島村恭則のレビュー一覧

  • 恐怖の民俗学

    Posted by ブクログ

    「上から目線」なるほどな視点。かつ安全な状況の場合は、ホラーを楽しめる、か。脳の認識、精神性、口承の不完全性。面白い。
    霊現象の事例もなかなか怖い。科学的に明らかにされているものはきちんと説明があり、解明しえない圧倒的な深い恐怖は、そのままに書かれている。祟りとして何かを知らせているのか。沖縄のユタ、もう少し知りたい。

    0
    2026年10月11日
  • 恐怖の民俗学

    Posted by ブクログ

    本書は、自然の驚異に対して、原初的な恐怖を感じていたところから、文明の発達によって妖怪や幽霊となり、やがてエンタメとして消費されキャラクター化されると怖いの対象ではなくなっていくという「恐怖」の歴史的な変遷と考察を交え、怨霊、死霊、幽霊という曖昧だった区分を明確に分類している。

    恐怖とはつまり、投影(プロジェクション)であるということも脳科学的な側面から解説している。

    わたしたちがブランド物に価値を投射することと、心霊スポットに「怖い」という物語を投射することは同じ構造だったなんて! 

    わたしたちが恐怖を感じる一つの場所として「リミナルスペース」というものがある。

    これは廊下やロビー、無人のショッピングモールなど、本来は「通過点」や「移動のための一時的な場所」であるにもかかわらず、誰もいなくて静まり返った不気味な空間を指す言葉(ウイキペディア)である。

    本書では伝統的なリミナルスペースは山道や峠道、夜道であったとしている。

    そして脳は、文明が発達し現代的で機械的、合理的な空間で創られている都市となった現代でも、非現実的な隙間をみつけて、説明のつかない恐ろしさを投影してしまうというのだ。怖い。

    「妖怪」はもはやキャラ化され、恐怖の対象ではなくなっている。
    「幽霊」のキャラ化も、貞子は愛されキャラとしてさまざまなグッズになっている。
    幽霊もエンタメとして消費されるうちに恐怖の対象ではなくなる日がくるかもしれない。

    そうなったとき、「説明がつかない」エラーである恐怖とはどういったものになっていくんだろう。

    そういえば、「ヒトコワ」というジャンルもありますね。
    人。最後まで残る、恐怖の対象、それは「ヒト」なのか…。

    0
    2026年09月21日
  • 創元ビジュアル教養+α 昔話の民俗学入門 民間伝承の秘密を読み解く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以前から昔話には興味があった。
    昔話と伝説の違いがこの本には明確に書かれている。昔話が土着化し特定の場所や時代と結びつけられると伝説となる。
    昔話のほうがどうやら古く一般的なようである(知らなかった、伝説の方が古い感じがしてた)。
    先日会った友人に「羽衣伝説」(天女が水浴びのために木に羽衣を掛けて水浴びしている間に、それを見かけた男が羽衣を隠してしまう話)は水のある場所に生まれる、と話していて、当たり前のことなのに、全く気づいていなかった。友人の住む県の水が湧くところにやはり羽衣伝説があるという。
    河童の話も取り上げられていて、子どものころに聞いていた「尻こ玉を抜く」というのが、よく分からず、どこのことだろう?と疑問に思っていた。河童の出てくる話「九十九峠」というお話では人間の肛門を99個持っていくということになっていたが、そもそも肛門ってとれるか?と疑っていた。今も謎である。
    河童、ケンムン、キジムナーが並べられていた。奄美大島のケンムンについては全く知らないので、調べてみたいと思う。
    異類婚姻譚の代表的な話で「蛇の婿入り」が取り上げられていた。蛇が神聖視される土地では蛇の子を産み、蛇を忌避する土地では蛇の子は流される。興味深い。
    沖縄の紙商店の写真があり、結納品を扱っているという看板。調べてみたら、今でもあるらしく、沖縄風結納と書かれていた。目録や物品は本土のものと同じ物もあるが、サーターアンダギーなどが書かれていたのは沖縄独特だと思う。祖先祭祀が盛んなことも関係あるのだろうか。
    禁足地の話も面白かった。日本の禁足地を調べてみた。八幡の藪知らずは有名だけど、宗教的なものが多いのだと感じる。入ってはいけない場所は減り続けているようだ。
    さらっと読むのにはちょうどいいし、深めたいなと思うときはスマホ片手に調べながら読むのもよい本。

