土居正博のレビュー一覧
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タイトルにある「技術」の通り、説明は練習をすれば改善することができます。
どなたが書かれたか失念してしまいましたが、「生徒への説明の仕方が悪いと、場の雰囲気が濁る」という旨のことを読んだことがあります。
1日の間に授業でも学級の時間でも説明をする機会が多い教師だからこそ、自分の説明のスキルを伸ばしたいと考えています。
本書を読み、自分の説明はどうなのか、改めて振り返ることができました。
特に発見があったのは「子どもに理解を促す教師の説明 応用編」です。
以下、その項目です。
応用編① 喩える
応用編② 対比と類比
応用編③ 因果関係に気づかせる
応用編④ 対義語や類義語を用いる
応用編⑤ 極 -
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「一時一事」「端的に、具体的に」など指示の基本的な事項を抑えつつ、その先のビジョンを示している。
それは「指示を通して子どもを自立させる」ということ。(p.4)
教師が明確な指示をすることで生徒は困ることなく動くことができる。一方で、そのままでは児童生徒は成長はしない。なぜなら、明確な指示でないと動けないという可能性があるからだ。そして、指示が上手な人は世の中では少数派だろう。
土居先生はこう言う。
”子ども達の次の担任になる教師が、指示のうまい教師とは限りません。
そう考えると、自分が担任している間の年度だけを考えて、できるだけ子どもがわかりやすい指示を出し続けて子どもを動かして満足し -
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漢字指導・音読指導とも共通するが、土居先生の著書は明確なビジョンの大切さを伝えてくれる。
「指示」は「今」の安定と「未来」の成長の両側面から考えていく必要がある。つまり、今この瞬間に必要なことを伝える「動かす指示」。この先の自立を目指した「考え自ら動く指示」である。さらに、「動かす指示」と「考え自ら動く指示」は目的がはっきりと区別されるわけではなく、グラデーションになっている。その両方が目指すところが「自立」になる。
本書に書かれていた技術を自分の言葉でまとめていくと、丁寧に伝える、ぼやっと伝える、選択肢を示す、視点を与える、問いかけてみる、フィードバックするになった。子どもたちを丁寧に見取 -
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ネタバレ自立という最上位の目的にむけて
指示という手段をいかにアップデートしていくか
かかれている。
土居先生のすごいところは
指示でも漢字でも日記でも
1つ1つの手段がレベルアップされていっていること。
手立てや、手段っていうのは
講じたら終わりではなくて、
レベルアップさせていくものなのだと改めて気づいた。
ビジョンを明確に持たなければなりません。
という言葉にあるように
自分が何を一番大切にしたいのか焦点化して
言語化する必要を感じた。
そして、ビジョンを明確に持つために
本を読んだり、色んな人の授業を見たり、たくさんの
子どもたちを触れ合うことも必要だと思った。 -
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ネタバレ新しいドリル音読カードどこまで読めたか、なんのレベルか記録できるように
漢字の進め方細かく考える
実践やったらだれないような手立てを考える
スケッチブックもう少し小さくしないと子ども司会した時顔が見えない
10マス計算5つづつなら半分に切って毎回渡す
漢字ドリルとノート研究してフル活用
ドリル音読に特に力を入れる
ドリルの進め方プリントにして貼る
方があることで各自進めることができる
ドリルは1ページずつ評価
ドリル拡大コピーして説明
読みテスト
読みテストの点数で取り組む期間決める
音読最初みんなでそろえる
疲れるもんなんだよ!
きっと必死にやっている人は隣の人と話す余裕ない
1ページ読ませ -
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ネタバレ大きく2つのことが心に残った。
1つ目は
「一人ひとりをどう育てたいかを明確にし、それが全ての指導の背後にあるように」
という言葉。
ここがこの本の要所だと思った。
自立した人を育てるための手段としての漢字学習。
そしてさらにその漢字学習の手段をスモールステップに細分化している。
何のために漢字を子どもが学習するのか。
漢字を読めるため、書くため、使いこなすため、
自立した学び手になるため。
2つ目はまずは型を子どもに身につけてさせてから
任せるということ。
型⇨自由⇨型⇨自由という指導の流れで
子どもたちの力が発揮されていく。
これは漢字だけでなく発表、聴き方などあらゆる面において
大切 -
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小学校での漢字の習得についてまとめた本。
「読めるから書け、書けるから使えるのだ、というシンプルな主張です。」(19ページ)
「読める力」→「書ける力」→「使える力」と段階的に進めていく。年間を通じたスケジューリングとシステムが凄い。
また、教えていた学年で書ければよいのではなく、「自立した学習者」になれるよう、クラスから離れた後も子ども達が自主的に漢字学習が続けられるように方向づけていく姿勢は素晴らしい。自分はオリジナルの漢字プリントを作って学ばせて、それで漢字を書けるようにして生徒も私も喜んでいたが、年度の区切りで教科担当から外れた時に彼らが自主的に漢字学習を進められていたとは思えず -
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既視感大事、強制勉強中の必須項目、第1位じゃないかな?
特に漢字や英語の単語覚えには必要な概念かと。共に覚えるだけでは、あまり意味は無く、運用力を身に着けてこそのゴール、大事にしたいです。
P18 漢字指導を通して育てたい力
・読字力(漢字の読み方を知り、意味を措定(そてい)する力)
・書字力(読みや意味に対応させて漢字を書写する力)
・運用力(語句の意味や文の脈絡に対応させて漢字を読んだり書いたりする力)
P21 漢字の学習指導とは
・漢字という文字体系の習得
・国語における語句・語彙の習得
P23 漢字力以外にも伸ばせる力
・粘り強さ
・自主性
・計画性
・丁寧さ
P76 書き方←