三品輝起のレビュー一覧
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TeaTime編集部 / 小澤桂一 / ホートン秋穂 / スミス智恵子 / 徳田由香里 / BRITISH CAKE HOUSE / スチュワード麻子 / 堀江敏樹 / 高野健次 / Noire@圧倒的美少女 / 根岸次郎 / Uf-fu大西泰宏 / cholon佐々木智子 / Daja板倉直子 / ChaTea紅茶教室立川碧 / 土橋正臣 / 紅茶と英国菓子の店チャッツワース / 葉田いづみ / 甲斐みのり / ユイキヨミ / 田中哲 / 三品輝起 / 林望5.0 (1)
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TeaTime編集部 / 小澤桂一 / Tiny Toria Tearoom / THE THREE LITTLE PIGS さんびきのこぶた / 紅茶専門店 TEAS Liyn-an / Tea Room Grand Tour / 大段まちこ / 帝国ホテル インペリアルラウンジ アクア」 / デコラージュ / 増尾実 / ジュリスティールーム / 宮脇樹里 / 水野仁輔 / 東京スパイス番長(シャンカール・ノグチ/ナイル善己/メタ・バラッツ/水野仁輔) / 徳田由香里 / BRITISH CAKE HOUSE / スチュワード麻子 / Noire@圧倒的美少女 / 根岸次郎 / Uf-fu大西泰宏 / cholon佐々木智子 / Daja板倉直子 / ChaTea紅茶教室立川碧 / 紅茶と英国菓子の店チャッツワース / 葉田いづみ / 甲斐みのり / ユイキヨミ / 田中哲 / 三品輝起 / 林望5.0 (1)
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Posted by ブクログ
ネタバレ西荻の雑貨屋店主さんのエッセイ、三冊目。今回は「雑貨化」した物たちのみならず、同じようにインターネット社会の中で急速に世界を覆いつくしたデザイナー思考や、本の文化とビジネスの話、昔のバイト先の話など、雑貨以外の話もけっこうあってそれが面白かった。相変わらず不勉強な私には話の中で出てくる人物や文化史は大体初耳でへーっ、ふーんと読んでいくのだが、ありがちな知識をひけらかすようないやらしさは全く感じない。文章自体もあっさり乾いた感じでちょっと皮肉っぽくて、それでいて嫌味は全然ないのは著者の人柄の良さなんだろうなとしみじみ思った。何気ない日常から文化の深い話へ、映画や本の話、そしてお客さんとの会話へ、
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Posted by ブクログ
「もの」についての著者の考えや感じるところが繊細に描かれていた。
「もの」が「もの」であり続ける理由が今後ますます問われるだろうこと、そんななかで「もの」を売る立場の者として考えなければならないこと。そして、「もの」を買い、日々消費している私たちが考えなければならないこと。
そもそも私が「もの」に惹かれる理由、それを「手に入れたい」と思う理由って、なにか人間に共通する普遍的で根源的なものなのだろうか。例えば人間以外の動物でも、「もの」を自らつくり、生活に利用する動物もいると思うけれど、動物たちは「利用するため」に「もの」を作り消費するのに対して、人間は鑑賞するためだったり、権力を誇示するためだ -
Posted by ブクログ
『すべての雑貨』を読んだときは、お店を訪れたことはなかったと思う。どこにあるのかなと思っていて、行ってみたいなと。
今では何度かお店に行ったことがあるので、お店のことを思いながら読むと、一層おもしろかった。
うんうんと共感したり、そうなんだぁと思ったり。でもなぜか、読み終わると忘れていて、ページをぱらぱらと繰り直して、そうだった、こんな話だったと思い出す。
それは、つまらなかったということではなく、私の中にすーっと入っていく感じで、私にとってはよい本。今後、何度も読み返したくなるだろうし、何度も楽しめる本。
