久米絵美里のレビュー一覧
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〈野瀬小学校では、みんなでカワウソを飼っています。この子です〉(画像添付)
SNSで上げられたこの投稿は、バズって拡散されTV局の取材依頼がきて、しまいには考察班によってフェイクだと見破られ、学校に問い合わせが殺到し、野瀬小学校は一躍有名になった。
野瀬小学校に通う6年生の小野寺理子は、嘘が大嫌い。最近学校内に蔓延している嘘動画を作っている犯人が八吹写真館、通称、嘘つき写真館にいると聞きつけ、本人を突撃。
そこには錯という名の、理子と同じ年頃の少年がいた。
嘘が大嫌いな理子VS嘘をばら撒く錯という図式で展開しているように見せながら、クラス内の歪みが露見されていき弾ける、そして根本にある問題 -
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何を信じるのかは自分が何を守りたいのかで決めることを知った。また、錯と理子の真実が最後に明らかなって、錯は水川という名前であり、理子はカワウソ事件の犯人だったことを知って驚いたけど、理子やまりなが嘘をつくという経験をしたことで、学校が嘘を信じないようにするためのポスターを作ったことがすごいと思った。そのポスターに書かれていた事で心に残ったものは、アカウントは何個でも作れて、みんなが投稿していると書いてあっても少ない人が書いているかも知れないから簡単には信じてはいけないということと、様々なメディアの内容を確認しないといけないということだった
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Posted by ブクログ
ネタバレアンドロイドと人間の違いについて世の中で議論されている事を、物語を通して知れる一冊。その分説明口調で、一旦ちゃんと考えないと頭に入ってきづらい固さがちょっとある。でもお話としては、主人公の理子が友達が他の子に気を取られてモヤモヤしたり(この感じなんだか覚えがあるぞ・・・)、人との付き合いに難点があった錯が一歩踏み出したり、突然自分はアンドロイドだと言った同級生の真相に考えさせられたりと、いろいろな心模様が描かれていろいろ感じるので飽きないし奥が深い。
◯◯の有無が人間とAIの違いだと指摘するシーンにハッとして。納得。人間であるってどういうことだろう?を考えるきっかけになる本。 -
Posted by ブクログ
嘘をつくひとが悪い?
嘘を信じてしまうひとが悪い?
真実はいつも正しい?
なにが正しくてなにが間違っている?
SNS、メディアリテラシーを書いた力作。
冒頭、情報が拡散されて炎上していく様子が数ページにわたって書かれているのですが、まあその様子が恐ろしくてゾクゾクする。あっという間に燃え上がるのよね。
この話を児童書とヤングアダルトで出したことに意味がある。作者さんの力作だとおもいます。
情報とSNSにうまく付き合っていかなくてはならない、いまの時代を生きる子どもに読ませたい作品です。
登場人物が
嘘を絶対に許せない正義の学級委員長と
嘘を使って楽しく生きている謎の少年。
どちらが正しい -
Posted by ブクログ
ネタバレ亡くなった7つ歳上の従兄弟が、天国にはないという玉葱を密輸するということで毎週月曜日の早朝に会うキート。
そこで何者かが従兄弟のSNSアカウントを乗っ取っていることが判明し、犯人を突き止めるため、唯一乗っ取りに遭っていないレシピ投稿アカウントへの投稿を始める。
設定は面白そうだったけど、私にはハマらず。紗都子の境遇には同情するけど、亡くなった後の恋というのもあるだろうけど、共感はできなかった。かといって、それが自分勝手だと残酷だと憤るキートの気持ちにもなれず。アカウント乗っ取りは確かにどうかと思うけど、どちらかというとスマホにここまで預けてしまう現代社会の怖さを感じた。
キートの本名をラス -
Posted by ブクログ
良いところもたくさんあったけど、最終的によくわからないお話だった。もう一度読んだらわかるのかな。
いとこの志真人を亡くした中2のキートくん。
公園で亡くなったはずの志真人に会い、たまねぎを持ってくるように言われる。
そして、亡くなった後も更新されている志真人の色々なアカウントの更新犯人探しをしていく。
色んな人と関わっていくキートの頭の中の考えがとても冷静で刺さる言葉が多かった。
人の感情をわかったように言うのは良くないっていうのはいつも気にしておきたい
つい憶測でこうだよね、って言いたくなるけど、人のほんとのところなんてわからない
サトコさんに対するキートくんの分析?も的確だった。自分