デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

1,760円 (税込)

8pt

【第18回(2020年)開高健ノンフィクション賞受賞作!】両手の指9本を失いながら〈七大陸最高峰単独無酸素〉登頂を目指した登山家・栗城史多(くりきのぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受けた。しかし、8度目の挑戦となった2018年5月21日、滑落死。35歳だった。彼はなぜ凍傷で指を失ったあともエベレストに挑み続けたのか? 最後の挑戦に、登れるはずのない最難関のルートを選んだ理由は何だったのか? 滑落死は本当に事故だったのか? そして、彼は何者だったのか。謎多き人気クライマーの心の内を、綿密な取材で解き明かす。
≪選考委員、大絶賛≫
私たちの社会が抱える深い闇に迫ろうとする著者の試みは、高く評価されるべきだ。――姜尚中氏(政治学者)
栗城氏の姿は、社会的承認によってしか生を実感できない現代社会の人間の象徴に見える。――田中優子氏(法政大学総長)
人一人の抱える心の闇や孤独。ノンフィクションであるとともに、文学でもある。――藤沢周氏(作家)
「デス・ゾーン」の所在を探り当てた著者。その仄暗い場所への旅は、読者をぐいぐいと引きつける。――茂木健一郎氏(脳科学者)
ならば、栗城をトリックスターとして造形した主犯は誰か。河野自身だ。――森 達也氏(映画監督・作家)
(選評より・五十音順)

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デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    フィクションでなく,実際に生きた人の死を読んで感じることには言葉にしにくい不思議な感覚がある.

    この本を読んで,「自分」が生きたい場所にいるには力不足でありながら,そこ以外では生きていたくなくって,苦しいんだなぁ,と感じた.栗城さんが,ではなく,自分が.
    研究者として生きていて,やりたいこと・実現

    1
    2022年06月10日

    Posted by ブクログ

    テレビの企画として栗城氏を取材していた著者。取材当初は彼の明るく人懐っこい人柄に惹かれるも、テレビ企画の競合における栗城氏の裏切りをきっかけに少しずつ違和感や不信感を覚え、彼に興味を失っていきます。
    栗城氏の死を知り再び取材を始める著者。関係者たちからの声を集め、「彼はなぜ山に登っていたのか?」を探

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    実際に本人と交流があり、真摯に彼の人生を辿ろうとした人しか書けない本だと思った。

    栗城さん本人に落ち度はありすぎるほどあるのだけど、夢中になったのが登山ではなかったら、今も炎上しながら生きていたのかもしれない。

    0
    2025年04月26日

    Posted by ブクログ

    ワンゲル部に所属していたため、栗城史多(くりき・のぶかず)さんの存在は知っていたが、この河野さんの本は面白かった。栗城さんは何をしたかったのか?売名行為か?山を劇場にする。エンターテイメントの舞台にする。誰もやったことがないからかそ、みんなから注目された。しかし、山は劇場になるような場所がなかったこ

    0
    2024年10月26日

    Posted by ブクログ

    一気に読み終えた。
    登山を趣味としている自分から見ると読後山に何を求めてたのか?が考えさせられる
    彼自身の弱さと闘ってたのかな

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    一気に読んでしまった。
    栗城さんについて、単なる賛美や批判に終らずに
    著者が当事者意識をもって、栗城さんと自分の関わり方を問いただす点が非常に印象的だった
    賛否両論はあれど、
    きっと、本当に魅力的な人だったのでしょう

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    人間という生き物の複雑さが、とてつもなく細かい描写で描かれていた。また、人を表面のみで判断することの恐ろしさを感じた。ネット界で集まる人の印象に対する意見は、良くも悪くも『その人自身』を変えてしまう可能性があること、また、自分自身もそうならないとは言い切れないことを忘れずにいたいと思う。
    「虚実皮膜

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    一度ラジオの出演していたのを聞いたことがあったな、という程度の認識で、7大陸無酸素登頂を目指しているというのを確かに聞いたことある。元気な若者だなーぐらいにしか思わなかったが、こんなことになっていたんだ。

    0
    2023年01月23日

    購入済み

    危なっかしいが魅力的な人

    栗城史多の従来のメディアでの派手な印象と、ひとりの人間としての葛藤とが両方うまく書かれている。時代が違えばそのバイタリティも違う方向に向いて命を落とすことなくビジネスなどで成功していたのかもしれない。彼が最初に注目を浴びた頃の印象しかなく忘れかけていたところで亡くなったと知った口なので、ネットなどで

    0
    2021年02月27日

    Posted by ブクログ

    寡聞ながらこのかたを存じ上げておらず、たまたま友だちとの会話で栗城さんという登山家がいらっしゃったことを知り、興味深く思いこちらの本を読んでみた。
    登山界隈のことは知らないことばかりで新鮮だった。リアルタイムでこのかたの挑戦を追っていたらどんな印象だったんだろうな。

    0
    2025年10月25日

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