三品輝起のレビュー一覧

  • Tea Time 14
  • Tea Time 15
    ミルクティーについての情報が満載!
    今回は特に、紅茶に関する専門家の方々のエッセイが読み応え十分。
    ウーフの大西さんが書かれた「ウーフのミルクティー」など。
  • 波打ちぎわの物を探しに
    西荻の雑貨屋店主さんのエッセイ、三冊目。今回は「雑貨化」した物たちのみならず、同じようにインターネット社会の中で急速に世界を覆いつくしたデザイナー思考や、本の文化とビジネスの話、昔のバイト先の話など、雑貨以外の話もけっこうあってそれが面白かった。相変わらず不勉強な私には話の中で出てくる人物や文化史は...続きを読む
  • 雑貨の終わり
    『すべての雑貨』を読んだときは、お店を訪れたことはなかったと思う。どこにあるのかなと思っていて、行ってみたいなと。
    今では何度かお店に行ったことがあるので、お店のことを思いながら読むと、一層おもしろかった。
    うんうんと共感したり、そうなんだぁと思ったり。でもなぜか、読み終わると忘れていて、ページをぱ...続きを読む
  • 波打ちぎわの物を探しに
    雑貨、本、芸術、デザインなどに関する15編の随筆。その中で「インターネットの波打ちぎわで」のネットと消費、テクノロジーとの距離感の考察がおもしかった。
  • 雑貨の終わり
    『すべての雑貨』の著者による2冊目のエッセイ集。


    前作に比べて文章に隙がなくなった。『すべての雑貨』もすごく読ませる文章だったけど、店のレジカウンターからぐちぐち聞こえる独り言に耳を傾けているような親しみやすいどうしようもなさがあって、ベンヤミンやクンデラの名前がぽこぽこでてくると同時に、「雑貨...続きを読む
  • すべての雑貨
    西荻窪の雑貨店主の目を通して、加速度的に〈雑貨化〉していく世界を考えるエッセイ集。


    「雑貨とは何か」という定義をめぐる話が本書の9割と言ってもいい。雑貨とは、そもそもひとつひとつ固有の専門性を持つ「道具」のカテゴリーからはみだしてしまった「その他」の物たちを指す言葉だったはずだと著者は言う。専門...続きを読む
  • 雑貨の終わり
    雑貨に関連した短編が13.著者のものは初めて読んだが、何か知らない街を歩いて、これまで興味がなかったものに取り付かれてしまったような不思議な感覚だ.登場人物が未知の人ばかりで驚いた.村上春樹、大橋歩くらいは知っていたが、雑貨に絡む人は知られていないのかもしれない.著者は目の付け所が特殊で、独特の嗅覚...続きを読む
  • 雑貨の終わり
    西荻の店舗、現在の店より、立地の悪かった前の店の方が、ごった煮感があり、好きだった。
    良い意味で、安っぽいもの、洗練されていないモノのパーセンテージが高かったと思う。

    稀にしか行かない客で、大きな買い物はしない、常連ではない。マナーは悪くないと自負しているが、上客にはなりえない。
    そんな客にも丁寧...続きを読む
  • 雑貨の終わり
    「専門店にあったはずの工芸品も本も服も古道具も植物もみな、雑貨になった」ほぼ完全に雑貨化された世界を見つめる、雑貨屋の店主のエッセイ。前作も面白かったけど、より諦観の念が強く、乾いた視線で家族や出会った同業者、お客さんの話をする。雑貨屋店主が雑貨化に打ちのめされているなんて、武器商人が戦争を憂うみた...続きを読む
  • すべての雑貨
     雑貨屋さんの店主によるエッセイ集。前半は著者のお店についてのあれこれ。後半には若い頃の記憶を振り返る文章が並んでいて、俄然読み応えが増します。『最後のレゴたちの国で』は雑貨屋さんならではの青春グラフィティ。