    0
    2026年08月21日
  • これからの時代を生き抜くための民俗学入門

    Posted by ブクログ

    民俗学のことを知りたいと思い手に取った本書。
    入門系は個別具体の日常の事例と民俗学との関わりを羅列する形での内容が多いのに対し、本書はより体系的に民俗学を学ぶとはどういうことなのか?
    というスタートラインに立たせてくれるような内容である。そのため個別具体的な内容というよりは、これから民俗学の講義をする、最初のイントロダクション的な要素が強かった。

    民俗学を1冊で楽しみたい人には向かないが、これから様々な本で民俗学を学びたい人にとっては、最も良い1冊でした。これを読み、すでに私も別の民俗学の研究や柳田國男さんの作品に手を出し始めました。

    0
    2026年05月18日
  • これからの時代を生き抜くための民俗学入門

    Posted by ブクログ

    これからの時代に必要な民俗学を解説した著書。

    民俗学は、啓蒙主義や合理性などのドミナントな価値観に対し、各地域文化や人々の暮らしの固有性や、合理性では割り切れないものを研究対象とし、価値を相対化する役割や、過去や他地域と比較することで現在の自分たちの文化や暮らし(アイデンティティ)をより深く理解し、未来を考えることに役に立つ学問だと思う。

    現在を史学することとして、例えばゴキブリという存在は、過去は隙間の多い日本家屋では、虫は家の中に居て当たり前の存在で、人が蚊帳の中に入り、それらを避ける暮らしであったが、気密性の高まった現代の家屋では居てはいけない存在となり、異物感を感じたり、殺虫剤を常備するという習慣に変化した。また、ゴキブリの駆除方法として、トイレに流すという家庭が多くなっているが、過去のたいまつの灯で虫をおびき寄せて、川に流す虫送りという風習における、秩序維持のための排除装置としての川が、水洗トイレに置き換わったという視点を民俗学は提示する。

    日本における土木叩きでは、昔、土を深く掘ることは自然に無理に手を加えることになるため、タブーとされており、生活のために井戸などを掘る人は、軽蔑の対象となっていた。その文化的背景が存在することを示唆する。

    結婚においても、昔の庶民は、村内の女性の元に男性が通い婚をし、子供を身ごもったら、嫁に迎えるという2段階の結婚プロセスであった。武家は、嫁入りからの結婚生活を始めるスタイルで、戦後はこのスタイルが主流になった。しかし、後者は性格も価値観もわからない中夫婦生活を営むというリスクがあり、不自然な形態であった。現代では、同棲生活を経てから、結婚に至る昔の庶民のスタイルが、形を変えて復活しつつある。

    このように、現在の習慣と過去の習慣を紐づけることで、現在の習慣の過去からの影響や変遷が明らかになり、今の生活の理解度が上がる。

    また、霊的なものを主体にした文化についての記述も面白い。
    霊的なもとのとして、超自然的な力としての霊力、形象化された霊魂、を元にした生活風習や信仰が根付いている。ハレとケは、霊力によって営まれるケという状態と、霊力がなくなり、充填するためのハレ(張れ)のことであり、霊力の消費プロセスや枯渇をケガレ(気離れ)と呼んだ。
    この霊力の消費と充填に基づき、お正月のお年玉(お年魂)やお歳暮、お中元などは、霊力を込めた贈答品を送り合う習慣であった。
    正月に食べるお持ちや、海岸に打ち上げられた丸い石、子供の衣服に施された矢の形の背守りなどは、霊力の充填や霊力の脱離を抑制する目的で行われていた。

    時間という言葉も、時はハレを表し、間はハレとハレの間のケを表しており、その二つで時間という言葉になっている。また、地名でも由比ガ浜は、結という自由参加の相互扶助的な漁場であったのに対し、田子の浦は、田子と呼ばれる労働力を元にした軍隊的漁の行われた場所を意味する。

    また、宮本常一は、伝承に注目する民俗学的なことよりも、苦しい状況でも忍耐と工夫で生き抜く人々の生活自身に注目するようになる。その中には、農や漁に生きた人々の具体的な技能や自然知も含まれる。

    川島秀一は、東日本大震災後の沿岸地域での海との隔離をを前提とした画一的な減災対策に対し、災害を受け入れ、漁師として海と暮らすあり方があったことを提示する。

    六車由美は、介護の現場で、それぞれの人が持つ事情やワケを聞き取り、マニュアルでは拾上げられない物語を被介護者と紡ぎあげる。人間のせつなさとしょうもなさ。せつなさとは、ひとびとがそれぞれ生きる時代や地域や状況の中で、ひたむきに忍耐と工夫を嵩ね、一生懸命に日々の暗しを営んでいることへの感嘆と賛辞である。しょうもなさとは、そうした人々が差別や抑圧や暴力の被害者となり、また加害者や、無責任な傍観者になる。学んでもまたすぐに忘れてしまい、また同じ過ちを繰り返す。あざなえる縄のごとく立ち現れる。

