西川清史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読んで、想像して圧倒されたこと。
歴史上の偉人も、やんごとなき人も、名を残した人も残さなかった人も、一人残らず、生きている間は、日々、食べて、出してを続けていたのだな、ということ。
あの人もあの人もあの人だって!
そう思うと、歴史上の人物が身近に感じられる。
それこそ、大化の改新の前後にも、大阪夏の陣の時も、空襲の時も。
そんな生きることとイコールといっても過言ではない行為なのに、関心の低さたるや。
好奇心いっぱいで調べまくったおじさん二人の自由研究を、大変楽しく読み、勉強にもなった。
タワマンで一気にトイレの水を流したら、とんでもないことになるんですってよ。
読めてよかった。
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Posted by ブクログ
タイトル通り排泄物の現場と歴史について、著者の経験とともに紹介したエッセイ。下水道処理の仕組み、日本のトイレ事情、鉄道や富士山のトイレ対策、歴史、汚水処理場のルポなど、新書版一冊に簡潔にまとめられていて面白かった。排泄処理関係の本は、これまでにも何冊か読んだことがあるが、著者の体験も語られているこの本の内容は生々しい感じがした。日本の下水道のシステムも少しずつ老朽化が進んでおり、これからライフラインの一つとして問題になりそうだ。 下水道についての知識を持ち、トラブルに対応できるように、このような本を読んでおくことも必要だろう。 ちなみに、著者は自分と同年代。著者は東京に住んでいたが、15歳まで