福徳秀介のレビュー一覧

  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    4.0 よくできた恋愛小説。関西出身、自意識過剰の自分にとっては共感部分は結構あった。誰かの横にいたいと思うことは、人生の勝利であり、奇跡だと思う。結果がついてこないことも含めて。映画も良かった。見た後で読んだので、俳優の顔しか浮かばなかった。

    0
    2025年06月16日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    ジャルジャルのカクカクした顔の方の小説。
    いや、正直 福徳さんがこんなに文才ある人だって1ミリも知らなかった。
    予想以上に面白かったです。
    独特な言葉の言い回しとセンスのよさ。
    回りくどいけど全然嫌味がない、むしろ心地良かったな。最初から最後まで文章もすべて変わり者って感じだった(いい意味で)
    人と群れるのが苦手で、華やかなキャンパスライフからかけ離れた地味な大学生の小西くんが恋に落ちたのは、学食でひとり蕎麦を食べるお団子頭の「一人蕎麦女」桜田さん。
    青くて甘酸っぱくて可愛くて優しい、めちゃくちゃハートフルな青春物語。
    小西くんのおばあちゃんや桜田さんのお父さんの家訓のような名言がどれも素敵だった。
    喫茶店のマスターとのやりとりもほのぼのしてクスッと笑えて。
    唯一の友人山根くんもとってもいい味出してたし、バイト仲間としか思ってなかったさっちゃんからの突然の告白、文字だらけでなんと8ページも!!!でもすんごい伝わってきて切なかった。
    スピッツの初恋クレイジーの話もよかった。
    お笑い芸人だけあって、ところどころに笑える場面もってきてくれるから、全然飽きずに読めたし、途中からの悲しい展開と、ラストの伏線回収からのハッピーエンドは見事でした。
    登場人物全員魅力的で、裏切りとか、駆け引きとかのない、純粋で優しく爽やかな物語。
    またいつか読み返したい。


    0
    2025年06月14日
  • 耳たぷ

    Posted by ブクログ

    『「しっくりくるといつまでも覚えていて、しっくりこないとすぐ忘れちゃうのかな」「そうかもな」僕は、黄信号と満月のあの言葉にしっくりきていた。言葉はきっと、発した人によって威力や意味合いが変わる。』p5
    ーこの一文を読み、頭に次々と私のために私だけのためにかけられた言葉たちがだいすきな人たちの声で再生された。その言葉ーその手が前からだと握手で、横からだと繋ぐ、みたいな。なにを言われたか、だれに言われたか。
    忘れられないあの人は、私にとってしっくりきていたのかな。

    『「お前と出会った日、楽しすぎたんだ。幸せすぎたんだ。この人と一緒にいられたら、毎十秒が永遠に楽しいって思ったんだ。でも、この十年、あの日を超える日はなかった」「え?私もだよ」』p20
    ー出会うことが一番むずかしくて、一番尊い。出会ってくれてありがとう。出会えてよかった。

    『「不満はいくらあってもいいんだよ。人と人なんだから。理解しあえばいい。どうせどこかに出口があるし。でもね、恨みは絶対にあったらダメなんだよ。恨みに出口はないからね」』p21
    ー最近、不可共感性について考えていたところにこの一文。所詮、人は自分が大切で、すべての価値観が合う人なんていない。それを分かったうえであとは「恨み」の有無。

    『「正義を貫くうえで、誰かを傷つけているようでは、それは正義ではないね」』p53
    ーこの世界は正義と正義のぶつかり合いで、どちらも本物でどちらも正しい。そんなことに気づいたのは大人になってからだったが、やっぱり誰も傷つかない正義と、誰も傷つかない嘘がやさしい。

    『頭の中は自由で、都合の良いことだけを考えればいい。しかし人間というものはわざわざ負を想像する。それは、我に返ったとき、現実世界の方がマシだと思わせるため。現実を受け止めるための防衛本能。現実と想像の対比。p104

    『恒例行動が増えていくことは、思い出の数が増えるというロマンチックなことだった。』p107
    ー仲が深まるにつれて「いつもの」がお互いの中に生まれる瞬間が好き。自分たちにしかわからない共通言語で私たちだけの世界になれる瞬間が好き。ついつい「これは私たちの歌だね」と思い出を増やそうとしてしまう私は世界一のロマンチスト。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    全体としての読後感は、「少女漫画を読んだあとみたいな甘酸っぱさ」だった。あまりにもピュアででもリアルで思い返すとちょっと自分のことが恥ずかしくなるような心の動きと恋したときならではの思考回路、行動が繊細にかつ分かりやすく表現されている。
    誰かのおかげで変われた自分。飲食店で待つのが好きになったし、夜の散歩が好きになった。缶コーヒーを飲むようになったし、高速道路のSAが好きになった。知らぬ間に影響されていて、会わなくなってもなお自分の中で生き続ける。一緒に生きている。そんなことに気づかせてくれた。