    資本主義、合理主義、啓蒙主義などのドミナントに対して、価値を相対化して、多様な視点を得るためだったり、日々の暮らしの中で知と知が結びつく知的探求心の満足が得られた里、過去を知ることで現在の習慣や暮らしの解像度が上がり、未来を考えやすくなったり、そのままにしていると失われる他者の記憶の器になることが、民俗学の魅力なのではと思った。

    0
    2026年02月08日
  • みんなの民俗学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    民俗学、と聞くと難しいが要は、内輪のちょっとした伝統とか慣習。

    例えば親の叱り方。
    我が家では「怖い人」に、家まで来て言う事を聞かない子供を連れて行ってと電話することがあった。
    勿論「怖い人」は架空の人物だ。
    こういう、架空の人物を使った叱り方をする家庭は案外多いらしい。
    筆者はこれも民俗学と言える、と書いていて面白かった。

    他にも、消防士やトラックドライバーさんたちの慣習などいろんな視点から、様々なちょっとした伝統をとりあげて、民俗学について面白く書かれていた。

    なるほど、身近なちょっとした内輪の伝統=民俗学か。
    私の一族が集まったときも、輪になって歌うなど、決まってやる事があるがあれも民俗学に当てはまるなあ。

    0
    2024年07月10日
  • みんなの民俗学

    Posted by ブクログ

    「ヴァナキュラー」をキーワードにして、民俗学の現在を紹介したたいへんにおもしろい本である。
    わたしたちがふだん何気なくしているいかにも身近なところにも、ヴァナキュラーな事象は見出すことができるのである。

    0
    2024年02月08日
  • みんなの民俗学

    Posted by ブクログ

    民俗学と聞くと、たいていは柳田國男氏に
    代表される農村漁村に古くから伝わる民間
    伝承(妖怪、昔話、伝説、祭り、など)を
    思い浮かべる人が多いと思います。

    この本では最初に民俗学を定義しています。
    それは「俗」というものの定義でもありま
    す。

    ①支配的権力になじまないもの
    ②啓蒙主義的な合理性では必ずしも割り切
    れないもの
    ③「普遍」「主流」「中心」とされる立場
    にはなじまないもの
    ④公式的な制度から距離があるもの

    そうしますと多くの物事が民俗学に当ては
    まります。

    例えば「学校の七不思議」です。

    どの学校にも口伝で続くオカルト的な話が
    あると思います。誰もいない深夜の教室か
    らピアノの音が聞こえる、とかですね。

    あれも民俗学の一種と言えるのです。

    他にも部活などで行われているよくわかな
    い伝統やしきたりもそうです。

    そう思うと民俗学とは我々の生活に根ざし
    た学問と言えます。だからこそ「みんなの
    民俗学」なのです。

    またひとつ世界観が広がる一冊です。

    0
    2021年11月29日
  • みんなの民俗学

    Posted by ブクログ

    NHKラジオ深夜便
    「あなたの身近な民俗学」

    民俗学って「田舎に古くから伝えられている」感じだけど 座敷わらしみたいな
    でも現代の身近な風習を探ることも民俗学らしい
    この研究室すごそう笑
    学生たちのレポートが面白い 根気強い調査が必要だろうけど

    「家庭の中のヴァナキュラー」
    お母さんが創り出した化け物/気仙沼の海神様/わが家だけのルール/靴のおまじない

    最近生み出されたようなものでも定着していく事がある 気仙沼や金沢の例
    現在あるお祭りも始まりはこんな風だったのかも

    中央と反するもの

    地方の懐かしいものではない

    宗教的な

    過去にある伝承を組み合わせて新しいヴァナキュラーが作られる 不自然さはない

    消しゴムハンコのアマビエ 瓦版はまじない的
    金儲けを狙った

    パワーストーン 商業的な

    0
    2022年01月20日
  • みんなの民俗学

    Posted by ブクログ

    民俗学って聞くと、「古い伝統の残ってる地域に行って、その地に伝わっている伝承とか儀式とかお祭りとかを聞き取る」っていうイメージがあったんだけど、現代の都市とかネット社会で起きていることも調査の対象となるんだと知った。

    現代の民俗学が扱う対象は「ヴァナキュラー」と呼ばれていて、これは①支配的権力になじまないもの、②啓蒙主義的な合理性では必ずしも割り切れないもの、③「普遍」「主流」「中心」とされる立場にはなじまないもの、④公式的な制度からは距離があるもの、のいずれか、もしくは其の組み合わせのことを指す、とのこと。

