【感想・ネタバレ】子どもに一発で伝わる! 説明の技術のレビュー

あらすじ

子どもに伝わる「教師の説明」を、徹底解説!

「教師の一方的な説明で進んでいく授業」からはもう卒業!
子どもをグッと引き付ける説明方法を大公開!

教師が具体例や実物を用いて、わかりやすく説明すれば、
子どもも「そうか!なるほど!」と納得感を持って、
教師の意図や伝えたいことが理解できます。

本書では、「子どもの理解を促す説明」「子どもの説明力を高めていく技術」を紹介します。

【目次】
第1章 説明とは?
1 教師の説明とは?
2 「授業での説明」の役割(1) 学習内容の理解を促す
3 「授業での説明」の役割(2) 学習内容を意義付ける
4 「授業での説明」の役割(3) 子どもの説明力向上
5 「授業での説明」の高め方
6 「学級経営での説明」とは?

第2章 子どもに理解を促す教師の説明 基礎編
1 理解を促す説明とは?
2 基礎の基礎――相手意識をもつことが第一―
3 基礎編(1)端的に・短くする
4 基礎編(2)結論を先にいう・全体像を先に示す
5 基礎編(3)具体例を出す
6 基礎編(4)理由・目的を伝える(趣意説明)
7 基礎編(5)あいまいな言葉を排し、具体的な言葉を使う
8 基礎編(6)子ども達に十分伝わる言葉を使う
9 基礎編(7)実物などを見せる

第3章 子どもに理解を促す教師の説明 応用編
1 理解を促す説明応用編の読み方
2 応用編(1)喩える
3 応用編(2)対比と類比
4 応用編(3)因果関係に気づかせる
5 応用編(4)対義語や類義語を用いる
6 応用編(5)極論・仮定を用いる
7 応用編(6)経験を想起させる
8 応用編(7)教師の経験を語る
9 応用編(8)学問の知見を生かす
10 応用編(9)体験をセットにする
11 応用編(10)挑発を入れる

第4章 子どもたちの説明力を高めていく指導技術
1 子ども達の説明力を高めていくことの意義とは
2 子ども達の説明力を高めていく指導技術(1)教師がモデルになる
3 子ども達の説明力を高めていく指導技術(2)子どもが説明する機会を授業で多くとる
4 「当たり前」「知っている」を説明させる
5 学級経営の場面でも説明させる
6 子ども達の説明への意欲を高める(1)説明の立候補を積極的に募る
7 子ども達の説明への意欲を高める(2)ハードルを上げ、評価する
8 良い説明の基準を明確にし、少しずつ指導する
9 どのような説明が出てきてほしいか想定して授業をつくる
10 クラスで良い説明について共有する
11 共有した説明の工夫を使う機会をつくる
12 書いて説明させる機会も多くとる
13 自分に自分で説明をさせる(1)
14 自分に自分で説明をさせる(2)
15 教師と子ども一緒に互いの説明力を高めていく

第5章 教師の説明力を高める小ネタ
1 説明力アップのための実践・微細指導技術
2 時間感覚を磨く
3 要約力を高める
4 間を恐れない
5 自分の説明を聞いてみる
6 「3」にこだわる
7 主語と述語は近くに置く
8 主語に「の」は使わない
9 曖昧な「が」は使わない
10 「~は!」を安易に使わない
11 使う言葉を動詞から動作表現に変える

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Posted by ブクログ

自分の説明を定期的に録画して聞いてみる!時間感覚を磨く。説明は短く簡単に。文は区切る!何分で話すよと宣言すると◎。要約力を高まる。一言で言うと…の癖をつけよう。間を恐れない。3にこだわる。具体例を三つ考える。主語と述語は近くに置く。

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2024年08月17日

Posted by ブクログ

「誰もがやっていて、知っていて、言語化してこなかったこと」が整理されていると思いました。
「そうそう!それ大事だよね!」「よくぞ言ってくれた!」と思うことが沢山ありました。
「説明」って色々ありますが、この一冊で完全に整理されると思います。

0
2024年08月08日

Posted by ブクログ

タイトルにある「技術」の通り、説明は練習をすれば改善することができます。
どなたが書かれたか失念してしまいましたが、「生徒への説明の仕方が悪いと、場の雰囲気が濁る」という旨のことを読んだことがあります。
1日の間に授業でも学級の時間でも説明をする機会が多い教師だからこそ、自分の説明のスキルを伸ばしたいと考えています。
本書を読み、自分の説明はどうなのか、改めて振り返ることができました。

特に発見があったのは「子どもに理解を促す教師の説明 応用編」です。
以下、その項目です。
応用編① 喩える
応用編② 対比と類比
応用編③ 因果関係に気づかせる
応用編④ 対義語や類義語を用いる
応用編⑤ 極論・仮定を用いる
応用編⑥ 経験を想起させる
応用編⑦ 教師の経験を語る
応用編⑧ 学問の知見を生かす
応用編⑨ 体験をセットにする
応用編⑩ 挑発を入れる

それぞれの詳しい内容は省略しますが、生徒にイメージや実感をもたせやすい説明の工夫が書かれていました。
一つひとつの工夫を使ってみるところから、説明力に向上につながっていくのでしょう。

前書の『指示の技術』にも通じますが、土居先生は教師だけがその技術を高めることを良しとしていません。教師が技術を高めていく中で、目の前にいる子どもの力を伸ばすことを見据えています。(『指示の技術』では子どもの「聞く力」を伸ばすことを大事にしていました)

