河野啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
栗城史多(くりきのぶかず)さんという、登山家(?)を追ったノンフィクション。
本の構成がうまくて、続きが気になって一気に読んでしまった。
登山というと、なんとなく真面目とか一途とか、神聖なもののようなイメージがあるけれど
一方でビジネスでもあるんだと思ったり。
やめたいのにやめられない。やめた後の自分が見えない。
自分にも思い当たることがあり、悲しくなってしまった。
栗城さんのご冥福をお祈りします。
以下メモ
・広義のヒマラヤ山脈は、東西2400キロにも及ぶ。日本列島とほぼ同じ大きさだ。
約5000万年前、インド洋の海底だった場所が地殻変動によって高山となった。
・私にはインターネ -
Posted by ブクログ
著者の河野啓(1963年~)氏は、北大法学部卒、北海道放送のディレクターとして、ドキュメンタリー、ドラマ、情報番組などを制作。『北緯43度の雪』で小学館ノンフィクション大賞(2011年)、本書で開高健ノンフィクション賞(2020年)を受賞。
栗城史多(1982~2018年)氏は、北海道生まれ。2002~09年に、6大陸(北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、南極)の最高峰、世界6位の高峰チョ・オユー、7位の高峰ダウラギリに登頂し、その後、2009~17年にエベレストに7度挑む(様々なルートで)も敗退、2018年に8度目の挑戦に失敗した下山中に滑落死した。35歳没。「単独無酸素」を謳うと -
Posted by ブクログ
カッコ悪いところを見せられることが、一番かっこいいのに。
話題性とユニークなキャラクターで一躍有名になり、「No Limit」「否定という壁への挑戦」という言葉を掲げてエベレスト登頂を目指すも、2018年に山中で滑落、不慮の死を遂げた栗城史多さん。彼の活動初期を共にしていたTVディレクターによるノンフィクションです。
栗城さんのことは存命中から知っていましたが、いいイメージではありませんでした。巧みな営業力で有名企業から援助として莫大な金を調達し、おかげで何度もエベレストに挑戦できているけど、実力もトレーニングも不足しているから毎度失敗し、時には登山データの改ざんも図るといった体たらくのた -
Posted by ブクログ
本書を読むまで栗城史多という人物をよく知らなかった。もちろん、名前は聞いたことがあったし、エベレストに挑戦していたこと、その挑戦の半ばで亡くられていたことはなんとなく聞いたことがあった。つまり、メディアでその名前を聞いたことがあっても、実際どんな人物でなにをやっている方なのかよく知らない、という状態であった。
本書を読んで、彼のことがよくわかったかというと、より謎が深まった気もするし、何かが明確になったわけでもない。ただ、色々と考えさせられる内容となっており、読んでよかったと思えた。事実を淡々と積み上げて、真実を明らかにする、というよりは、途中途中でかなり著者の推論が入るが、そのプロセスを読