    特定の学校内だけで使われるキャンパス用語や独特の挨拶、業界内だけの風習、アニメの聖地で新たに生まれたお祭り、ご当地グルメの生まれた経緯、アマビエブームなど、身近な話題がたくさん取り上げられていて面白かった。

    私がいる医療業界…ことに精神科病院なんかも、その気になって調べてみたらヴァナキュラーの宝庫なんだろうなぁ。

    0
    2021年05月12日
  • みんなの民俗学

    Posted by ブクログ

    民俗学にめちゃくちゃ興味出てきました。実話怪談とフォークロア、ネットロアに興味があるんですが、フォークロアが今はヴァナキュラーという名前になっているのもなるほどでした。自分の家やまわり近所とかだけにあるヴァナキュラー探すのも楽しそうです。うちは危険を先に越えていくというので出掛けるときに包丁を玄関扉に立てかけて跨ぎます。これもヴァナキュラーでしょう。霊柩車が通るときに親指を隠すとかもですよね。そう考えたら色々ありそうで、この本を入り口にしてもっと知りたいと思いました。あとがきに書かれていた本を読んでみたいと思います。ありがとうございました。

    0
    2020年11月22日
  • 恐怖の民俗学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮古島には「妖怪」(人間が恐怖に対して「上から目線」で人格化した存在)がおらず、自然や死の恐怖にただ畏れるしかない、上から目線で秩序立って人格化できていないという指摘は興味深かった。
    それだけ自然、代表例は台風か、に苦しめられてきた証左。
    大自然を前に、人間は結局未だ畏れることしかできないのかもしれない。

    理性や科学と、自然に対する本能的畏怖をOSに例えていたのは理解しやすかった。
    いくら科学が発達しても、人間の脳に今もなおバックグラウンドで自然に対する本能的畏怖は走り続けている。
    そのことを認知していなくても。

    俳人のネットワークが妖怪をカンブリア爆発的に庶民に広げたという話、特に妖怪が俳句のネタの一つだったということに驚いた。

    伝承される際「三」という数字に収斂する、また恐怖に対するキャラクター作りは「日常にあるものに一つだけルール違反を加える」その方が脳へのストレスも少なく語りやすいという視点は初耳で興味深かった。

    2chやYouTube、『変な家』『8番出口』にまで言及があり、最近の話も盛り込まれていることがよかった。
    民俗学というと、個人的には「昔の話」を研究する人のイメージがあったので、OSに例えた話と言い、最新のホラー話も盛り込んでいたことといい、アップデートしてある内容だと感じられたところに安心感があった。

    章立てになっているものの、全体を見通すと順序立てた一本の筋になっていて読みやすいし理解しやすい本だった。
    終盤の怒涛の怪談話には、論説としての明確なオチがないこともあって戸惑ったが(現代の原初的恐怖を味わうためだけのもの)日本人が原初的恐怖をどう解釈し乗り越えようとしたのか分かるいい一冊だった。

    0
    2026年10月26日
  • 恐怖の民俗学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    先日偶然心霊スポットに行くことになり、そこで霊が存在するかどうかという議論になった。

    ある友人は、「心霊現象は非科学的だから存在しない」と言ったが、それに対して私は「科学は存在の証明は簡単だが存在の否定は圧倒的に難しい」と言った。存在の証明は1つでも例を見つければ良いだけだが、存在の否定には宇宙の全てを完璧に理解して、全てを網羅した上で存在しないことを述べなければいけない。当然そんなことは不可能である。自分で言ったことだが、それでは人類はいつまで経っても霊という存在を解明できないと思った。

    だから、どのようにして人類は心霊現象があると解釈するようになったのか、というアプローチに切り替えるしかないと考えた。そのための学問が民俗学なのではないかと思い、本書を手に取った。

    本書では、かつての人類が理解できない自然に対する畏怖(「原初的恐怖」)という混沌(「カオス」)に対して、自分たちなりの解釈としての秩序(「ノモス」)を与えることで対処したとされている。それがすなわち「カミ」であるとされた。

    人類はカミに対して祭祀を行うことで自然への畏怖に対処してきたが、文明が発達するにつれて自然現象に対する理解や農業技術・医療技術が向上し、そのような畏怖に対して「上から目線」の解釈を加えた。それが「怪しい」ものを定義した「妖怪」などである。さらにそれらは「伝承」により人間が理解しやすい形として後世へ伝えられ(例えば、「3」という数字が多く残ったり、ほとんどは人間と同じだけど1割だけ異常な部分がある妖怪が多いなど)、キャラクター化してきた。それによって人類は恐怖を分類し、ノモスを与えて対処してきた。

