河野啓のレビュー一覧

  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    SNSやメディアの危うさや怖さ
    栗城さんの純粋さ

    恐れながらも一気読みしてしまった
    著者の取材力は確固たる意地と責任を感じた

    ご冥福をお祈りします

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    2025年08月03日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    ビジネス登山家といっても過言ではないし、
    彼は本当に山が好きだったのか、そこを確認する術もない。

    そこまでしてエベレストに挑戦する必要があったのか。
    もうそれ以外の生き方しか、選択肢がなかったんだろう。

    凍傷で指4本全てを綺麗に切断しなければならないケースは、あまりないらしい。ならば、彼は自ら…?
    そこまでしなくてはいけない生き方を選んだ彼は幸せだったんだろうか。幸せだったのかもしれない。

    人は何を求めて生きるんだろう。

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    2024年09月28日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    ネタバレ

    一世風靡した登山家 栗城史多氏を追ったノンフィクション。

    単に一人の登山家が登山中に殉職しただけという話ではなく、マスメディアの闇と承認欲求に飢えた現代人が招いた死とも言える。

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    2024年09月01日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    著者の河野啓(1963年~)氏は、北大法学部卒、北海道放送のディレクターとして、ドキュメンタリー、ドラマ、情報番組などを制作。『北緯43度の雪』で小学館ノンフィクション大賞(2011年)、本書で開高健ノンフィクション賞(2020年)を受賞。
    栗城史多(1982~2018年)氏は、北海道生まれ。2002~09年に、6大陸(北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、南極)の最高峰、世界6位の高峰チョ・オユー、7位の高峰ダウラギリに登頂し、その後、2009~17年にエベレストに7度挑む(様々なルートで)も敗退、2018年に8度目の挑戦に失敗した下山中に滑落死した。35歳没。「単独無酸素」を謳うと

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    2024年05月14日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    栗城さんについては生前は名前くらいは知っていたが、いろいろ見るようになったのは亡くなったあとだ。
    色々うさんくさい話や誹謗中傷も見るが、筆者が多面的に取材し丁寧に栗城像を描いているのが好印象。読みやすくわかりやすい。テレビ業界の人の文章は読みやすいが薄味のものが多い印象なのだが、本書は読みごたえがありなかなか良い。

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    2024年04月22日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    よく登山を人生と例えられるが…
    栗木さんは無酸素のような生きづらく息苦しい世界を、単独一人で登ってた生きてたような気がした

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    2024年03月28日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    栗城さんの事は全く知りませんでした。
    確かにこの登山のスタイルは賛否両論あるでしょうね。
    共有という言葉が一つのキーワードになっていますが、最終的には共有が栗城さんにとって呪いみたいな効果になってしまったのではないかと思いました。真っ直ぐで頑固で純粋がゆえに。もうこの世にいないという事が残念でなりません。
    YouTubeで野口健さんが栗城さんの事を話して下さっている動画があるのですが、この本を読んだ方にはぜひ見てもらいたいです。

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    2024年03月18日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    何度もエベレストに挑戦したのは、彼にとって本当にやりたいことだったのか…?という感想を持った。
    本書ではあくまでも作者から見た栗城さんが描かれているだけなので、ほかの視点から描かれた栗城さんについても知りたくなった。

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    2024年03月17日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    ネタバレ

    非常におそろしい本です。
    メディアの力によって奉られた
    登山家、栗城史多。
    ただただ、おめでたい人だったのかもしれない。
    無計画だったのかもしれない。
    芸人だったのかもしれない。
    しかし、それをつくりあげている共犯者は
    僕たち一般人なのである。
    最終章に震えます。

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    2023年10月25日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    カッコ悪いところを見せられることが、一番かっこいいのに。

    話題性とユニークなキャラクターで一躍有名になり、「No Limit」「否定という壁への挑戦」という言葉を掲げてエベレスト登頂を目指すも、2018年に山中で滑落、不慮の死を遂げた栗城史多さん。彼の活動初期を共にしていたTVディレクターによるノンフィクションです。

    栗城さんのことは存命中から知っていましたが、いいイメージではありませんでした。巧みな営業力で有名企業から援助として莫大な金を調達し、おかげで何度もエベレストに挑戦できているけど、実力もトレーニングも不足しているから毎度失敗し、時には登山データの改ざんも図るといった体たらくのた

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    2023年08月11日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    栗城さんのことは亡くなった時のニュースでしか知りませんでしたが、なぜここまで世間から賛否両論の注目を浴びたのかよくわかりました。
    人を惹きつける才覚と嫌われる才覚は紙一重だなあと。

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    2023年07月12日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    ネタバレ