    好きでなくなってもなお、続く関係はあるけど、嫌いになると人びとは離ればなれになる。好きとは曖昧で、恋愛とは想像力だ。

    0
    2025年05月27日
  • しっぽの殻破り

    Posted by ブクログ

    開始20ページ、すでに良いのだが?
    今日の空に続いて、これまた読んでよかった予感。彼ほんとすごいわ、すきだわ、お笑いもできるし。

    0
    2025年05月13日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    映画を観てすぐ買って読んだ。

    お父さんの本棚のエピソード読めただけでこの小説の価値はあるなぁ。
    読んで良かった。

    0
    2025年05月04日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    ずっとずっと読みたくて色んな本屋さんに行くたびに単行本を探してたけど見つからなかった。数年経って映画化が決まり文庫本出版も決まっておめでたいしありがたい!(単行本ならではの良さも正直あったと思ってるから気持ちは五分五分)
    そもそも芸人さんの中でジャルジャルが一番好きやからっていうのも前提であるけどこの小説好き 小西徹くんのおばあちゃんと桜田花ちゃんのお父さん、良いなーこういう言葉選びできる感性の持ち主と結婚したいな ただ、お父さんの手紙フラグ回収で見事だった

    0
    2025年04月29日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    ジャルジャルのライブに行ったら受付に置いてあり、「サイン付きですよ〜」と言われたので衝動買い。
    お笑い芸人さんって、やはり、言葉での表現が特別「特別」な感じがするなぁ。

    0
    2025年04月14日
  • しっぽの殻破り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的に一番好きだったのは『しっぽの殻破り』。
    好きというか、大共感というか。

    私もめちゃくちゃ人の目を気にする。
    今まではこの性格とうまく付き合ってたつもりやったし、周りの人にとっては「いい奴」として生活できていた。
    でも急にコップの水が溢れたかのように
    普通に生活できなくなった。
    正確には、大学に通えなくなったのだ。
    人の目を気にしすぎるあまり、だ。
    「そんな理由で?」と思われるかもしれないと思って、なかなか理由を言い出せないのもめちゃくちゃわかる。

    だからこそ、カエデの言葉がすごく身に沁みた。
    人は人に興味ない。
    そう思えたら楽なのになと思う。
    私もきっかけポイントを貯めていければいいな。

    0
    2025年04月13日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    舞台挨拶の映画を公開前に拝見して、これは公開する前に原作を早く読まなくちゃ!!ってすぐに読んだ。
    めっちゃ面白かった。
    原作は、ジャルジャルの福徳さん。
    コント師なのでストーリーをつるくのはお上手なのかもしれないけど、ちゃんと最後は伏線を回収しまくるのは、気持ちいい。

    舞台は関西大学。それはちゃんと実名ででてくるけどほかは全部名前がぼかされている。映画はそのまま出ているけど。
    関大2年生の小西くんは、山根という変な言葉遣いと変な服を着ている男しか友だちがいない。もっと大学生になったらキラキラした世界が広がっているとおもっていたのに。

    実は小西くんは「独りぼっち」であること、というより、「独りぼっちである自分を他人が見てどう思うか」について恐怖感を持っていた。
    なので大学に入ったら日傘をさす。
    「いつも日傘の変な奴」と思われたら、「あいつは変わっているから一人がいいらしいよ」って思われるかも。けして、友だちがいなくて「一人」なのではなく「自ら望んで一人」なのだと。
    他人の目から守ってもらえる、誰かと目が合わないようにするという意味でも、日傘は武装。

    そんな中、お団子頭の女の子が授業後颯爽と出ていくのを見た。
    誰かと群れてわぁわぁやらず、ひとりでいることの強さ。すごい。

    お近づきになりたいと思い、思い切って隣に座って「出席カードを出してください」とお願いしてみた。
    そして次、雨の日に秘密の道をとったら、彼女もいた。
    「この間出席カードをおねがいしたものです」と声をかけておしゃべりする。
    彼女も「ここは雨の日の秘密の道だったのに」という。
    そこから二人、話をするとびっくりするほどいろんなことがぴったり合う。
    そしていっきに仲良くなっていく。

    小西君は営業終了後のお風呂屋さんの掃除のバイトしている。
    同じバイトに同い年のさっちゃんという女の子がいて、二人の日や一人の日がある。
    掃除しながらおしゃべりするのも楽しみ。

    小西君の大学生活に彩がでてきた。そんな時・・・

    っていう話。

    原作は映画と違うところが多々あるし(当たり前だけど)
    なにより、映画のつづきが少しあって、
    「あ~この終わり方ね、あるあるだね」っておもいきや、それだけでは終わらせない福徳さんの遊び心があったりするのもいい。

    初小説なのに、文章も表現もとても上手で、初めて書いたとは思えない。
    やっぱそれは今までずっとずっとコントを書いていたからなのかなぁ?

