千正康裕のレビュー一覧

  • ブラック霞が関(新潮新書)
    国会対応が業務負担を増やしている要因で,その問題を解決するためには国民が声を上げ,官僚の業務負担を減らすことは有権者の支持につながると思わせる必要があるということがわかった。
    そのことにより,政策形成に時間がかけられ,より良い政策を形成することにつながるということが分かった。
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    霞ヶ関の官僚の働き方改革の必要性はよく言われているが、自身の経験を踏まえて長時間労働の原因や、その解決策の提案、解決する意義まで書かれていて、どの様な改革がなぜ必要なのか考える機会になる本だった。本来政策を考える必要がある官僚が、国会対応や非効率な業務によって、現場を自分の目で見たり、人から話を聞い...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    素晴らしい、の一言。

    一度は官僚を目指し、多くの友人が官僚となっている私自身の目から見ても、官僚の能力はすこぶる高いし、社会を良くしようという意識も高い。

    それでも上手く回っていないのは、仕組みが非効率で不合理だからだ。

    官僚に、国民のために働いて欲しければ、どう働いているか注目することだ。
    ...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
     タイトル通り、霞が関めっちゃブラックやなぁというのが感想。朝の4時くらいまで働き、かつ土日もなんてえぐすぎる。
     自分も公務員なので、国会対応が一番大変だし忙しいというのはすごく共感できた。先生への説明資料を紙で印刷して持っていくという無駄な作業がいまだに行われているとのことなので、デジタル化する...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    官僚の方々の労働の実態を垣間見ることができる内容でした。
    特に悪い意味で驚いたのが、コピーを大量にとらなければならないことや、それを自転車で配り回らねばならない仕事。
    そして議員の挨拶文作成。(たまたま今日Yahoo!ニュースで記事になっているのを拝見しました)
    そんなものは国民から集めた税金で負担...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    霞ヶ関の実態を赤裸々に述べているだけでなく、日本の政治システムや官僚の仕事内容までしっかりと書かれている。驚いたのは筆者が官僚の仕事にパッションを持っていたことだ。愚痴をツラツラと書いているのではなく、官僚の仕事に魅力を感じているからこそ出てくる意見だと思う。予想以上に読み応えがある新書だった。
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    主に主張されていること

    官僚は政策を作ることが仕事。
    国民の生活をより良くするために良い政策を考え、立案したい。
    その為には専門家の意見を聞いたり、関係各所との調整を図ったり、実行後の十分なシミュレーションをしたり とにかく時間が必要である。

    しかしいまの官僚たちは日々の業務に追われてそれができ...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    霞が関のブラック問題はSNS上でよく見て興味を持っていたため、改めてしっかりと学びたくて購入。結論から言うと、日本をこれから少しでも良くしていくためにも、全国民に読んでほしいと思える内容。官僚の働き方を改革し、仕事のやり甲斐を向上させることが、日本を良くすることに直結することは疑いようがないだろう。...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    本省の中の人は本当に大変だな。文字どおりのブラック。
    質問主意書ってのは曲者文書だな。7日以内に省内総意に違わない意見書を文書提出しなければならないとは。
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    国家公務員…中でも本庁勤務の公務員の実態がよく分かりました。
    もしかすると国も含めた公務員が一番ブラックなのかもしれません。
    国もそうですが、地方もそうじゃないかなと思いました。
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    千正さん、色々教えてくれてありがとう。霞ヶ関で働いていて思うのは、彼らが受験の勢いでかつ、文系の軍隊のように規律を守りながら仕事をしているということ。

    企業と違って目指すべきゴールが明確ではないので、全く本質的ではないことに執着したり、きまりを守ることが何より大事だったりする。

    がんばれー、と思...続きを読む
  • 官邸は今日も間違える(新潮新書)
    2022.6
    政策起業家研究として。
    ・政治の意思決定は利益の再分配から不利益の再分配へ
    ・それに伴い全ての人が満足できない政策決定へのアップデートが必要。
  • 官邸は今日も間違える(新潮新書)
    民間から某庁にきて役人に囲まれて仕事をして一年。よくわからなかった組織の力学を、千正さん教えてくれてありがとう。

    日本で最も(学力的に)優秀な人たちが仕切ったって、日本は変わらない。

    省庁の意思決定について歴史的な経緯が興味深い。これまでは中間団体と政治家のつながりでものごとが決まっていたけれど...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    とりあえず無駄なコピー作業と官製ワーキングプアにもつながるリソース配分をなんとかしてしい。
    国会質問は、質問の機会を通じて政策を前に進めようとする議員は野党でも事前通告を丁寧に行う。質問の背景には実際に困っている国民がいるので大臣も「痛いところをつかれた」と思えば政策を見直したり部下の官僚に対応を指...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    読んで官僚への印象が変わりました。

    霞ヶ関では効率化できる余地が多くあることはイメージ通りだったが、想像以上にくだらない理由による非効率が多くありあきれ半分おかしい半分で面白く読めるのと、官僚も議員も課題視している人はおり、ゆっくりだが改善はされていることに有権者として安心もしました。

    筆者が提...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    ブラック企業を取り締まる霞ヶ関がブラック企業以上のブラックとは!国家公務員は、一部の例外を除いて労働基準法のが適用されない。スーパーサイア人の様な人間しか生き残れない職場、今のデジタル時代と真逆な仕事のやり方、呆れるばかりの非効率な国会対応、その歪みを一向に解決できない政治。様々な問題に対する改革へ...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    元厚生労働省キャリア官僚の著者が、連日深夜に及ぶ国会対応など、ブラック企業も真っ青な霞が関の過酷な労働環境の実態とそれに伴う長期離職者の続出などの霞が関の崩壊寸前の状況を紹介し、官僚が政策をつくる仕事に集中できるようにし、官僚を本当に国民のために働かせるためにどうしたらよいのかについて具体的に提言し...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    霞ヶ関のリアルが描かれている。
    ブラックさに若手が辞めていく。志望者が減る。更に若手が減るという悪循環を断ち切らねばならない。
    コロナ禍でオンラインを駆使した働き方改革が進みつつある。コロナが収束した後も、この動きが続くことに願う。
  • ブラック霞が関(新潮新書)
    元厚労官僚による著者による、ブラックな霞が関の現状について書いた本。霞が関で働いた経験のある人にとっては特に真新しいことは書かれていないが、2019年9月まで20年弱厚労省で働いた筆者の主張には説得力があり、こういった霞が関の状況について書かれた本が少ない現状において非常に画期的。厚労省ならではのや...続きを読む
  • ブラック霞が関(新潮新書)

    意外にポジティブ

    タイトルからもっとネガティブな告発系の内容を想像していたが、著者の前向きな姿勢に惹かれるものがあった。
    もともと実名でブログも書いていたようだが、やはりこういう形で出版するのは退官した後でないと厳しいものがあるだろう。
    役所が時代遅れの古い体質ということはわかっていたが、あらためてどのような働き方を...続きを読む