レベッカ・ヘンダーソンのレビュー一覧

  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    キャッシュを生むことが企業価値を作る、それがすべてという今の資本主義を新しい時代に合わせてそこにサステナビリティを加えて修正する試み。おもしろいし、コンセプトは重要と思う。

    0
    2025年01月12日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    これまで日本企業は欧米発の経営思想や主義を盲目的に輸入して消化・導入しようとしてきました。その最たる例が、株主価値最大化を目的にした経営であり、日本の経営学者やコンサルタントは、ステークホルダー経営ではなくROE(株主資本)最大化をいかにして実践するかについてここ20年間ほど喧伝してきたわけです。その背後には、欧米発の思想を無批判に優れていると考える「知識層」の風潮があったのかもしれません。

    翻って米国では、2019年にビジネス界の重要団体であるビジネス・ラウンドテーブルが、企業は「株主価値最大化」ではなく「ステークホルダー重視経営」に舵を切るべきだと述べて大きなニュースになりました。本書の

    0
    2023年05月06日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    気候変動による社会生活の影響が顕在化し、持続可能な社会への変革が迫られている今、必読なんじゃないですかね。いち早く変革を行った企業には、プラスのレピュテーションのみならず、実利的な利益も伴っているというのは興味深い。100年前だったら、こうはいかなかったかもしれないけど、今なら可能。っていうか、やらないと、世界が持続しないという事なんだと思うけどね。

    0
    2021年12月15日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    これぞアカデミックという視点の本だった

    2020年刊行。2025年現在までの流れを理解する上で役立った。一方、今現在は本書が掲げる流れに対して揺り戻しの途上なんだろう。少なくとも潮目が少し違う

    成熟した社会ではやらないことを決めることな必要なのは多分そう。それ以外の方法はないってみんなわかってるけど、ほんとにやり切る覚悟を持つのは難しい。そんな本と理解した。読んでよかった

    0
    2025年09月22日
  • 未来を語る人(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    未来の資本主義についての識者の見解を集めた書籍。資本主義の問題点、特に格差にについてはいろいろと指摘をされているが、これだけの人たちを集めてもその解決に決定打がないということは、現況を受け入れるしかないのか。

    0
    2023年09月11日
  • 未来を語る人(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    資本主義に対して各識者が色々な主張をしているが、中には反対するような論説もありそれぞれが論理だっているので難しい問題なのだと再認識。脱物質化で環境問題にも対応できると言っているアンドリューマカフィー氏の章だけハテナがたくさんあった。人類が利用している資源量は近年になって減ってきているという主張だが、そもそもが採りすぎですでに環境破壊が相当進んでいるのに、どれほど利用資源量が減ってるからOKと言えるのだろうか?さすがに今までと同じ経済活動で良いとは言えないと思ったが、本を読んでみたい。
    原発問題は「化石燃料に比べればマシ」という一方、「長期的なリスクあるからダメ」というところで、やはり政治的な決

    0
    2023年08月19日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    ■資本主義は効率的な経済を創造し、人類に豊かさをもたらした。
    ■今、その資本主義の行き過ぎが指摘されている。気候変動も、患者の足元を見て薬の価格をべらぼうに値上げをする輩の存在も、その帰結だ。
    ■その主因は、ミルトン・フリードマンの「企業の唯一の社会的責任は、その資源を活用して、利益を増やす活動に従事することである」という考え方である。
    ■本の題名は、資本主義の行き過ぎをどう修正、再構築するか、という意味である。
    ■内容としては理想的だ。でも、共有価値の創造、目的・存在意義(パーパス)主導型の組織など、今流行のキーワードが出てくる。しかも、その事例も記載している。これに興味のある人は一読の価値

    0
    2021年12月23日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    環境保護と経済の(質の)成長による公平な社会の確立、を両立させる思考と方法、課題がさまざまな事例とともに著者の思いも併せて紹介されている。

    経済学やスキームが主題のようにも思えるが、一人一人が思考→思想→信念→行動へと移していくと、やがて人々の総意は全体へ伝播していくことを伝えたかったのではないかと、巻末の家族への想いから感じた。

