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朝七時、仕事開始。二七時二〇分、退庁。ブラック労働は今や霞が関の標準だ。相次ぐ休職や退職、採用難が官僚たちをさらに追いつめる。国会対応のための不毛な残業、乱立する会議、煩雑な手続き、旧態依然の「紙文化」……この負のスパイラルを止めなければ、最終的に被害を受けるのは国家、国民だ。官僚が本当に能力を発揮できるようにするにはどうすればいいのか。元厚生労働省キャリアが具体策を提言する。
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Posted by ブクログ
国会対応が業務負担を増やしている要因で,その問題を解決するためには国民が声を上げ,官僚の業務負担を減らすことは有権者の支持につながると思わせる必要があるということがわかった。 そのことにより,政策形成に時間がかけられ,より良い政策を形成することにつながるということが分かった。
霞ヶ関の官僚の働き方改革の必要性はよく言われているが、自身の経験を踏まえて長時間労働の原因や、その解決策の提案、解決する意義まで書かれていて、どの様な改革がなぜ必要なのか考える機会になる本だった。本来政策を考える必要がある官僚が、国会対応や非効率な業務によって、現場を自分の目で見たり、人から話を聞い...続きを読むて現場のニーズを汲み取る時間がなくなっていることは、課題解決するための政策や、長期的視野にたった政策立案をする上で大きな障壁になっているとわかった。自分たちで改革できることはやって、国会にも協力してもらって、皆で改革していくことが国をさらに良くしていくために必要だろう。
素晴らしい、の一言。 一度は官僚を目指し、多くの友人が官僚となっている私自身の目から見ても、官僚の能力はすこぶる高いし、社会を良くしようという意識も高い。 それでも上手く回っていないのは、仕組みが非効率で不合理だからだ。 官僚に、国民のために働いて欲しければ、どう働いているか注目することだ。 ...続きを読むそして、テレビの切り取りではなく、流行りのニュースではなく、時間を掛けて、重要な問題の処置を継続注視することだ。 それは、政治家にとっては、厄介な国民だろう。 でも、政治家のためにボクラは生きているわけでなく、僕らのために政治家はいるんだ。
霞ヶ関の実態を赤裸々に述べているだけでなく、日本の政治システムや官僚の仕事内容までしっかりと書かれている。驚いたのは筆者が官僚の仕事にパッションを持っていたことだ。愚痴をツラツラと書いているのではなく、官僚の仕事に魅力を感じているからこそ出てくる意見だと思う。予想以上に読み応えがある新書だった。
主に主張されていること 官僚は政策を作ることが仕事。 国民の生活をより良くするために良い政策を考え、立案したい。 その為には専門家の意見を聞いたり、関係各所との調整を図ったり、実行後の十分なシミュレーションをしたり とにかく時間が必要である。 しかしいまの官僚たちは日々の業務に追われてそれができ...続きを読むない。諸悪の根源は国会対応という、いつくるかわからない国会の質問対応集を作る作業が国会開催中は毎日、定時後であったり、深夜、土日問わずつねに「第一優先で」入ってくるから。 第一優先というのはプライベートひっくるめて。おかげで家族サービスもできない。 加えてペーパーレス化など働き方改革もすすんでおらず効率的でない業務をする事でさらに時間が足りない。 激務、サービス残業の末、若手はどんどん辞めていく。人員が足りないのか?もっと増やす必要があるのか? いやその前に業務効率化をして最適な環境を作ってからでないと無駄な税金の投入になる。 古い慣習は早々に捨てるべき。そして官僚には本来の仕事である国民にとって良い政策をとことん考えて(時間を費やして)作るということに専念してもらわなければ、霞ヶ関は崩壊する。 感想 エリート人生を送ってきた、優秀な人達がこんな使われ方をしているなんて、霞ヶ関とはなんてもったいない組織なんだろう。 でもそんな、ブラックさの実態が世に見えにくかったりしていることも事実。職員の労働実態の見える化は是非していってもらいたい。恥ずかしながらいまだに公務員て定時で帰れるんでしょ、とか思ってた。 著者の方の霞ヶ関を良くしたいという思いがとても伝わる本だった。これ以上優秀な人材の無駄遣いをして欲しくない。永田町も霞ヶ関も、これからの日本のために是非とも変わっていただきたいと思う。
霞が関のブラック問題はSNS上でよく見て興味を持っていたため、改めてしっかりと学びたくて購入。結論から言うと、日本をこれから少しでも良くしていくためにも、全国民に読んでほしいと思える内容。官僚の働き方を改革し、仕事のやり甲斐を向上させることが、日本を良くすることに直結することは疑いようがないだろう。...続きを読む まず本書を通して、普段官僚がどのような仕事をしているのかということへの理解が深まった。昔よりも業務が増えているのはどこも一緒で、それだけ世の中の物事に対応するスピードが上がっているということだと思う。しかし霞が関は、それに対応してきてこなかったツケが今きてしまっているのだろう。 また、最近よく言われる「官邸主導」というのが、どういう経緯でそうなって、どういう意味なのかがわかったのも良かった。ここから学べるのは、何事も方針だけ決めるのではなく、橋下徹の言うところの「実行プラン」が伴わないといけないということ。霞が関はこれが圧倒的に足りていないのだろうが、これは大きな組織ではどこも同じなのではないだろうか。 自分は霞が関の住人ではないけど、半公務員的な組織で勤めていることもあり、殊更共感できることが多い内容でした。中でも特に、ペーパーレス化の話や、それに対応するためのデジタル機器の整備の話が。。
本省の中の人は本当に大変だな。文字どおりのブラック。 質問主意書ってのは曲者文書だな。7日以内に省内総意に違わない意見書を文書提出しなければならないとは。
国家公務員…中でも本庁勤務の公務員の実態がよく分かりました。 もしかすると国も含めた公務員が一番ブラックなのかもしれません。 国もそうですが、地方もそうじゃないかなと思いました。
千正さん、色々教えてくれてありがとう。霞ヶ関で働いていて思うのは、彼らが受験の勢いでかつ、文系の軍隊のように規律を守りながら仕事をしているということ。 企業と違って目指すべきゴールが明確ではないので、全く本質的ではないことに執着したり、きまりを守ることが何より大事だったりする。 がんばれー、と思...続きを読むいながら、本当に少しずつでも変わっていけるといいなと祈念。
とりあえず無駄なコピー作業と官製ワーキングプアにもつながるリソース配分をなんとかしてしい。 国会質問は、質問の機会を通じて政策を前に進めようとする議員は野党でも事前通告を丁寧に行う。質問の背景には実際に困っている国民がいるので大臣も「痛いところをつかれた」と思えば政策を見直したり部下の官僚に対応を指...続きを読む示する。 若手の仕事量が昔の10倍くらいになってる。勉強になふ議員レクなどに連れて行きたくても、作業時間を奪うことになるので連れていけない。
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