本書では子ども自身の「説明力」を高めていくことを大事にしています。
土居先生は、その意義を①「わかったつもり」を解消する(p.110)と②理解を深める(p.113)としています。
子どもの説明力を向上させる指導技術の詳細は省略しますが、印象に残ったのは、教師自身がモデルとなること、子どもに説明させる機会を多くつくること、子どもの説明の評価をすることでした
「ペアで説明させ、機会をつくること」「全体で子どもが説明する際は、説明の評価を行うこと」を大事にしたいと考えています。

説明は意識をすればすぐに良くなっていきます。
説明について基礎から応用、子ども達の「説明力」を伸ばすことまで学びたい方におすすめの一冊です。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

なんとなくやっていたことを、教師向けに「分かりやすく」まとめてくれている一冊。説明の技術が、基礎と応用に分けて紹介されている。そして、これらを子どもたちも使えるようにしていくことが大切である。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

一文要約
教師が説明力を磨くことで子どもの力をさらに引き出すことができ、それがひいては子どもの説明力向上につながる。

以下感想

「説明とは」というところに光を当てて、説明の意義、役割から丁寧に説明してくれていた。
題名にもあるとおり説明は技術であり、伸ばそうと思わなければ伸びないもの。しかし反対に、伸ばそうと思えば誰でも伸ばせるものだと改めて感じた。

この本を読んで説明を大切にするとはすなわち、子どもたちを一人の人間として尊重するということなのだろうと思った。
「言われた通りに動け」ではなく、「どうしてやるのか」「何を思って、狙っているのか」を子どもが納得して取り組めるようにするために説明の技術を高めていきたいと感じた。

自分自身の説明力を高めるためにまずは、基本の7項目ができているのかを録音などを通して振り返り、見直していきたい。

この本を通して改めて自分の説明力を見つめ直そうと思えた。

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い。タイトルに使われている言葉が「話し方」ではなく「説明」と書かれている点からも、内容が説明に焦点を当てた具体的であるものということが分かる。
印象的だったのは、説明の役割の一つに「子どもの説明力を向上させる」といった内容が書かれていたことである。今までこのように考えたことはなかったが、教育現場である以上、この項目は必須だなと納得した。
これまでの土居先生の著書に、子どものやる気に火をつけることが教師の役目の一つであること、そのまま言うのではなく工夫して伝えることが教師に必要な力の一つであると言ったことが書かれていたように思う。(もしかしたら違う本かも…)そこに通じる内容であり、自分も教師力を高めるために実践していきたいと思った。まずは自分の説明を見返す(きき返す)ことから始めたい。
本書にはいろいろな具体例が出てくる。著者と作者の違いや低学年優先の理由など…それだけでも面白かった。

○心に残った内容
・発問は思考に働きかける、指示は行動に働きかける、説明はその中間。
・分かったつもりを本当の分かったにするために、自分の言葉で説明させて、自身の知識や経験と結びつけさせる。
・常に何のためにを問い続ける。
・喩える…全く別物にたとえること。
・説明が分かりにくいときは、長いですなととはっきり伝えて切る。
・説明は自ら挙手できる発進型へ
・引っかかれる子、スルーしない子が賢い。

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2022年10月16日

Posted by ブクログ

<本のタイトル>
子どもに一発で伝わる! 説明の技術

<本の紹介>
教師が具体例や実物を用いて、分かりやすく説明すれば、
子どもも「そうか!なるほど!」と納得感を持って、教師の意図や伝えたいことが理解できます。
本書では、「子どもの理解を促す説明」「子どもの説明力を高めていく技術」を紹介します。

<何が書いてあったか(誰でも書ける)>
・説明とは「明らかでない」状態を「明らかな」状態へと改善する言語活動である。

・指示、発問、説明の違い
 指示:子供の行動に働きかける
 発問:子供の思考に働きかける
 説明:行動と思考の両方に働きかける

・丁寧な説明の積み重ねにより、相手の納得感を得られ、相手との信頼関係構築につながっていく。

・説明の基礎
 端的に・短くする
 結論を先に言う・全体像を先に示す
 具体例を出す(相手にとって身近なものを具体例に使うこと、そうでないと逆に混乱を招く)
 理由・目的を伝える
 曖昧な言葉ではなく、具体的な言葉を使う
 知識のない相手でも確実に理解できるような言葉を使う
 実物を見せる(百聞は一見に如かず)

・説明の応用
 説明したい内容をほかの物事に喩えてみる
 対比と類比を使う
 因果関係に気づかせる(いまやっていることが将来にどうつながるのかを説明する)
  →理由や目的はどちらかというと短期的な「なんのため」で、因果関係は長期的な「なんのため」を示す
 対義語や類義語を用いる
 極論・仮定を用いる
 経験を想起させる
 教師の経験を語る
 学問の知見を活かす
 言葉での説明+体験をセットにして伝える

<そこから何を学んだか(自分自身のオリジナルの意見)>
・指示、発問、説明の違い
 指示:子供の行動に働きかける
 発問:子供の思考に働きかける
 説明:行動と思考の両方に働きかける

 知識のない相手でも確実に理解できるような言葉を使う

<それをどう活かすか(アウトプットによる実践経験の蓄積)>
その場しのぎではなく、相手の成長にも長期的に貢献できるよう、真摯に説明する努力を継続する。
また相手の立場に立って、相手がわかるような説明を日ごろから心がける。

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2024年01月07日

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