山田朗のレビュー一覧
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はじめに
第Ⅰ部 ウクライナから考える
第1章 ウクライナ戦争はどのようにして起こったのか………南塚信吾
第2章 NATOの東方拡大は戦争を抑止したのか………油井大三郎
コラム1 ユーゴスラヴィア紛争からの教訓………山崎信一
第Ⅱ部 近現代世界史の中の戦争と平和
第3章 どのような戦争が起こってきたか………木畑洋一
第4章 軍拡が戦争を呼び起こす………山田 朗
第5章 戦争を許さない世界を求めて………木畑洋一
第6章 平和を求める運動はやむことはない………南塚信吾
コラム2 武力で平和は守れない………藤田 進
第Ⅲ部 日本をめぐる戦争と平和
第7章 日本の戦争から考える──軍 -
Posted by ブクログ
本書の意図について著者は次のように述べている。「国策・戦略・作戦の決定に際して、昭和天皇が具体的にどのような役割を果たしたのか、その発言の表面的な理解でなく、可能な限り、個々の問題に天皇がどのような質問をし、関係者とのやりとりのなかでどのように考え、その上で膨張・戦争という判断を下していったのか、それを一次資料から読み解こうとしたのである」とされる(文庫版あとがき)。その言葉どおり、大元帥としての天皇の戦争関与の実態が相当に詳しく叙述されている。
本書を読んで、軍は大元帥たる天皇に必要な情報はきちんと上げていたこと、割拠主義的な陸軍及び海軍いずれもの情報を把握していた天皇が優位な地位にあ