あらすじ
独特の観察眼で心模様を描いた恋愛短編集。
ジャルジャル福徳秀介の独特の観察眼で恋模様を描いた、きらめく万華鏡のような短編集。書き下ろしを含む全24話を収録。
読売中高生新聞での連載中、「福徳さん、私の学生時代に隣にいた?」などと読者から驚きと共感の声が多数寄せられるほど、10代の恋の微細な感情を照らし出してきた作品を収録しています。また、大学生から社会人の恋愛の機微を描いた作品や、大人になってからあの頃の恋煩いを振り返る作品など、様々な角度で恋する人の心模様に光を当てていく、万華鏡のような短編集です。
巻末には各話への著者あとがきもついており、読み応えもたっぷりです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
笑いあり涙ありの短編集でした!
短編なのに壮大な物語を読んだかのような錯覚に陥る、とてもコスパの良い本です。福徳さんさすが!あとがきも楽しい。
Posted by ブクログ
わかる。あるある。
自身の経験ではこれと言ってピンとくるものはないけど、感情のどこかに必ず感じたことのある感情。
それをとても上手に掬い上げて物語にしていた。
脱帽。
Posted by ブクログ
ドンピシャ過ぎて、読み終えるのが惜しかった。
好きな話は、「大好きと好き」「恋の非行行為」「おもしろい女友達」
私も、大人数の食事会が苦手な人についての話し合いがしたい。
Posted by ブクログ
個人的に今まで読んだ恋愛短編集の中で一番好きだった。沢山の魅力的なキャラクター、福徳さんの言葉選びのセンス、独特な空気を味わえた。懐かしさ(エモさ)みたいなのもあった。自分の恋愛を振り返りつつ、こういう恋愛してみたい〜甘酸っぱい〜ってなった。
Posted by ブクログ
『「しっくりくるといつまでも覚えていて、しっくりこないとすぐ忘れちゃうのかな」「そうかもな」僕は、黄信号と満月のあの言葉にしっくりきていた。言葉はきっと、発した人によって威力や意味合いが変わる。』p5
ーこの一文を読み、頭に次々と私のために私だけのためにかけられた言葉たちがだいすきな人たちの声で再生された。その言葉ーその手が前からだと握手で、横からだと繋ぐ、みたいな。なにを言われたか、だれに言われたか。
忘れられないあの人は、私にとってしっくりきていたのかな。
『「お前と出会った日、楽しすぎたんだ。幸せすぎたんだ。この人と一緒にいられたら、毎十秒が永遠に楽しいって思ったんだ。でも、この十年、あの日を超える日はなかった」「え?私もだよ」』p20
ー出会うことが一番むずかしくて、一番尊い。出会ってくれてありがとう。出会えてよかった。
『「不満はいくらあってもいいんだよ。人と人なんだから。理解しあえばいい。どうせどこかに出口があるし。でもね、恨みは絶対にあったらダメなんだよ。恨みに出口はないからね」』p21
ー最近、不可共感性について考えていたところにこの一文。所詮、人は自分が大切で、すべての価値観が合う人なんていない。それを分かったうえであとは「恨み」の有無。
『「正義を貫くうえで、誰かを傷つけているようでは、それは正義ではないね」』p53
ーこの世界は正義と正義のぶつかり合いで、どちらも本物でどちらも正しい。そんなことに気づいたのは大人になってからだったが、やっぱり誰も傷つかない正義と、誰も傷つかない嘘がやさしい。
『頭の中は自由で、都合の良いことだけを考えればいい。しかし人間というものはわざわざ負を想像する。それは、我に返ったとき、現実世界の方がマシだと思わせるため。現実を受け止めるための防衛本能。現実と想像の対比。p104
『恒例行動が増えていくことは、思い出の数が増えるというロマンチックなことだった。』p107
ー仲が深まるにつれて「いつもの」がお互いの中に生まれる瞬間が好き。自分たちにしかわからない共通言語で私たちだけの世界になれる瞬間が好き。ついつい「これは私たちの歌だね」と思い出を増やそうとしてしまう私は世界一のロマンチスト。
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全体としての読後感は、「少女漫画を読んだあとみたいな甘酸っぱさ」だった。あまりにもピュアででもリアルで思い返すとちょっと自分のことが恥ずかしくなるような心の動きと恋したときならではの思考回路、行動が繊細にかつ分かりやすく表現されている。
誰かのおかげで変われた自分。飲食店で待つのが好きになったし、夜の散歩が好きになった。缶コーヒーを飲むようになったし、高速道路のSAが好きになった。知らぬ間に影響されていて、会わなくなってもなお自分の中で生き続ける。一緒に生きている。そんなことに気づかせてくれた。
好きでなくなってもなお、続く関係はあるけど、嫌いになると人びとは離ればなれになる。好きとは曖昧で、恋愛とは想像力だ。
Posted by ブクログ
これを読もうと思ったのはもう完全に装画がポップで可愛かったから。ジャルジャルの福徳さんのことはめちゃイケに出てた芸人さんってくらいで、とっても失礼なことをいうと面白くないとすら思ってた。でも、この本は面白いとかじゃなくて福徳さんの優しさが滲めてできた。こんなに著作の性格を感じる本は初めてだった。そして、本に出てる全員の女の子、男の子、女性、男性、その友達、家族が幸せであってほしいって思った。
ちなみに、滲み出てた優しさはココアとかミルクティーみたいな飲み物じゃなくて、生姜茶みたいな苦みが先に、甘さは後、みたいな感じ。
Posted by ブクログ
個人的にジャルジャルが大好きで、毎回限定版を買っている。
ジャルジャルらしさ、福徳らしさの溢れる言葉選びで、魅力的なキャラクターと、どこか懐かしい青春がいっぱい詰まっている一冊だった。
1話1話が短くて、いい意味で軽くて、すごく読み進めやすい。
(あとがきに、地元・山口県の名前が!嬉しい!)
なかでも好きなお話は、
「父さん、母さんには内緒だよ」
「恋の非行行為」
「じょうろが不安定な〈デンジャーな日〉」
Posted by ブクログ
特にお笑い好きでもジャルジャルのファンでもないけど、何かの書評で見かけたので。
河合優実さんで映画化もされるようで、この短いストーリーを同膨らませてあるのかが楽しみ。
デート服に一張羅、こんなこと言っていいか分からないけど、で始まる二人、
小さなキュンがいっぱいあった。
隙間時間にちびちび読んだので、文庫で買った方がよかったかも
Posted by ブクログ
ジャルジャルのお供に毎朝支度をして、ジャルジャルのお供に毎晩寝息を立てている気持ちくらいには好きなのですが、、、いつも画面越しの福徳さんから生みでた物語なのが不思議とそれだけで胸踊る感じで終始にやついてしまいました。好きというフィルターは素敵ですね(*ˊᵕˋ* )
日常的なことについての着眼点というのも独創的で流石だなぁ〜と思いましたなんだかくすっと笑える場面も多くてほっこりしました٩( ᐖ )۶
耳たぷの正式名称それ!?みたいなので
Posted by ブクログ
ワンシーンの作り方がコント作ってる人だなーと思った。
あと、なんかずっとキモい女がキモい恋愛してる感じも芸人さんだなーと思った。
でもキモい恋愛って当事者はきっと楽しいよね。