千正康裕のレビュー一覧

  • 官邸は今日も間違える(新潮新書)

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    筆者の本を読むのは「ブラック霞が関」に次いで2冊目です。この本はコロナ禍で実施された小中高の一斉休校や布マスクの配布などの政策について、官邸でどのような経緯で決まったのか、また、どうすればよかったのかが良く分かる本です。印象に残った部分は「特にコロナ禍のように、「すべての国民に不都合のない結論」が出せないような場面では、国のトップがどのようなメッセージを国民に向けて出すかが、強く問われる。」(124P)という部分です。『「不都合なことであっても将来のため、あるいは、より大きなリスクを避けるために、説明して何とか理解してもらう」という姿勢が必要だ。』(127P)です。コロナ禍を振り返りたい方には

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    2024年06月23日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    国会対応が業務負担を増やしている要因で,その問題を解決するためには国民が声を上げ,官僚の業務負担を減らすことは有権者の支持につながると思わせる必要があるということがわかった。
    そのことにより,政策形成に時間がかけられ,より良い政策を形成することにつながるということが分かった。

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    2023年06月10日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    霞ヶ関の官僚の働き方改革の必要性はよく言われているが、自身の経験を踏まえて長時間労働の原因や、その解決策の提案、解決する意義まで書かれていて、どの様な改革がなぜ必要なのか考える機会になる本だった。本来政策を考える必要がある官僚が、国会対応や非効率な業務によって、現場を自分の目で見たり、人から話を聞いて現場のニーズを汲み取る時間がなくなっていることは、課題解決するための政策や、長期的視野にたった政策立案をする上で大きな障壁になっているとわかった。自分たちで改革できることはやって、国会にも協力してもらって、皆で改革していくことが国をさらに良くしていくために必要だろう。

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    2023年02月17日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    素晴らしい、の一言。

    一度は官僚を目指し、多くの友人が官僚となっている私自身の目から見ても、官僚の能力はすこぶる高いし、社会を良くしようという意識も高い。

    それでも上手く回っていないのは、仕組みが非効率で不合理だからだ。

    官僚に、国民のために働いて欲しければ、どう働いているか注目することだ。
    そして、テレビの切り取りではなく、流行りのニュースではなく、時間を掛けて、重要な問題の処置を継続注視することだ。

    それは、政治家にとっては、厄介な国民だろう。

    でも、政治家のためにボクラは生きているわけでなく、僕らのために政治家はいるんだ。

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    2022年03月01日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    ネタバレ

     タイトル通り、霞が関めっちゃブラックやなぁというのが感想。朝の4時くらいまで働き、かつ土日もなんてえぐすぎる。
     自分も公務員なので、国会対応が一番大変だし忙しいというのはすごく共感できた。先生への説明資料を紙で印刷して持っていくという無駄な作業がいまだに行われているとのことなので、デジタル化することでそのような無駄な作業を省き、国民のためになる政策を立案できるような環境が整えばよいと思う。デジタル化というのは時代の流れに合わせて言っているみたいな印象を受けていたが、業務効率化の面で相当効果があるものなのだと認識することができた。
     閣議決定を求めるための「請議書」というものがあるそうだが、

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    2021年12月24日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    ネタバレ

    官僚の方々の労働の実態を垣間見ることができる内容でした。
    特に悪い意味で驚いたのが、コピーを大量にとらなければならないことや、それを自転車で配り回らねばならない仕事。
    そして議員の挨拶文作成。(たまたま今日Yahoo!ニュースで記事になっているのを拝見しました)
    そんなものは国民から集めた税金で負担せねばならない仕事ではありません。
    より良い社会をつくるには、国民が霞ヶ関の無駄に目を向けることも重要だと改めて感じる内容でした。

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    2024年09月20日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    霞ヶ関の実態を赤裸々に述べているだけでなく、日本の政治システムや官僚の仕事内容までしっかりと書かれている。驚いたのは筆者が官僚の仕事にパッションを持っていたことだ。愚痴をツラツラと書いているのではなく、官僚の仕事に魅力を感じているからこそ出てくる意見だと思う。予想以上に読み応えがある新書だった。

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    2021年08月11日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    主に主張されていること

    官僚は政策を作ることが仕事。
    国民の生活をより良くするために良い政策を考え、立案したい。
    その為には専門家の意見を聞いたり、関係各所との調整を図ったり、実行後の十分なシミュレーションをしたり とにかく時間が必要である。

    しかしいまの官僚たちは日々の業務に追われてそれができない。諸悪の根源は国会対応という、いつくるかわからない国会の質問対応集を作る作業が国会開催中は毎日、定時後であったり、深夜、土日問わずつねに「第一優先で」入ってくるから。
    第一優先というのはプライベートひっくるめて。おかげで家族サービスもできない。

    加えてペーパーレス化など働き方改革もすすんでおら

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    2021年08月07日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    霞が関のブラック問題はSNS上でよく見て興味を持っていたため、改めてしっかりと学びたくて購入。結論から言うと、日本をこれから少しでも良くしていくためにも、全国民に読んでほしいと思える内容。官僚の働き方を改革し、仕事のやり甲斐を向上させることが、日本を良くすることに直結することは疑いようがないだろう。
    まず本書を通して、普段官僚がどのような仕事をしているのかということへの理解が深まった。昔よりも業務が増えているのはどこも一緒で、それだけ世の中の物事に対応するスピードが上がっているということだと思う。しかし霞が関は、それに対応してきてこなかったツケが今きてしまっているのだろう。
    また、最近よく言わ