『すべての雑貨』をまた読み直したいし、次の『波打ちぎわの物を探しに』も読みたい。この本 -
Posted by ブクログ
『すべての雑貨』の著者による2冊目のエッセイ集。
前作に比べて文章に隙がなくなった。『すべての雑貨』もすごく読ませる文章だったけど、店のレジカウンターからぐちぐち聞こえる独り言に耳を傾けているような親しみやすいどうしようもなさがあって、ベンヤミンやクンデラの名前がぽこぽこでてくると同時に、「雑貨スタイリストにはなりたくない」と何度も呪詛のように唱えたり、ホットポーの存在を思いださせてくれたりするのが楽しかった。本作は冒頭に置かれた「息を止めて」から完成度が高くて脇が固い。その変わりように少し寂しさを感じていたら、高校時代の担任教師を「担任の女」(男は「男性教師」なのに!)、ディズニーランド -
Posted by ブクログ
西荻窪の雑貨店主の目を通して、加速度的に〈雑貨化〉していく世界を考えるエッセイ集。
「雑貨とは何か」という定義をめぐる話が本書の9割と言ってもいい。雑貨とは、そもそもひとつひとつ固有の専門性を持つ「道具」のカテゴリーからはみだしてしまった「その他」の物たちを指す言葉だったはずだと著者は言う。専門性からはみだすとはどういうことかというと、たとえばあるガジェットの技術開発が一旦頭打ちになったとき、スペック的には似たり寄ったりのものをデザインや広告イメージで選別するようになる。こんな風に表層上の微妙な違いでどっちが良いとか悪いとか評価されるもの、それが〈雑貨〉だと三品さんは定義するのである。この -
Posted by ブクログ
西荻の店舗、現在の店より、立地の悪かった前の店の方が、ごった煮感があり、好きだった。
良い意味で、安っぽいもの、洗練されていないモノのパーセンテージが高かったと思う。
稀にしか行かない客で、大きな買い物はしない、常連ではない。マナーは悪くないと自負しているが、上客にはなりえない。
そんな客にも丁寧に応対してくれる店主さんの本、ということで読んでみた。
文章は好ましいが、エッセイの題材によって、いいなと思える章と、あまり好きじゃないな〜と感じる章があった。
最初と最後に置かれている、祖父の思い出が綴られている章が一番好ましい。
雑貨とは何か、をぐるぐる考えて書かれたものは、面倒くさい印象。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「専門店にあったはずの工芸品も本も服も古道具も植物もみな、雑貨になった」ほぼ完全に雑貨化された世界を見つめる、雑貨屋の店主のエッセイ。前作も面白かったけど、より諦観の念が強く、乾いた視線で家族や出会った同業者、お客さんの話をする。雑貨屋店主が雑貨化に打ちのめされているなんて、武器商人が戦争を憂うみたいな話だけど、そのことに一番自覚的なのは著者本人であって、のんきに無自覚にものの本質を抜き去って「雑貨化」する同業者を白い目で見ながらも話を合わせて、苦言を呈すなんてことはしないのだ。「同業者」だからなのだろう。不勉強なもので、文中するすると出てくる文化やら思想やら音楽やら、そしてその歴史のエピソー
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Posted by ブクログ
京都の恵文社で気になって手に取って、積読していた本。そのとき、著者のプロフィールを見て、雑貨屋さんかぁ、なんかオシャレ系の人なのかなとざっくり自分の中でカテゴライズして、その瞬間に少しだけ本への期待が下がった感覚を覚えている。雑貨、オシャレというものが持っているイメージに、早速惑わされていた自分だ。
今かなと思って読みはじめたこの本は、私のそんなイメージを見透かしたように、雑貨屋の店主として、今の世の中を思ってもなかった角度から切り込んでくる。皮肉屋さんとも少し違うけど、でもやっぱり、今のメインストリームな感覚(オシャレというやつかもしれない…)から離れながら、それを眺めている(それだけじゃな