ユンジヨンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
色んな意味での旅立ちや別れがそれぞれの短編で起きるので、どうしてもものさみしい気持ちになる。
同じ場所で、あなたと変わらずこのままで、が叶わない世界。
だけどそれは決して絶望的な別れではなく、互いのことを想いあった上でのままならない別れであったりもするから、読み終わったあとに残る感情は決してネガティブなものではない。
不思議。
別れの中でも死別が最も大きなものと私は捉えてしまうけれど、今なら「またね」と言える気がする。もう会えない、交わらない時間のことだけを想って絶望する私ではなくなったような感じがする。
地球が舞台の短編の方が少ないくらい、あくまでもしっかりSFなんだけど、舞台がどこかな -
Posted by ブクログ
ネタバレyoutubeチャンネル出版区でおすすめされていたので購入。
特に好きだったのは共生仮説と館内紛失。
共生仮説について:
大半の人間が生育過程で得る倫理性・利他性、幼少期頃の記憶を忘れてしまう理由、知らない景色にデジャヴを感じ感動や郷愁を抱く瞬間など、自分だけでは説明できない身の回りのことに絡めた内容で、しかも辻褄が合うように話がつくられている部分に、研究者たちと同じように気味悪く思い大発見したかのように興奮した。秘密裏に行われていた交流のあたたかさ、別れの寂しさが心に染み入り、最後にリュドミラの裏の連作についての伏線もしっかり回収され大変美しい話だった。
館内紛失について:
「それでも