです。
みんな保護猫だそうです。
2004年「枡野浩一のかんたん短歌blog」と出会い、短歌を作り始めたそうです。
猫の歌を詠む猫歌人だそうです。
家でも、元ノラ猫のミケちゃんをずっと飼っていたので思い出しながら読みました。
<雨の日は猫が静かで雨の日はいつか来る日の我が家みたいだ>
<生きようとしている猫を看るうちにゆっくり覚悟ができてしまった>
<大きくておっとりしていておおらかでおっちょこちょいな猫はほぼオス>
<飼い主が猫に望んでよいことはもはや長生きだけであること>
<仮の名を呼びなれた頃もらい手が決まって猫の名だけが残る>
<クイックルワイパーをすぐかけ終わる じゃれる子猫がもういないから>
<最後まで優しい猫に看病と覚悟ができる時間をもらう>
<なぜ猫を愛するように人間を愛せないのかよくわからない>
<猫が逝く「もういない」という感覚があり続ける未来を生きていく>
<晩年は猫とのんびり暮らしたい 今との違いはよくわからない>
<下手だった食べかた じゃれかた 甘えかた 長生きしかたも下手だった猫>
<やさしくてエサを譲っちゃう猫がいる 外では生きづらかったろうな>
<雪が降る 外のすべての猫たちに暖とご加護がありますように>
<涙腺が加齢と猫に弱らされなにもなくても泣いてばかりだ>