    栗城史多、一時夢中でネットを追いかけていたけれど、途中から胡散臭さを感じて離れた。
    本当はどうだったんだという疑問にやっぱりなと納得できたと同時に、彼の取り巻きはそれを知っていて、ウソを真実かの如く発信していたと想うとさらに腹立たしい。
    そう非難されるたくないから取り巻きはすべからく取材拒否。まったくだ。

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    2023年05月28日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    新聞記者やTVドキュメンタリやってる人たちの本を何冊か読んできて、取材対象に近づくことで、自身も対象化するのだなと、思うようになった。それが味にもなるんだけど。番組制作ではない部分で追いかけるようになってからの著者の思索の過程が考えさせる。

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    2023年04月07日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    もう後戻りできないところまできてしまっていたのか。
    本人がどう考えていたのか今はもうわからないけれど、どんな人だったのかもっと知りたくなった。

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    2023年03月20日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    ネットニュースで見かけたりSNSで話題になるのを過去に見かけて、気になって調べたこともあったが、久しぶりに「栗城史多」の文字を見て本書を購入。

    栗城史多の登山家としての評価、ビジネスマンとしての才覚、実際のエベレスト登山の考察、それらだけで構成されていると思っていたが、テレビマンとしての著者の葛藤や、人間臭さが随所に織り込まれていて、ワンランク上のノンフィクション大作となっている。

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    2023年02月27日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    本書を読むまで栗城史多という人物をよく知らなかった。もちろん、名前は聞いたことがあったし、エベレストに挑戦していたこと、その挑戦の半ばで亡くられていたことはなんとなく聞いたことがあった。つまり、メディアでその名前を聞いたことがあっても、実際どんな人物でなにをやっている方なのかよく知らない、という状態であった。

    本書を読んで、彼のことがよくわかったかというと、より謎が深まった気もするし、何かが明確になったわけでもない。ただ、色々と考えさせられる内容となっており、読んでよかったと思えた。事実を淡々と積み上げて、真実を明らかにする、というよりは、途中途中でかなり著者の推論が入るが、そのプロセスを読

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    2023年02月05日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    第十八回開講権ノンフィクション賞受賞作。
    彼のことは、以前盛んに投稿していたfacebookで知った。ヨガの先生が彼が指に凍傷を負って帰国したときの記事だか投稿だかを紹介していたのを見た。
    こんな人がいるんだ、と驚くとともに、称賛する人も多いが批判する人もかなり多いことを知った。後になって、栗城史多氏が何をしていたのか、何を成し遂げようとしていたのか知り、炎上も知った。
    彼に関わったテレビディレクターからの視点で彼とは何者だったのか、を探る一冊。
    自分の弱さを占い師にだけしか曝け出すことが出来なかった事実が、自分と重なる。

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    2022年11月16日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    一気に読ませるほどには面白い。
    ですが結局、栗城がどういう人物なのか最後まで分からず。
    本人がどういう人間だろうと、エベレスト登頂の生中継はみたい。
    著者の自分アピールが鬱陶しい。
    内面なんか勝手に想像してないで、事実をもっと書いてほしい。

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    2022年10月15日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    登山界でばかにされてた栗城さん。テレビで見たことあるけど、押し付けがましさ、暑苦しさを感じて苦手だった。彼が登山を始めたのは、好きだった女の子を見返すため。何一つ成し遂げられなかった彼が、自分を面白がってくれる人たちに後押しされ、その声に応えるようにチャレンジを重ねる。それが紛いものでもかまわない。みんなが喜んでくれれば。でも、何度ものエベレスト失敗により、彼のニセモノぶりがたたかれるように。凍傷の指をまだまだ夢物語の再生医療に頼ったり、占い師の助言に頼ったり。恐山のいたこを通じて栗城さんが会ったのは、17歳のときに亡くなったお母さん。聴衆者のこころが離れていき先が見えなくなったとき、彼は死を

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    2022年09月04日
  • デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

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    単独無酸素の真相 構成は、初期の栗城さんに惹かれた筆者が取材を通して失望しつつも登山家としてではなく人間として興味を抱き、死後に丁寧に周辺のひとや専門家の意見を聞きまとめながらその謎に迫るミステリーのような雰囲気がある。単独無酸素への疑問を拾うラストは見事であった。

    わたしが栗城さんを知ったのはもう既に指を失い叩かれるようになってから。専門家の無酸素単独に関する厳しい意見からネット的な袋叩きのようなものまで目にしたが、その時はさして興味がなくふと最近Twitterで話題になっていたこの本を手にしてみた。

    世界の名だたる山に登山はじめて数ヶ月後に単独で登ってしまった大学生。確かに起業家が好き

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    2025年12月15日