あらすじ
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なぜトイレにはスリッパがあるの? 火葬場で箸わたしをするのはどうして? そのヒントは、民俗学にありました。民俗学の知識を使って、ネット上の美談からLGBTQIA+まで、現在の世の中の各所に潜むいろいろな疑問や話題を取り上げ、豊富な図解とともにわかりやすく解説します。民俗学は現代社会でも使える、生きた学問だった!
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Posted by ブクログ
特別カバーが可愛らしいため、わりと軽い感じの本なのかなと思いましたが、いい意味で裏切られました。
イラストや写真を用いて、わかりやすく興味の引きやすい題材を解説してくれてますし出展や参考文献、深く知りたいときに最適なおすすめの本なども記載してくれているのでとてもいい。個人的に印象に残ったのは「掃除」の項で、「掃除とは人間世界と自然世界の区別をつけること」(意訳)という一文。確かに!となりました。
Posted by ブクログ
聞いたことはあるけれど私が生まれた頃にはもうなくなっていたもの、子どもの頃にまだあったけれど最近はあまり見かけないもの等がいろいろと取り上げられ、それが何だったのか、どんな背景があったのかが解説されていて面白かったです(本書では、今存在するものについても触れられていますが、日本で伝統的に信じられてきたり守られてきたりしたものの話が面白かった)。
具体的には玄関の段差、トイレのスリッパ、敷居、ハンコ、一月二日の初夢、胞衣、都市伝説の話が楽しめました。
Posted by ブクログ
民俗学で扱う身近な疑問を見つけて、それに答えて、参考書まで薦めてくれる本。それぞれのトピックが2ページで構成されているし、挿絵もたくさんなのでわかりやすい。
Posted by ブクログ
表題からは、学問としての民俗学の振る舞いを初学者に導くといったものを想像していたが
中身としては小中学生時代に手にしてみたくなるような図鑑形式のものに近いか。意外性は少ないが、退屈ではない。
Posted by ブクログ
民俗学と聞くと「妖怪のこと?」というイメージがあるかもしれない。この本はそんなイメージを持った人にこそ読んで欲しい。日常の様々な慣習に民俗学のスタート地点がある。イラスト付きでとても分かりやすくブックガイドとしても秀逸です。特に『会社じんるい学』は気になる。
Posted by ブクログ
見開き2ページに1テーマ。
簡単にわかりやすく書いてあって
興味を持ったら自分で深掘りできるよう
次に読むといい本まで書いてある。
親切設計だね。
「一本締めと三本締め」
「運動会の綱引きはどこから来たのか」
「ラップと歌垣」
「昔話は何種類くらいあるのか?」
とかがおもしろかったです。
Posted by ブクログ
日常に関わりあるテーマが多く取り上げられていて読みやすかった。
無意識のレベルだけれど、ふとした慣習にも歴史や由来があるんだな〜と少し嬉しくなった。
Posted by ブクログ
民俗学の雑学本という感じ
柳田國男と折口信夫の名前はチェックした
なぜ【勤労感謝】は11月なのか?
の項目では
勤労感謝の日が昭和23年に制定されたこと(割と新しい!)
その前進は新嘗祭で、皇室の祭りと分けるために新嘗祭から
【新穀感謝の日】案、
か〜ら〜の〜、
米だけではなく海や山の幸も重要、作物そのものではなく生産者にこそ感謝すべき、といった意見から【生産感謝の日】案
か〜ら〜の〜
【勤労】を尊ぶべきであるという観点から【勤労感謝の日】になった、
らしい
勤労感謝の日は自分が働けることに感謝!でもこれまで働いてくれた人に感謝!
