土居正博のレビュー一覧
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前作の「漢字指導」にイラストをつけて整理した本です。
この一冊で漢字指導に革命を起こすことができます。
具体的には、生徒が自主的に学習がしたくなる、学習方法がわかる、漢字を使いこなし、語彙力にも繋げられる…という感じです。
私は高等学校教員ですが、低学力の生徒だけではなく、学習意欲のある生徒をさらにやる気にするためのヒントも得られました。
たとえば、小テストで出題された漢字を使った熟語を書かせる、テストを抜き打ちにする、確認させる、自分のペースで進めさせるといったことが書いてあります。
これをヒントにして、古文単語のテストでは問われていないところで、口語訳をさせたり、自分たちのペースで取 -
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一文要約
教師が説明力を磨くことで子どもの力をさらに引き出すことができ、それがひいては子どもの説明力向上につながる。
以下感想
「説明とは」というところに光を当てて、説明の意義、役割から丁寧に説明してくれていた。
題名にもあるとおり説明は技術であり、伸ばそうと思わなければ伸びないもの。しかし反対に、伸ばそうと思えば誰でも伸ばせるものだと改めて感じた。
この本を読んで説明を大切にするとはすなわち、子どもたちを一人の人間として尊重するということなのだろうと思った。
「言われた通りに動け」ではなく、「どうしてやるのか」「何を思って、狙っているのか」を子どもが納得して取り組めるようにするために説 -
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児童が自ら考えて動けるようになるために、教師側がどのような事を考えて指示をするかが記された書籍。
いいと思ったこと。2つ実践する。
①1つの指示で1つの行動(一時一事)
・・・長く言っても聞いてないから、無駄な言葉は省く。分からないから結局ざわつく。そして先生の話は聞いても分からないから、聞かなくてもいいという発想になる。まさに悪循環。
②指示を出したら評価する
・・・フリとオチが大切。生徒が指示を受けて起こした行動に対し、評価がないと次からしなくていいということになる。しっかり起こした行動に対して、価値づけて行くことが大切。
以上の2点。必ずやる
これができたら、応用編に挑戦してみる。 -
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ネタバレ面白い。タイトルに使われている言葉が「話し方」ではなく「説明」と書かれている点からも、内容が説明に焦点を当てた具体的であるものということが分かる。
印象的だったのは、説明の役割の一つに「子どもの説明力を向上させる」といった内容が書かれていたことである。今までこのように考えたことはなかったが、教育現場である以上、この項目は必須だなと納得した。
これまでの土居先生の著書に、子どものやる気に火をつけることが教師の役目の一つであること、そのまま言うのではなく工夫して伝えることが教師に必要な力の一つであると言ったことが書かれていたように思う。(もしかしたら違う本かも…)そこに通じる内容であり、自分も教師 -
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ネタバレ指示の技術について端的にまとめられている。ただ指示のポイントやコツを羅列してあるだけでなく、レベルに応じて段階的に示されているところが分かりやすかった。
・指示の最終目標は、子どもの自立
・授業が面白くやる気が出るというのは、すべて分かりやすい指示があるからこそ。
・良い質問が出た後、「今の質問のおかげでよく分かった人?」と価値づけする。
・指示の長さ、予告、確認、評価を意識して、段階をおって即時的に動かす指示のレベルを高める。
・明示、想起、期待超え待ちを意識して、段階をおって定期的に動かす指示のレベルを高める。
・限定的→抽象的→時間確保の順に段階を追って考え自ら動く指示のレベルを高める -
購入済み
自主性を引き伸ばす
指導の仕方はとても素晴らしいと思います!
新任なので読む指導は徹底的にできたらいいなと思います!技量がいるかとは思いますが、参考にさせていただきます。 -
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著者の「クラス全員が熱心に取り組む!漢字指導法」の内容をイラスト付きで分かりやすくし、前作の質問等にも応える形になっています。
この本だけでも漢字指導の流れは十分に分かりますが、前作とセットで読むとよりイメージが湧くと思います。
自分もこの漢字指導法を実践していますが、今回の本のイラストと子どもたちの姿が結びついてきました。
上手くいかないことも正直ありましたが、この本が目指す子どもの姿を自分の教室で実現するためにどうするかを考えて、目の前の子どもたちに合わせて実践を変化させていくと、子どもたちの取り組み具合も熱を帯びてきました。
さらに実践を改良していくために、今回の本でまたヒント -
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<本のタイトル>
子どもに一発で伝わる! 説明の技術
<本の紹介>
教師が具体例や実物を用いて、分かりやすく説明すれば、
子どもも「そうか!なるほど!」と納得感を持って、教師の意図や伝えたいことが理解できます。
本書では、「子どもの理解を促す説明」「子どもの説明力を高めていく技術」を紹介します。
<何が書いてあったか(誰でも書ける)>
・説明とは「明らかでない」状態を「明らかな」状態へと改善する言語活動である。
・指示、発問、説明の違い
指示:子供の行動に働きかける
発問:子供の思考に働きかける
説明:行動と思考の両方に働きかける
・丁寧な説明の積み重ねにより、相手の納得感を得ら