島村恭則のレビュー一覧
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民俗学の雑学本という感じ
柳田國男と折口信夫の名前はチェックした
なぜ【勤労感謝】は11月なのか?
の項目では
勤労感謝の日が昭和23年に制定されたこと(割と新しい!)
その前進は新嘗祭で、皇室の祭りと分けるために新嘗祭から
【新穀感謝の日】案、
か〜ら〜の〜、
米だけではなく海や山の幸も重要、作物そのものではなく生産者にこそ感謝すべき、といった意見から【生産感謝の日】案
か〜ら〜の〜
【勤労】を尊ぶべきであるという観点から【勤労感謝の日】になった、
らしい
勤労感謝の日は自分が働けることに感謝!でもこれまで働いてくれた人に感謝!
でもなく新嘗祭からの
あ、なんか、色々な都合があったんだね -
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文字通り入門編であり、深い知識を身につけることは難しいが、普段考えない日常のあれこれについて民俗学的な観点から考えることができる書籍だった。
【学び】
おかわりする時は一口分のお米を残すことがマナー、月賦販売が江戸時代末期に愛媛県今治市桜井の漆器行商から始まったこと、柳田國男が東大法科大学を出て高級官僚として働いてから45歳で退官後に民俗学に没頭したこと、日没で日が変わる概念があること(イブが夕刻という意味であること)、ケ(日常)とハレ(祭、非日常)、出会い系アプリをいち早く使っていたのはゲイの人々であること、年祝の起源(古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿)などを学んだ。 -
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全体的には教科書の副教材のような雰囲気。一人の著者が書き上げたものではなく、複数人の民俗学者が見開き完結で書いているので統一感はあまりなく、「へぇ〜」とダイジェストで終わってしまう。そんな中、わが家の習慣でもある大晦日におせちを食べ出すことについて「むしろ31日の夕方に食べるのが、本来のおせちだった。昔は日没で1日が終わり翌日が始まっていた。だから日没を過ぎたらもう元日だったのだ」に納得。同様のことが「クリスマス・イブをクリスマスの前夜祭だと思っている人がいるかもしれない。クリスマス・イブのイブは、夕刻を意味するが、この夕刻はクリスマスの日の夕刻のこと。1日の境目は日没とされているので、24日
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特別カバーとして、好きなイラストレーター、zinbeiさんが表紙を書いていたので購入。見開き1ページに、イラスト付きで我々の日常の中にある様々な慣習を、民俗学的に解説している本。
イラスト付きで文章量も少なく非常に読みやすい。まさに、「入門」として最適だと思う。そして、しっかりとその出来事やジャンルに深入りできるような「参考書」を明記しているのも素晴らしい。参考書は全ページに簡単な本の解説と共に記載されており、そこから各々好きなように自習ができる。
個人的に面白かった箇所のメモ
・北海道がおせちを大晦日に食べる理由
・クリスマス・イブはいつなのか。なぜイブを祝うのか(当日ではなく)。
・職 -
Posted by ブクログ
この本は民俗学では身近な事例を上げて民俗学とはどういうものかと教えてくれる。ちょっと興味を持ったから読んでみた程度の私にはぴったりの本だった。
〇〇学というのはもっと堅苦しく、難しいイメージがあった。
民俗学も深入りすればその他の学問同様に、それを学ぶ人以外には理解できない部分もあるのかもしれない。
でも今はこのくらいでちょうどいい。
まさか家でのおまじない的なことまで民俗学の対象になるとは思わなかった。その家独自のものだと思っていたおまじないが、他の多くの家でも少し形を変えて行われている。さらに元を辿れば何故それをするのか理由がある。
もっと学生たちの家での習慣の話なども聞いてみたかった。 -
Posted by ブクログ
目次を見るととても興味深い題材ばかりなのだが、
見開きで1項目、その大部分が写真と絵なので、内容説明がびっくりするほど薄かった。
ほぼ常識レベルというか、初級レベルですら無く本当に「入門」といった感じ。これって誰でも知ってることじゃ??
本当に全く何も知らない人向け。外国人向けに日本の慣習をサラッと紹介するには適しているかも。そのくらい内容薄いです。
とはいえ、つまらないかといったらそうでもなく、
意外と図や写真の注釈の方に重要なことがサラッと書かれているものもあったりする。
編者が島村恭則さん、関西学院大学の社会学部部長であり教授。
これでちょっと思ったのだけど、それぞれの項目の執