でもなく新嘗祭からの
あ、なんか、色々な都合があったんだね…ということがわかったのが良かった
Posted by ブクログ
文字通り入門編であり、深い知識を身につけることは難しいが、普段考えない日常のあれこれについて民俗学的な観点から考えることができる書籍だった。
【学び】
おかわりする時は一口分のお米を残すことがマナー、月賦販売が江戸時代末期に愛媛県今治市桜井の漆器行商から始まったこと、柳田國男が東大法科大学を出て高級官僚として働いてから45歳で退官後に民俗学に没頭したこと、日没で日が変わる概念があること(イブが夕刻という意味であること)、ケ(日常)とハレ(祭、非日常)、出会い系アプリをいち早く使っていたのはゲイの人々であること、年祝の起源(古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿)などを学んだ。
Posted by ブクログ
全体的には教科書の副教材のような雰囲気。一人の著者が書き上げたものではなく、複数人の民俗学者が見開き完結で書いているので統一感はあまりなく、「へぇ〜」とダイジェストで終わってしまう。そんな中、わが家の習慣でもある大晦日におせちを食べ出すことについて「むしろ31日の夕方に食べるのが、本来のおせちだった。昔は日没で1日が終わり翌日が始まっていた。だから日没を過ぎたらもう元日だったのだ」に納得。同様のことが「クリスマス・イブをクリスマスの前夜祭だと思っている人がいるかもしれない。クリスマス・イブのイブは、夕刻を意味するが、この夕刻はクリスマスの日の夕刻のこと。1日の境目は日没とされているので、24日の日没を過ぎれば、もうクリスマス当日なのである」にもあり、電気のない時代の毎日のありようにも思いを馳せられた。
Posted by ブクログ
本屋で可愛い女の子がハンコをハァってやってる表紙を見て興味を持った。笑
民俗学と言えば民間伝承みたいなイメージがあったけど、認識が変わった。
風習や行事にはじまり、介護やネットミームまで民俗学で語られるとは面白い。
どこかで民俗学は懐が広い学問だって見たけど、これは確かに懐広いわ。
Posted by ブクログ
民俗学というと、古い民間伝承を研究対象のする学問と思い込んでいたが、この本を読み進めているうちに、「現代民俗学」という分野があることがわかってきた。現代ならではのネット、都市伝説などの話もあるが、昔から永く続いている風習や迷信も多く、結構カバレッジが広い。隣の民俗学というように、身の回りのものの中で、なんで?と思うような習慣に着目して調べてみたら面白そう。「介護民俗学」という分野も面白そうと思った。
Posted by ブクログ
参考書籍が沢山知れるので良かった。「芋づる式」を知らない高校生や大学生におすすめだし、生活に散りばめられた民俗をさらっと知れるという意味では、一般の方にもおすすめだと思う。
お年玉の意味とか、なんでお骨を全部入れないのとか、気になってはいるのに調べようとしなかったことが色々と、、、生活に役立つかもしれないし役立たないかもしれないけど、人生が豊かになる豆知識。
Posted by ブクログ
それなりに面白いけど、もともとこっち方面に興味がある人にとっては「さらっと」過ぎるかなぁ。参考文献・次に読むべき本が多数紹介されてるのが入門書としては良い点。ただ、頻出の柳田國男や折口信夫は、私がそのへんの成書に手を出したら多分玉砕すると思う。この本と古典的な学術書との中間ぐらいのレベルの本が欲しかったな。
Posted by ブクログ
さらっと、ほんとにさらっとこんなことにはこんな謂れがあるということを紹介している本。こじつけちゃう?ってのもあるけど、それも民俗ということか。
こっから気になった部分を深掘りしていくための皮切りになれば、ってところか。正直もう少し伝承とかそういう切り口を期待していたのでアレだけど、まぁ本のタイトルとしては合っているので自分の期待値の方向性が間違っていたわけだ。
民俗学という概念は人間にしか無いわけで、そんなんも含めてこれからも興味深い学問であり続けるだろうと思う。
Posted by ブクログ
特別カバーとして、好きなイラストレーター、zinbeiさんが表紙を書いていたので購入。見開き1ページに、イラスト付きで我々の日常の中にある様々な慣習を、民俗学的に解説している本。