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    2021年01月11日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    本省の中の人は本当に大変だな。文字どおりのブラック。
    質問主意書ってのは曲者文書だな。7日以内に省内総意に違わない意見書を文書提出しなければならないとは。

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    2023年09月03日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    国家公務員…中でも本庁勤務の公務員の実態がよく分かりました。
    もしかすると国も含めた公務員が一番ブラックなのかもしれません。
    国もそうですが、地方もそうじゃないかなと思いました。

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    2023年06月11日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    千正さん、色々教えてくれてありがとう。霞ヶ関で働いていて思うのは、彼らが受験の勢いでかつ、文系の軍隊のように規律を守りながら仕事をしているということ。

    企業と違って目指すべきゴールが明確ではないので、全く本質的ではないことに執着したり、きまりを守ることが何より大事だったりする。

    がんばれー、と思いながら、本当に少しずつでも変わっていけるといいなと祈念。

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    2022年02月13日
  • 官邸は今日も間違える(新潮新書)

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    2022.6
    政策起業家研究として。
    ・政治の意思決定は利益の再分配から不利益の再分配へ
    ・それに伴い全ての人が満足できない政策決定へのアップデートが必要。

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    2022年02月12日
  • 官邸は今日も間違える(新潮新書)

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    民間から某庁にきて役人に囲まれて仕事をして一年。よくわからなかった組織の力学を、千正さん教えてくれてありがとう。

    日本で最も(学力的に)優秀な人たちが仕切ったって、日本は変わらない。

    省庁の意思決定について歴史的な経緯が興味深い。これまでは中間団体と政治家のつながりでものごとが決まっていたけれど、中間団体が弱体化していると。よって官邸主導になっているわけだけども、それをささえる官僚組織がブラック過ぎて脆いということ。

    民間もそうだけど、組織は腐る。そして自浄作用はない。変わるとすれば、外圧か、絶体絶命の危機や混乱の時。

    わたしは個人としての生き残りのために努力をしてきたけど、たぶんそれ

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    2022年02月11日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    とりあえず無駄なコピー作業と官製ワーキングプアにもつながるリソース配分をなんとかしてしい。
    国会質問は、質問の機会を通じて政策を前に進めようとする議員は野党でも事前通告を丁寧に行う。質問の背景には実際に困っている国民がいるので大臣も「痛いところをつかれた」と思えば政策を見直したり部下の官僚に対応を指示する。
    若手の仕事量が昔の10倍くらいになってる。勉強になふ議員レクなどに連れて行きたくても、作業時間を奪うことになるので連れていけない。

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    2022年01月09日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    読んで官僚への印象が変わりました。

    霞ヶ関では効率化できる余地が多くあることはイメージ通りだったが、想像以上にくだらない理由による非効率が多くありあきれ半分おかしい半分で面白く読めるのと、官僚も議員も課題視している人はおり、ゆっくりだが改善はされていることに有権者として安心もしました。

    筆者が提案する改善策を皆が意識し、投票にも行って、より良い社会になりますようにと思いました。

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    2022年01月01日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    ブラック企業を取り締まる霞ヶ関がブラック企業以上のブラックとは!国家公務員は、一部の例外を除いて労働基準法のが適用されない。スーパーサイア人の様な人間しか生き残れない職場、今のデジタル時代と真逆な仕事のやり方、呆れるばかりの非効率な国会対応、その歪みを一向に解決できない政治。様々な問題に対する改革へのダイナミズムを取り戻す方法は、駄目な政治家にノーを突き付ける投票行動とそれを追及し続けるマスコミ報道しかないのか?

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    2021年11月11日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    元厚生労働省キャリア官僚の著者が、連日深夜に及ぶ国会対応など、ブラック企業も真っ青な霞が関の過酷な労働環境の実態とそれに伴う長期離職者の続出などの霞が関の崩壊寸前の状況を紹介し、官僚が政策をつくる仕事に集中できるようにし、官僚を本当に国民のために働かせるためにどうしたらよいのかについて具体的に提言している。
    著者の問題意識はまさにそのとおりだと思うし、著者の示す処方箋も、即効性があるかはともかく、いずれも取り組むにしくはないことばかりだと感じた。著者の言うとおり、「今の霞が関に必要なのは、昔からの惰性でやっている非効率なやり方を変えて、官僚が働いている時間の多くを、国民のための政策の検討や執行

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    2021年05月20日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    霞ヶ関のリアルが描かれている。
    ブラックさに若手が辞めていく。志望者が減る。更に若手が減るという悪循環を断ち切らねばならない。
    コロナ禍でオンラインを駆使した働き方改革が進みつつある。コロナが収束した後も、この動きが続くことに願う。

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    2021年03月04日
  • ブラック霞が関(新潮新書)

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    官僚のイメージが変わりました

    著者のような意識を持って仕事に取り組まれている官僚の方がどれくらいおられるのかわかりませんが、責任逃ればかり考えて仕事されている、という自身の勝手なイメージを恥じたいと思います

    とても非効率な状況で、本来の仕事(国民のために真剣に行政や法案などを考える)にさける時間がほとんどとれなくてバカバカしくなるというお話、とても切なく、もどかしく感じました

    特に、国会議員の横ヤリの酷さには呆れました…そんな国会議員を選んでるのも我々国民。
    しっかり、責任を持って政治に参加しなければと思いました

    とにかく、霞が関の官僚の皆さんの現状がリアルに伝わる内容で、大至急改善が

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    2021年02月25日