    0
    2025年04月08日
  • 耳たぷ

    Posted by ブクログ

    これを読もうと思ったのはもう完全に装画がポップで可愛かったから。ジャルジャルの福徳さんのことはめちゃイケに出てた芸人さんってくらいで、とっても失礼なことをいうと面白くないとすら思ってた。でも、この本は面白いとかじゃなくて福徳さんの優しさが滲めてできた。こんなに著作の性格を感じる本は初めてだった。そして、本に出てる全員の女の子、男の子、女性、男性、その友達、家族が幸せであってほしいって思った。
    ちなみに、滲み出てた優しさはココアとかミルクティーみたいな飲み物じゃなくて、生姜茶みたいな苦みが先に、甘さは後、みたいな感じ。

    0
    2025年03月17日
  • 耳たぷ

    Posted by ブクログ

    個人的にジャルジャルが大好きで、毎回限定版を買っている。
    ジャルジャルらしさ、福徳らしさの溢れる言葉選びで、魅力的なキャラクターと、どこか懐かしい青春がいっぱい詰まっている一冊だった。
    1話1話が短くて、いい意味で軽くて、すごく読み進めやすい。

    (あとがきに、地元・山口県の名前が!嬉しい!)

    なかでも好きなお話は、
    「父さん、母さんには内緒だよ」
    「恋の非行行為」
    「じょうろが不安定な〈デンジャーな日〉」

    0
    2025年03月15日
  • しっぽの殻破り

    Posted by ブクログ

    今日空から続いてこちらも楽しみにしていたやつ。
    もうおじさんの年齢のはずやのに、なぜこんなに柔らかくてド青春なものが書けるのだろう、、すごい!

    0
    2025年02月09日
  • しっぽの殻破り

    Posted by ブクログ

    喋っていることより心の中がだいぶうるさい学生たちが語り手のショートショート
    内なる騒がしさが、10代-20代の持て余せる時間により成せるものなら
    その時間は失いたくない
    誰にでもいくらでもありそうな地味な日常だからこそ、その青春に手が届かないことが浮き彫りになる

    0
    2025年01月04日
  • しっぽの殻破り

    Posted by ブクログ

    ジャルジャルのネタ帳覗いてるような気分やった。

    福徳さんの視点、やっぱりおもろいわぁ。
    恋愛もこう描くかって、斜めの視点。

    0
    2024年02月07日
  • しっぽの殻破り

    Posted by ブクログ

    キングオブコント優勝経験もあるお笑いコンビ・ジャルジャルの福徳が青春短編小説集を出版。てっきりネタ同様に発想力や着眼点を活かした飛び道具的な話が多いのかなと思いきや、これが真っ直ぐも真っ直ぐな青春ストーリー。しかも恋愛ものが多いのにも意表を突かれた。終盤でそれを自己言及的にイジるエピソードも出てくるのは一種の照れ隠し?w個人的には男子生徒のとても複雑な感情を描いた『嫉妬と同情』が良かったなぁ。お笑い芸人の要素を込めた『真のおもしろい人になりたくて』と『バヒッビック』も印象的。

    0
    2024年01月27日
  • しっぽの殻破り

    Posted by ブクログ

    全編「嫌なこと指摘される奴」くらい心理描いてる。

    さすが無限コント製造者。共感できる話というわけではない、謎のアイデアに溢れた恋愛?短編集。学生時代の男女の仲をこんな風に観察している奴がもし近くにいるとしたらかなり嫌かも。これくらい色々アイデアがあるから即興で歌詞も湧いてくるのかな。金玉とかよりも本当はこういうおしゃれコントがやりたいのかもよ、後藤。

    0
    2026年05月12日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    珍しく映画の方が好きやったかも
    (多分、河合優実出てるから
    ジャルジャルの世界観は
    鬼越の良ちゃんの「シュールを盾に客から逃げるな」のを思い出す

    0
    2026年03月23日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    てっきり犬のお話だと・・・
    サクラは出てくるけど

    それにしても一瞬の出来事で大きく変わってしまう
    その衝撃!!
    後日談!!
    面白かった

    映画になったのも
    芸人さんだったのも、知らなかった

    0
    2026年02月10日
  • 耳たぷ

    Posted by ブクログ

    3.5 短編恋愛小説。中身は読んでいて少し恥ずかしい気持ちになる。サラッと読めて温かい気持ちになる話。

    0
    2025年06月12日
  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025_04

    読みやすかった、単調だった。今そんなに記録に残らない評価を書こうとして、なんもなく福徳のこと調べたら、どうやらお父さんが46歳で亡くなったらしい、交通事故で。この事実を知ると、なんだかこの本はとても福徳の心のうちを表現してるように見えた。コテコテの関西弁だけがジャルジャルを感じさせている本かと思ったけど、これは福徳秀介を表現している本だったんだね、いやあ〜あっぱれ。

    0
    2025年05月14日