イラスト付きで文章量も少なく非常に読みやすい。まさに、「入門」として最適だと思う。そして、しっかりとその出来事やジャンルに深入りできるような「参考書」を明記しているのも素晴らしい。参考書は全ページに簡単な本の解説と共に記載されており、そこから各々好きなように自習ができる。
個人的に面白かった箇所のメモ
・北海道がおせちを大晦日に食べる理由
・クリスマス・イブはいつなのか。なぜイブを祝うのか(当日ではなく)。
・職場方言も民俗学の対象となっていること
・「遠慮のかたまり」も地域によって色々と呼ばれていること。
Posted by ブクログ
文章が少なめでイラストや写真などがあって、軽やか。
そのテーマに関する「読んでみよう」があって興味惹かれたものはメモしました。こういうのありがたいな〜と思った。
Posted by ブクログ
入門という名にふさわしく、様々な民俗学にまつわる事柄を簡単に説明し、参考文献が載せてある。
本格的に学びたい人には全く物足りないだろうが、興味のある項目の参考文献を次に読んでみたりしたくなる、という点では入門書としてはいいかと思う。
Posted by ブクログ
2025年の1冊目。現代的なネット発の民俗要素にも触れつつ伝統的な民俗学の話もあり、民俗学とは何ぞやの概略を簡単につかむためには良い入門書だと思う。
Posted by ブクログ
身近なトピックについて、サクサク紹介してくれるので読みやすいのですが、ちょっと物足りなく感じるものも。
自分にとってハマった文章は、編者でもある島村先生の筆の率が高い気がしました。そんなふうに気になる先生とかトピックをさがして他の本を当たってみても面白いかな、なんて。
Posted by ブクログ
見開きページで1つのトピックスを扱ってるので、読みやすい。詳しく知りたい方向けの本も紹介されている。
昔の風習のなぜから、現代のネットまで扱っている。内容が簡潔にまとめられているので、民俗学の入門としてはいい本だと思う。
Posted by ブクログ
民俗学の見地から人々な習慣を解説しており面白い本だった。話題に応じておすすめ本も書かれていてこれから勉強する人にも役立ちそう。もう少し深い話も見てみたい(それは各本を読めということなのかも)。やっぱ北海道は新しい土地だから土着の文化が全然ない(というか全部アイヌ文化でまとめられちゃう)ってことがよくわかった。
Posted by ブクログ
目次を見るととても興味深い題材ばかりなのだが、
見開きで1項目、その大部分が写真と絵なので、内容説明がびっくりするほど薄かった。
ほぼ常識レベルというか、初級レベルですら無く本当に「入門」といった感じ。これって誰でも知ってることじゃ??
本当に全く何も知らない人向け。外国人向けに日本の慣習をサラッと紹介するには適しているかも。そのくらい内容薄いです。
とはいえ、つまらないかといったらそうでもなく、
意外と図や写真の注釈の方に重要なことがサラッと書かれているものもあったりする。
編者が島村恭則さん、関西学院大学の社会学部部長であり教授。
これでちょっと思ったのだけど、それぞれの項目の執筆者が結構な人数がおられるので、ひょっとしてゼミ生or卒業生に協力してもらった本??と感じてしまうほど。
でも卒論でもこのレベルじゃ不可でしょ…という内容の薄さ。
1項目あたり見開き分しかない、というのが主たる原因かと思うが、個々の題材が面白いだけに文章の少なさが非常にもったいない。
でもよくよく考えたら「入門」なので、ここで何か興味を持てる項目に出会えたら、次はそれに関する詳しい本を読めばいいのかも。
そう思うと、民俗学のカタログとしては優秀かと。
うん、カタログだわコレ。
カタログとか、民俗学ってこういうことやる分野だよーって周知させるにはちょうどいいかも。
小学高学年〜高校生くらいには結構オススメ
Posted by ブクログ
「民俗学」とは人々(=民)について〈俗〉の視点で研究する学問
で、〈俗〉とは①支配的権力になじまないもの②近代的な合理主義では必ずしも割り切れないもの③「普遍」「主流」「中心」とされる立場にはなじまないもの④公式的な制度からは距離があるもの、などを指すそう
なるほど、土瓶さんは〈俗〉に分類されるわけやな
はい「身近な風習の秘密を解き明かす」本書、入門と題するだけあってかなーりサラッとしてます
サラサラすぎて物足りない
民俗学者としての(いつから?)わいのステージはもちょっと上だったようです
中でも気になったのは、60歳のお祝いを還暦、70歳のお祝いを古希って言いますよね
喜寿、米寿と続くんですが、250歳のお祝いは天寿って言うそうです
いや250歳て!