    では、人類は原初的恐怖を克服したのか?そうでは無い。まだまだ人間の理解を超えた現象や、人間が作ったノモス(タワマンなど)に現れるカオスに対しては原初的恐怖を感じるというシステムが脳に刻まれている。そのような現象に対して、人類は「心霊現象」という名前を付けている段階なのだという。それらも今後科学的な検証が進みノモス化することで、人類は克服していくのだろうと思った。

    最後に、私自身は心霊現象が人類の解釈に現れた理由について腑に落ちたが、本書ではカミや心霊現象の存在の有無については直接的に言及していないことを明記しておく。

    0
    2026年10月11日
  • 恐怖の民俗学

    Posted by ブクログ

    民俗学の視点で恐怖を捉え直す本。カミ、精霊、化け物、妖怪という変遷、伝承や境界への恐れが現代のホラーに変化する様を平易に説いている。恐怖や怪異の本に親しみがある方には物足りないかもしれないが、恐怖の要素と科学的見解を巧みに整理した箇所には学びがある。

    0
    2026年09月26日
  • 恐怖の民俗学

    Posted by ブクログ

    民俗学的なホラー要素を集めた本かと思ったが、結構ガッツリと認知科学と文化形成過程から展開する面白い本だった。巻末での膨大な文献紹介も好印象。入門書的な立ち位置かと思う。
    さほどスピリチュアルでは無い。

    0
    2026年08月23日
  • 恐怖の民俗学

    Posted by ブクログ

    民俗学の知見から「恐怖」を分析する一冊。具体的で興味深いトピックも多いが、特に印象的だったのは、江戸時代の「妖怪革命」を経て、パッケージ化された妖怪たちがコレクション的に扱われるようになった一方、現代のモキュメンタリーホラーなどには「原始的恐怖」が息づいているという分析。分類する、整理するというのは、理解できないものを理解できるようにする作業でもあるのだなと感じた。

    0
    2026年08月10日
  • これからの時代を生き抜くための民俗学入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自らを主流や中心的な立場にあると信じ、自らの論理を普遍的なものとして押し付けてくる勢力に対し、それとは異なる理想から普遍的なものを相対化し、普遍的なものを超え得るような知見を生み出す。そしてその知見をもとに、人々が連帯する。
    この考え方こそが民俗学の特徴であり、自分はこの考え方がとても気に入った。今まで読んだ入門書の中で1番良かった。民俗学自体の魅力もあるかもしれないが。

    0
    2026年06月10日
  • 創元ビジュアル教養+α 昔話の民俗学入門 民間伝承の秘密を読み解く

    Posted by ブクログ


    もともと民俗学は興味のある分野。別の本を読みかけて著者に興味を感じてこちらを読んで見た。
    見開きで1つのテーマについて、イラストや写真多数で簡潔に解説されていて読みやすい。
    特に第1章で説明される霊力と霊魂についての考え方が、長年私の中にモヤモヤあったものをすごくわかりやすく説明してくれていてよかった。各ページで文章だけでなく、霊的な存在のいろいろ、ムラと異界との関係性、ムラと里山、奥山、岳との関係性などをビジュアルで表現してくれていたこともすごくわかりやすかった。
    この部分がすごく腑に落ちたことで、いろいろなことが「そういうことか」と理解に至った気がする。
    前半は面白く読めたが、個人的には民謡、都市伝説部分は内容的には薄めに感じた。(単にそこまで興味がないせいかも)

    0
    2026年05月04日
  • 創元ビジュアル教養+α 昔話の民俗学入門 民間伝承の秘密を読み解く

    Posted by ブクログ

    見開き1ページで1項目、上半分がイラストと図、下半分で解説の構成でわかりやすいし読みやすかったです。まさに入門書。思っていたより内容軽めだったのでもう少しだけ詳しく知りたいかも。

    0
    2026年04月27日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 民俗学の話

    Posted by ブクログ

    島村恭則先生のこれまでの著書・話してきたことを図解にして分かりやすくした本。民俗学の基本的なことがビジュアルで理解できる。

    各内容は見開き1ページで完結しており、左ページはイラスト、右ページは解説となっていて空き時間に読みやすい。
    なので、私は目次を見て気になった項目を読むという読み方をしている。

    これまで先生の出演しているYouTube動画や著書は幾つか見てきたが、この本はそれらの内容の要点が押さえられている。理解しづらかった点や忘れていた箇所の復習に役立っている。

    民俗学に興味を持った方にも、先生の本が好きな方にもオススメな一冊。

    0
    2026年04月13日