    事例と専門用語(ググれば分かる)が多いので、途中少し心が折れそうになりますが、ベットサイドに置いて自分が1日した事などを振り返りながらチマチマ読むスタイルがマッチした本でした。

    0
    2021年11月29日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    株式会社に属する中で、株主利益の最大化を命題とする働き方に違和感を覚え、担当レベルの一社員として何ができるのか勉強したいと手にとった本。日本の大企業はすでに重要性はわかっていつつも実践に落とせてないことが書かれているなあという印象。主張には同意。

    目的主導型事業が利益を生み生産性をあげる、企業だけの頑張りでは不足だが民間セクタへの期待値は大きい等の主張がふんだんな事例をもって約300ページ説明されている。
    急いで要点だけ把握したい私にとっては、途中で何の話がしたいのかわからないほど事例紹介が多かったので星4だが、経営者にとっては事例から学ぶものが多いと思う。

    0
    2021年11月27日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    そもそも議論の対象となる資本主義とは何か。
    その意味では、最近出版されたガブリエの著書には確り定義されているので理解し易い。

    0
    2024年09月14日
  • 未来を語る人(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    知者が未来を語る本。新型コロナに関しては、後知恵でコメントを見てしまうので役に立たないが、パンデミックは新型コロナだけではなく、今後も起こり得るだろうなと思い起こしたり。それと、基本的には、各識者の著書をベースとした主張概論のためダイアモンドやセドラチェクなどは既に慣れた内容。ケイト・レイワースのドーナツ経済学は初見ながら、既存の概念を上手く例えただけ、という気がする。

    ー 私が感じるフラストレーションの一つは、我々は自分の直感に決断を導かせることがあまりにも多いということです。ここで明言しますが、直感的なレベルで言うと私は原子力発電を怖いと思います。確かに一九七九年にスリーマイル島原子力発

    0
    2024年09月07日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    株主価値を最大化すると言う現在の資本主義システムについて、持続性の観点から本当にそれでいいのかと言うことを問いかけている
    企業の存在価値、パーパス持続可能な、長期的な成功を収めるために、企業経営者1人の従業員として何をすべきなのかというのを考えさせられる本

    0
    2024年08月14日
  • 未来を語る人(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    <目次>
    はじめに
    第1章ジャレド・ダイアモンドいま人類が直面する危機
    第2章ブランコ・ミラノビッチ2つの資本主義が世界を覆う
    第3章ケイト・レオワース世界中の人をドーナツの中に入れる
    第4章トーマス・セドラチェック倫理と経済、どちらが先か
    第5章レバッカ・ヘンダーソン資本主義を再構築する
    第6章ミノーシュ・シャフィク社会契約をつくり出す
    第7章アンドリュー・マカフィー資本主義は脱炭素化する
    第8章ジェイソン・ムーア生命の網のなかの資本主義
    あとがき

    機関紙”kotoba”(集英社)の2021冬~2022秋まで8回
    のインタビュー記事の完全版。大野氏のインタビュー。

    0
    2023年10月24日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    地球環境が劇的に変化する現代において資本主義はどうなっていくべきかを論じた本。会社などの組織のみならず一人一人が考えて行動を起こすことが極めて重要であり、単純であり当たり前のことでもあり頭では解っているつもりのことであるが、結局はそこに行き着くのだと感じた。

    0
    2023年06月03日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    翻訳が原因な気がするが、自分には読みにくかったなあ。でも色んな示唆があった。特に、企業の利益にはその企業が与えている環境への負荷/ダメージが含まれていない、といった考えは納得感あった。良い意味でも悪い意味でも、環境への影響を数字にする枠組み作りが今後求められることなんだろうなと思った。

    0
    2022年02月27日
  • 資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

    Posted by ブクログ

    2021.02.21 この本を読んでいると少しずつ再構築が進んでいるように感じる。確かに紹介されているような注目に値する事例は多数あるのだとは思う。しかしながら、それ以上にひどい実態が生まれており、格差や環境悪化などますます進んでいると感じてしまう。再構築は本当に難しい問題だとつくづく思う。

    0
    2021年02月21日